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今日は、烏城焼のおおきな特徴でもある

「自然釉 (しぜんゆう)」

について少し、書いてみたいと思います。説明が分かりにくいかもしれませんが、どうぞ最後までお付き合いのほど宜しくお願い致します。

 

自然釉(しぜんゆう)と聞くとみなさんは何を思われるでしょうか?

初めて聞く方も多いかもしれません。

陶芸の分野では、作品を焼く前に

釉薬(うわぐすり)という液体を乾いた粘土に塗ったり・掛けたりして作品に模様をつける作業があります。釉薬をかけることで、焼いた後の作品に色々な模様ができるのです。

 

烏城焼の自然釉とは、「乾いた粘土作品に釉薬を掛けずに、作品を焼き上げる。」ことを意味します。

一般に焼き物は

①土で成形→②乾燥→③素焼き→④釉を掛ける→⑤本焼き→作品完成。というのが製作の工程です。

 

烏城焼では釉を掛けない為③と④の工程が無く、乾燥した作品を窯に詰め、薪で焚き上げるだけです。

 

 

窯で木を燃やしているところ

窯の中の温度が徐々に上がってくると、土の中の鉄分が融け始め、作品の表面はベタベタした状態になります。そこに炎が運んだ薪の灰がくっ付き、更に温度が上昇し、1200度を超えたあたりから作品に降り積もった灰が融け始めます。融けた灰は流れ、その上にまた灰が積もり融けて複雑な色の自然釉となります。

 

釉薬を掛けたり絵付けをすることで、作り手は作ろうと意図するものをつくる事が出来、作者のイメージを細部まで表現できます。

 

自然釉の場合、自然釉がどのように掛るか想像して作品をつくり、窯詰の時は炎の流れを想像し、自分の望む焼き上がりになる場所に作品を置きます。

 

思い通りの作品を焼く為には、かなりの経験が必要ですが、思い通りの作品が出来ることは滅多にありません。

 

それは、自然釉の場合、人間の力が及ばないことがあるからです。

でもそれが自然だと言うのです。

 

人間の力なんてそんなものだと。人間は自然の全てを制御できない、だから今回はどんな焼き上がりになったかと、毎回ワクワクするのだと父は言います。

 

窯から作品を出すのを待ち切れずレンガの穴から覗く父

 

この為だけに生きていると言ってもいいほど、父は毎回窯出しを楽しみにしています。

 

窯から生まれたばかりの作品たち
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