ピューマの新ペア応援プロジェクト

こんにちは。盛岡市動物公園ZOOMO　ピューマ担当　山本祐子です。

　いよいよあと2週間ほどでリニューアルオープンを迎えます。リニューアルオープンは令和5年4月20日（木）、そして各所関係者やクラウドファンディング支援者（リニューアルオープンのプレオープン招待状付きコースをご支援いただいた方）をご招待するプレオープンは4月15日（土）と16日（日）です！是非皆さまお誘いあわせのうえ、生まれ変わった盛岡市動物公園ZOOMOに遊びに、動物たちに会いにいらして下さいね。

　さて、「ピューマの新ペア応援プロジェクト」をご支援いただいた皆さまへ、ひと足先にご報告したいことがあります！

皆さまからのご支援により…ついに！　放飼場内に念願の擬木が完成しました！！

当園が初めて挑戦したクラウドファンディング「ピューマの新ペア応援プロジェクト」終了から約3年が経ちました。その間、メス“ニーナ”の静岡市立日本平動物園から当園までの輸送、歴代担当者の長年の希望でもあった獣舎へのエアコン設置、ご支援いただいた皆さまへのリターン対応…などなど、目標金額を大きく上回るご支援により様々な事を実現させていただきました。そして今回、プロジェクトによる最終実現事項としてリニューアル工事と併せた放飼場内への擬木設置を計画しました！

擬木制作は3月初旬から始まり、最初は鉄パイプのコート掛けの様な形でした。その後、毎日外観が変わり、あっという間に擬木…と言うよりは「木」そのものになりました（あまりにも日々大きく変化するので鉄パイプ時代の擬木写真を撮りそびれてしまいました…）。

ありがたいことに、現場の職人さんたちと日々細かい打ち合わせができたので、枝の長さや高さ、樹皮の色や仕上げなどの希望を聞いていただきました。ピューマたちが擬木に登りやすいように、そして将来生まれてくるであろうピューマの子供でも安全に遊べるように、爪をかけるための溝や瘤（こぶ）を幹の部分に作っていただいたり、枝の上の居心地が良くなるように枝上面の仕上げも工夫していただきました。

擬木の制作過程を初めて目にしましたが、擬木制作は「工事」と言うよりは「美術品や芸術品の制作」であると感じました。その動物園の放飼場や動物の個性に合わせた一点ものです。ピューマの魅力が伝わるように、そしてたくさんの方に喜んでいただけるように、ワクワクしながら擬木のアレコレを考えましたが、ピューマたちが擬木に対してどんな反応をするのか、今から楽しみにしています。また、職人さんから聴く擬木制作についての話や他園での擬木事情などは大変興味深く、勉強になりました。

この擬木の設置が実現できたのは、皆さまのご支援のおかげです。本当にありがとうございました！

これからもプロジェクト名のとおり、ピューマの新ペアを応援して可愛らしいピューマの赤ちゃんを皆さまに紹介できるように、ピューマたちが快適に暮らしていけるように努力して参りますので、引き続き温かい応援をよろしくお願いします。

今回のリニューアル工事では、擬木だけではなく、丸太を載せる擬岩台の増設と柱へのブラケット装着のほか、ピューマの全身をより間近で観察できるよう観覧通路側への盛り土工事、ペアリング解除時に不足していた放飼場の増設もしました。ご来園の際には、リニューアルした放飼場で元気に遊んでいるピューマのオス“タフ”とメス“ニーナ”に会いに来て下さいね。ご来園お待ちしております。

※ピューマのペアリング（放飼場での同居）開始は令和5年夏ごろになる予定です。詳しくはプロジェクトページ内のお知らせ、もしくは当園公式ホームページのお知らせをご覧下さい。

※プレオープンの詳細については、3月29日に更新した本プロジェクト内のお知らせ「重要なお知らせ・プレオープンにご来園される皆様へ」をご覧下さい。