熊本県高森町の思い出

高森町のシンボル「根子岳」を背景にくまモンと。

日本で最も美しい村へ出掛けることの喜び。それは出会った人の「美しい村づくり」への言葉を直接お聞きできることです。お一人おひとりが哲学を持っていらっしゃるので田舎のおじさん、おばちゃんと思っていると痛い目に遭います。見かけは泥だらけのお百姓さん、あるいはあどけない少女のように見えても内面には知性と情熱が詰まっています。まちづくりへの思いは語り出すと止まらないのです。

写真は熊本地震の翌年にお邪魔した、高森町（熊本県）で集落支援員として奔走されている大野さんのお話しを伺っている時の様子。町を愛する気持ちが強くて、常に笑顔の内側にもとても熱いマグマが在ることが伝わってきます。本当に幸せを感じる時間です。

私は人付き合いが不器用なので、取材の最中はかなり疲れます。それでも楽しかったなぁと思い出す時間は、食事のことばかりです。この高森町の取材では1日目の夜に役場の方がセッティングしてくださり、茅葺古民家の中で囲炉裏を囲んで田楽を楽しみました。本当に心温まる時間でした。フランスやイタリアの美しい村の方も必ず喜ぶはず、美しい村の豊かな時間です。

大野さんが発行を続けている高森じかん。