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絶滅危惧種の多様性を未来に残すため、細胞保存のタイムカプセルを！

国立環境研究所

2023年07月12日 21:30

絶滅危惧種の死亡個体、解剖します

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前回：朝10時の荷物の中身は　https://readyfor.jp/projects/nies/announcements/274430

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今回は、全国から届く絶滅危惧種の死亡個体から細胞を取り出して保存する流れをご紹介します。

そのため、死亡した個体の写真があります。ぼかしを入れてありますが、苦手な方はここでお戻りください。

↓

専用のメディカル空輸便でとどいた沖縄のケナガネズミ。見ると成体のオスの様です。個体の様子を撮影し、死亡した要因を探る剖検を行っていきます。

胸部に内蔵破裂の跡が…、先方から送られてきたカルテと照らし合わせ、情報を入力していきます。今回は、保護現場のカルテと同様に交通事故による死亡という所見になりました。

現場のカルテから、外敵による噛み痕の指摘が入ることも。その場合は、噛み痕周囲の皮膚を採取し、どんな動物（例えばマングースなど）によるものなのかも調べます。

左：ホルマリン漬けにする5大臓器、中央：細胞培養用の皮膚と筋肉、右：各臓器や生殖細胞

細胞保存に進むため、各組織を丁寧に選り分けていきます。

これで凍結保存に進める？　いや、まだまだ工程があるのです。

各臓器を攪拌して、死亡した個体が感染症を持っていないか検疫を行います。

検査は感染症の遺伝子をみることでわかりますので、こちらを遺伝子検査にまわしていきます。

今日のご紹介はここまで。

次回は、検疫の様子からご紹介します。

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