傷つく野良猫がいない未来へ。行き場を失った保護猫150頭に医療費を

たくさんの方々からのご支援、応援をありがとうございます！

心から感謝いたしております！！

１１月２６日はスペイクリニックねことも診療所の開院日でした。

スペイクリニックは動物の去勢・避妊手術に特化した病院の事ですが、ねことも診療所は基本的に野良猫の去勢・避妊手術と必要な医療を施すためのクリニックです。

今回は１９匹の手術、２匹の治療、１０匹の検査を行いました。手術数１９匹は少ない方ですが今回は前日にイベント出店もあったので捕獲、手術に無理のない頭数に限りました。

そして今回は口腔内の状態が悪い子の診察と抜歯、尿路結石の疑いのある子の処置も行いました。

ご飯が食べられなくなりかなり瘦せてしまった子です。かなりひどい炎症が起きていて相当痛かっただろうとの事。。。歯茎は貧血のせいで白っぽくなっていました。

痛んでぐらぐらしている歯は抜歯していただき、口腔内はステロイドで処置していただきました。ただ、しっかりしている歯も抜いた方が食事がとれ、痛みも軽減されるだろうとの事でしたので後日動物病院にて追加で治療をしていただきます。

この子はおしっこが出なくなってしまっていました。

腹部の圧迫にて排尿を試みましたが詰まっていて排尿できない状態。おとなしい子でしたがカテーテルを入れられる時はさすがに暴れました。（麻酔もできますが麻酔にはそれなりのリスクが伴うため、獣医師の判断で必要時だけ麻酔を使います）あまりに暴れて処置できないようであればすぐに鎮静と麻酔をかける予定でしたが、先生がスッとカテーテルを通して下さり、そのあとは蛇口をひねったようにおしっこが出続けました。本人（治療を受けている子）もウットリと気持ちよさそうな様子で、先生とスタッフ全員で「よかったよかった」とずーーっと出続けるおしっこを見守りました！

ただ、おしっこの出方があまり良くなく…詰まっているところにカテーテルが入ったことで少し穴のような空間ができ、そこから細く排出されている様子でした。

一旦は安心しましたがやはり設備の整った場所で尿管の再建手術が必要との説明を受けました。

処置が終わると元気になった様子でした。

大きくてたくましい背中と大きなしっぽがすごくかわいい！

このようにスペイクリニックにはできる事とできない事があります。いくら素晴らしい技術を持った獣医師に来てもらっていて、的確な診断を頂いても設備がなければできない事があります。

基本的に外で暮らす子たちが医療を受ける機会は生涯で１回。去勢・避妊手術の時がその1回で、手術時に命に係わる病気の発見をすることもあります。

どの猫に対しても【手術を受けさせてよかった】と思える診断や処置ができるようにしたいと考えています。

全て救うなんて事は現段階では到底不可能ですが、目の前でこの手からこぼれ落ちていく命をひとつでも繋ぎ止めれるよう、私たちねことも診療所では１つ１つできることを増やしていきたいです。

どうぞよろしくお願い致します。