プロジェクト期間も残り1か月となりました。
これまで78万1千円、35人もの方々からたくさんのご支援を頂きましたこと、改めて御礼申し上げます。

 

今回は、ご質問いただく機会がありました、「なぜ、クラウドファンディングという手法を用いて資金調達を行っているのか」ということについて、改めてお伝えしていきたいと思います。

 

●大学は国の機関だから、本来は税金が充てられているはずではないか。

総論で言えば、大学の教育活動や研究活動は税金で運営するのが妥当です。

しかし、東京藝術大学の中には多種多様なプロジェクトが存在しており、本学のために頂いている税金ではその全てを賄うことは難しい状況です。

 

今回の国宝絵巻現状模写プロジェクトも、国宝の劣化を模写という手法で後世に残す大変貴重な取り組みではありますが、残念ながら補助金などの対象にはなっていません。

 

しかしながら、後世に作品を残していくこの取り組みは、非常に重要です。

そんな思いに賛同いただき、様々な企業様・団体様の御協力を受け、プロジェクトを進めていける状態までたどり着いています。

ですが、まだあと一歩と言うところです。

そのあと一歩を、多くの皆様に知って頂くことで、ご支援という形で頂ければ大変嬉しいと思っております。

 

●企業や団体の寄附で賄えないのか。

今回のプロジェクトは、単に資金を集めるということだけではございません。


クラウドファンディングに挑戦した最大の理由は、インターネット上で広くこの取り組み自体を皆様に知って頂くことが重要だと考えたからです。

 

制作者たちは、絵巻模写に取り組むことで日本古来の絵画技術を学ぶことができ、
その後の創作活動に大きく羽ばたくことができる強力なスキルを得ることができます。

 

またクラウドファンディングでは、支援を頂いた方々に金額に応じてリターンをお返しすることができます。
そのリターンでは、国宝である貴重な日本画の魅力を身近に感じていただけるようなカレンダー画像をお届けしたり、完成作品の展示会や実際に模写が行われている作業現場をご案内致します。

今まで日本画にご縁がなかったという皆様にも、まずはお気軽に芸術に触れていただく機会を提供することが、東京藝術大学の使命だと自負しております。

 

今回インターネット上で広くプロジェクトのご支援を募るということは、それだけ大きな影響と責任を感じております。

劣化していく国宝を守るため、そして日本の芸術を導く制作者たちの未来のために、引き続きの応援をどうぞ宜しくお願い致します。

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