泥棒だってウェルカム？

皆さまこんにちは。中原亜紀です。

突然ですが、ピー事務所のお向かいのお宅に泥棒が入りました。
夜中外に干していた女性用の巻きスカート（タメインと言います）が盗まれたそうです。

「大変でしたね」と言うと、
「いいんです。たぶん、盗んだのは小さい子ども。
スカートは自分で使うか、売るんでしょう。
その子の役に立つなら嬉しいです。オッホッホ！」

と、奥さんは朗らかに笑っていました…。

このご夫婦は、いつも私たちスタッフにマンゴーやお菓子、食事をご馳走してくださいます。
また、托鉢に回ってこられた僧侶の方や尼僧さんたちに供物を捧げることも日常です。
自分が持つものは人に分け与えるのが自然でかつ喜びでもあり、
自分と他者の境界線が薄いというのがこちらの人の感覚でしょうか。

仏教用語の日本語の「功徳」は、ミャンマー語で「クゥドー」と言います。語源はサンスクリット語で同じです。

それにしても、泥棒がきても喜ぶほどの心の状態は、中々真似できない気がするのですが･･･。

（いつも笑顔が弾けるお隣の奥さん。

自家製の野菜で美味しいサラダとスープを作ってくれました。）