#02花育アドバイザー 松浦杏子


どんな本ができるのか…。ちょっと先見せの職業紹介!第2弾です。


 地域のコミュニティセンターにつとめる松浦杏子さん。普段のお仕事は、会議室やホール・トレーニングジムなどに訪れる方々に対し、その利用をお手伝いすることです。おじいさんや子どもたち…、常連さんと語らう毎日は、彼女にとって実に楽しいものでした。




 「なにかもっと、自分が活かせる仕事はないだろうか…。」現在の仕事に不満はないものの、新しい可能性への探究心は、次第に大きくなりました。


 以前つとめていた「花屋」の仕事への想いが残っていたことや友人に頼まれお店の生け込みを始めたこと。それがきっかけで、素敵なお花を分けてくれる方と出会えたことなどが重なり、しかも時期を合わせて、とくに子どもたちに対して何かしてあげたいと思う気持ちが芽生え始めたことも大きな要因となりました。

 コミュニティセンターの仕事の中でも、「お花」という特技を使って企画やイベントに参加し、いろんな役割が生まれてきたこと…いろんな気づきやモヤモヤが重なってくる頃に、「花育(はないく)」という言葉にめぐりあいました。





 「花育」をご存知でしょうか?「食育」ならば知ってるけど…という方が大半のように思います。花育とは、「花を教材に、生命や個性について考えてもらう活動」で、主には子どもたちを対象とした教育的な要素を盛り込むものです。

 これまでも、花屋さんや華道教室などで、「お花について教える」ということを、それぞれの解釈で行っていますが、2008年に業界団体や卸売業者が集まり、全国花育活動推進協議会を発足。その指導方針の普及活動は本格化しています。

 通常のフラワーアレンジメントや生け花は、その美しさを指導することにウエイトを置いていますが、花育の場合は、各々の個性や感性を尊重する点が大きな特徴で、それに加え、花も動物などと同じように「生きていること」を実感させることで、命の大切さを訴えたり、他人の思いを察することにもつながる体験型教育の要素も盛り込んでいます。

「自分が活かせる可能性」として、松浦さんの想いにも火がつきました。





 定期的な研修などで出かけることも増えて、以前よりもはるかに忙しくなりましたが、花に触れることで活き活きとする子どもたちの表情を見ると、やっていることへの充実感があるそうです。


 「あまり難しいことは、言えないけど…」と、恥ずかしがる松浦さんですが、「花育」を通して、毎日の生活にも大きな自信が生まれつつあります。


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