信貴山縁起部分模写作業の一環となる、彩色研究。

現状模写と言うからには、原本の色合いを正確に絵具で表現する必要があります。

 

そのため原本が保存されている奈良国立博物館を訪れ、原本をこの目で見ることができるというのは

大変貴重な機会でございます。

 

 

現在、来る5月25日の特別観覧に使用するための色見本を作成しております。

第一回となる今回の観覧では主に下地の色を確認するため、黄土系の色をたくさん用意しております。


 

 

この色見本を準備したのち、現場で原本と色見本を入念に照らし合わせ、塗っていく色を決めます。

 

 

本物を見た際に感じた重厚感や絵の具の質、色味の印象などを大切にしながら、

彩色を進めていくのです。

彩色研究は作業中、何回も何回も原本との比較と調整を重ねます。

 

こうして身につけた彩色技術で、変色、欠損、汚れや虫食い跡に至るまで、

現在の状態をまさに原本のまま写し取るのです。

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