今週は最高気温がぐんと上がり、すっかり夏めいてまいりましたね。

我々も暑さには負けず、頑張って作業に打ち込んでおります。

 

さて先日、日本画研究室に新しい道具が加わりました。

模写の上げ写しの際に使用する、原寸大の模本です。

(模本とは、原本どおりに模写して作った本のことです。)

 

 

 

こちら3巻1セットで、35万円するものを2セット購入しました。

定価ではとても購入できないため、中古で状態の良いものを探し手に入れるのに苦労しました。

 

「上げ写し」というのは、この模本の上に薄い和紙を重ね、

その紙を巻き上げ、巻き下ろしを繰り返しながら目に映る残像を利用しつつ、

上に重ねた薄い和紙に原画を正確に描き写してゆく方法です。 


さらに、一本の長い線も場合によっては数ミリずつという単位で写し取っていくため、

よほど筆に精通した人でなければ、線自体の持つ力や勢い、表情を失わずに写し取ることは難しいです。

 

こうして地道に上げ写しの本番を行っていくことで、

制作者である学生たちは、歴史的な作品の筆遣いを身に着けることができます。

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