プログラム(来所型)利用者さんの言葉をご紹介します

こころ塾では復職にあたりプログラムの一つとして卒業発表『当事者研究』をしてもらっています。

・なぜ自分は調子が悪くなったのか

・どうしたらもう再発をせずに働けるのか

自分をしっかりと見つめ、振返り、未来を考えなければ出来ない発表です。

 

薬と休養だけでは防ぐことが出来ない再発に、真正面から向き合い準備をします。

以下は当事者研究の中での利用者Yさんの言葉、抜粋です。

今悩んでいる方も、きちんと心のリハビリを行うことで復職を目指せます。参考になりますように…

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きめられた通院をして指示されたようにきちんと薬を飲み、体調も回復したので主治医から復職可能の診断書をもらい復職しました。それなのにしばらくするとまた朝起きるのがつらくなって夜眠れないという体調不良が始まりました。

「このところ忙しかったから疲れがたまっているだけ。日曜日にゆっくり過ごせばきっと大丈夫」

「仕事だからストレスがあるのは当たり前。みんなそういう状況で頑張っているのだから、自分だけが弱音を吐くわけにはいかない」

そう思い、薄々感じていた不調サインに気付かないふりをして頑張りました。でもごまかしがきかないほどの心身の不調に襲われ、再度の休職です。

このような「治療と万全の態勢での復職」の失敗は、いったい何をどうしたらいいのか分からない混乱と自分はもう二度と働けないのではないかという絶望になり、生きることへの辛さになっていきました

 

もし復職支援を受けるためにこころ塾に来ていなかったら。もしこころ塾でみんなに出会わなかったら、自分は仕事を辞めていたと思います。布団から出られない日々になっていたと思います。でもここでみんなと話し、病気について学び、自分でできる再発予防法に取り組んでいるうちに、もう一度職場に戻ろうと思えるようになりました。

職場の人たちが自分をどう見ようと、自分はできることを自分の方法でやってみようと思えるようになりました。自分を嫌いになってはダメだと思うようになりました。人から見れば濁った変な色かもしれませんが自分は自分のこの色が好きです。

まずは「職場に行く」。それだけを目標に再スタートをきります。もしかしたらまたこころ塾にお世話になる日がくるかもしれませんが、その時は温かく迎えてやってください。

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