シェルターが完成いたしました!本当にありがとうございます。
みなさまこんにちは。
もりねこ代表の工藤幸枝です。
この度はたくさんのみなさまに当プロジェクトへの多大なるご支援ご協力を賜りましたこと、深く深く感謝申し上げます。
みなさまから賜りましたのはお金という形だけでなく、猫も人も幸せな社会を実現したいという私たちの夢に共感し心を同じくして応援してくださったお気持ちそのものであると実感しております。
集まったご支援の大きさにスタッフ一同改めて身の引き締まる思いでいっぱいです。
これからも猫たちのために最大限の力を注いでいきたいと思います。
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さて、今回のプロジェクト、ハンディ猫たちの保護シェルターの開設のご報告です。
保護猫カフェもりねこの入居するビル5階に
2017年1月12日にもりねこプラス【タイコウクロノーブキャットシェルター】がグランドオープンいたしました!
施設名は名誉オーナーコースのリターンを購入してくださった
(有)タイコウの中村様が命名してくださいました。
クロノーブとは「クロノス」というギリシャ神話の神様の名前から作った言葉で、豊穣の恵と時間を司っているそうです。
シェルターを訪れる猫たちに命の光を照らす時間と、おなかいっぱいの恵がもたらされるようにとの願いが込められています。
また、名誉オーナー様の社名でもありますタイコウという言葉には、ご自身の障害のあるお子さまに働く場を作りたい、そんな子供たちに光を当てたいというご家族の思いが込められているそうで、シェルターの猫たちにもみなさまからの善意の光が当てられるようにとのお気持ちを託していただきました。
そして、看板にはもりねこシェルターではなく、もりねこプラスと入れさせていただきました。
もりねこにプラスした施設というそのままの意味と、健常猫、ハンディ猫と差別するのではなく、プラスの個性と考えていただけると嬉しいなと思います。
プロジェクトにご協力いただきましたみなさまのお名前を掲載した看板も完成いたしました!
シエルターの施工は以前からもりねこを応援してくださっていた
リフォーム専門店 ネコハンズ様にお願いいたしました。
少ない予算と限られた時間の中、
スタッフも使いやすく猫たちが快適な施設になるようご尽力くださいました。
施設内はシェルターの概念を覆す、高級ラウンジのような内装となっております。
メインのFIVキャリアルームは広々としていて、ケージに入れっぱなしにすることもなく猫たちがのびのびと過ごすことができます。
こちらのお部屋が公開ルームとなっており、一般のお客様も直接猫たちと触れ合うことができます。
オープンしてまだ10日ほどですが、現在8匹のキャリア猫たちがこちらのお部屋に入居しています。
これまでボランティアさんの自宅で預かってもらっていたため、なかなかお声をかけていただく機会に恵まれなかった海老蔵くん、真澄ちゃん。
保健所から引き取りもりねこ2Fのカフェフロアで待機していたミミちゃん。
やっと広いお部屋で新しい家族を待つことができます。
地域で野良猫としてさまよっていた黒豆ちゃん。
ここでは安心して暮らせるよ。
こちらも長い間、厳しい野良猫生活を生き抜いてきたタヌくん。
立派な毛並みが泥だらけになることはもうありません。
保護されたもののFIVキャリアで里親探しが難航していたというネコマンジュウくん。
ゆっくり運命の出会いを待っていようね。
まもるくん(右)もFIVキャリアで衰弱していたところを保護されました。
口内炎がありますが、高栄養のウエットフードや皮下補液でのケアを行い、元気になりました!
甘えんぼのもりごろうくんは、保護主さんが恋しくてしばらくハンストをしていましたが、スタッフがより時間と愛情をかけて接することで落ち着いて元気を取り戻しました!
体は大きくても心は繊細な男の子です。
この場所から、ずーーーっと甘えさせてくれる本当の家族を見つけようね!
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そんな公開キャリアルームからガラス窓で見えるのがこちらのケアルームです。
一般の方のご入場はできませんが里親さん募集中の猫も入居しているので、どんな猫がいるのか見ることができます。
こちらのお部屋にはエルサちゃんとアナちゃんが暮らしています。
2匹とも事故で骨盤に怪我をしてしまったため、排泄のコントロールができず、介助が必要なことがあります。
アナちゃんはオムツをして生活しています。
排泄では多少気をつけることはありますが、それ以外は普通の猫と変わりません。
ジャンプして高いところに登ったりすることもできます。
2匹ともとっても人懐こく甘えんぼさんたちです。
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さらにもう一つの個室は猫たちの毛布類や猫砂、ケージや捕獲器などこれまで保管場所に困っていた大量の荷物も置けるスタッフルームとなっており、ワクチン前の猫などの一時スペースにも活用しています。
保健所から引き取りをしたワクチン前の子猫たち
(現在はワクチンを完了し、2Fのもりねこにいます)
こちらも保健所から保護したばかりのジェシーちゃん。
慣れていないのでもう少しこのお部屋で待機します。
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現在入居中の猫はいませんが、感染症や緊急保護時の隔離スペースとなるお部屋もあります。
このような場所があることで、不測の事態にも対処できるようになりました。
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【プロジェクトの収支報告】
収入
RERADYFORご支援額 約 3,140,000円
支出
物件取得費 約 800,000円
内装工事費 約 1,200,000円
家具家電代 約 300,000円
リターン費用 約 250,000円
READYFOR手数料 約 530,000円
支出計 約 3,080,000円
残ったご支援は今後シェルター維持のため大切に使わせていただきます。
【リターン発送について】
ご支援頂きましたみなさまへのリターンのは、2月1日頃の発送を予定しております。
もう少々お待ちくださいませ。
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この度無事にプロジェクト終了報告をできたことにほっとしているところではありますが、完成したシェルターはようやくスタートラインにたったばかりです。
今後は継続して運営していくための費用や医療費の問題もクリアし続けていくことが試されています。
みなさまからのご期待どおり、
この施設がハンディのある猫たちへの偏見をなくし、どんな猫であっても与えられた命をまっとうしていけることを認められる社会の実現のため、また、いのちの大切さを伝え、殺処分のない社会を実現するための目的をしっかりと果たしていけるような場所となるよう、スタッフ一丸となって努力し続けていく所存でございます。
今後とも何とぞお力添えのほどお願いをいたします。
猫も人も幸せな社会の実現というゴールに向かって、一緒に歩んでいきましょう。
2017年1月23日
NPO法人代表 工藤幸枝