研究ノウハウの蓄積へ。玄米から小麦アレルギーフリー菓子作り！

 

岐阜大学の成果と特産品創出との融合

 

はじめまして、岐阜大学『ヌマダイコンプロジェクト』の五十川・伊藤・岡島・加藤・磯貝・青山・小林・早崎・前田・渡辺・鈴木と申します。

 

私達の研究室では、機能性食品や医薬部外品(化粧品)に利用できる天然素材の探索や、その機能性を示す機構の解明を、試験管内で育てる細胞や、魚・マウスなどを用いて実施しています。

 

またそれらの中から、医薬品レベルで有効性を発揮する薬の雛形の探索も行っております。

主な研究対象のひとつに​絶滅危惧植物『ヌマダイコン』があり、健康・美容（炎症・アレルギー疾患）によいのではという多くの研究成果が出てき始めました。しかし、実用化にはまだ幾つか課題が残っております。特に、日本では我々ヒトへの利用の履歴（飲む・食べるなど）が無いため、安全性を担保する必要があります。

 

そこで今回、食の安全性の探究を、新たな食品の創出を介して達成できないかと考ました。また、食物アレルギーへの対応には、さらなる安全性の担保が必要となります。そこで、岐阜県の銘米『ハツシモ』玄米を利用した、小麦フリー（小麦アレルギー対策）の新しいお菓子の創出を最初のゴールに設定しました。

 

煎餅・クッキー・ワッフルといった、馴染みあるお菓子で、小麦アレルギーをお持ちのお子様も楽しく食べられるように、おやつのバリエーションと量を拡大します。また、価格も市販の小麦フリー商品よりも抑えます。しかし、本プロジェクトの予算はありません。そこでクラウドファンディングを考えました。

 

今回のプロジェクトの成功は、新規食品開発のネットワークを構築でき、将来の『ヌマダイコン』製品の開発に役立ちます。どうぞ、ご支援・ご協力のほど何卒よろしくお願いいたします。

 

 

 

アレルギーがあっても、安心しておいしく食べられるお菓子づくり

 

食物アレルギーとは

 

みなさんは、食品パッケージの裏側にこのような表示をよく目にすると思います。

 

画像中に、「一部に小麦、卵、乳、そば、落花生、エビ、カニを含む」とありますが、これがアレルギーの原因となる代表的な食品原料です。

 

私たちの体には「免疫」と呼ばれる防御機能があります。この免疫機能は、体に侵入した細菌やウイルス、体内で発生するガン細胞などを攻撃することで我々の身を守っています。しかし、この防御機能が無害なものまで有害だと認識してしまうなど、暴走を引き起こすことがあります。この暴走がアレルギーです。

これらの原料に対してアレルギーがある人が、その原料を含む製品をひとたび口にすると、ショックをおこし、時には亡くなることもあります。

小麦、卵、乳はごくありふれた食材で、含まれていない製品を探すことの方がたいへんです。特に小麦は、うどんやお好み焼きをはじめ、パンやクッキーの主要な原料です。そのため、小麦なしでは美味しいご飯やおやつを作製することはできません。

 

 

 

岐阜県の銘米『ハツシモ』玄米とは

 

『ハツシモ』は岐阜のブランド米で、『霜の降りる頃に稔る美味しい大粒なお米』ということで名付けられました。このお米は長良川流域の濃尾平野で栽培されてきました。

収穫量が少ないため『門外不出の米』と言われています。米粒は長くて大粒です。また、粘り気がなくサクサク感のあるお米です。そのため、鮨屋などで使用されております。

 

今回は、そのハツシモを利用したアレルギーフリーで栄養のあるお菓子を目指します。

 

 

 

特産品創出へ向けて進むことで、実用化ノウハウを蓄積

 

『ハツシモ』玄米の煎餅、クッキーとワッフルの作製費と、それら製品を皆様に発送する費用に利用させていただきます。主に素材供給は、農業生産法人「LSふぁーむ」さんにご協力いただいています。岐阜市支援のヌマダイコンのプロジェクトでご協力いただいているご縁から、今回もご協力いただくこととなりました。

 

LSふぁーむさんはお米だけで作製する煎餅（せんべい）の作製機材を所有し、製造販売をしています。しかし、クッキーやワッフル用の機械はなく、まずは機材設定からスタートする必要があります。

 

 

今回利用する機材を活用して、先々はバラエティーに富むお菓子のセットの創製・販売を目指しています！

 

 

 

基礎研究から実用化までを「大学や小規模生産者でもできる」モデルの一つに

 

今回のプロジェクトを通して、基礎研究から実用化までの「本来は大きな企業でしかできないこと」を、「大学や小規模生産者でも可能である」モデル事業として成功させたいと思っています。

プロジェクトを通じて、まずは小麦アレルギーをお持ちのお子さんに、バリエーションのあるお菓子を届けます。そして、将来は小麦以外のアレルギーをお持ちの方にもご利用いただけるように活動を進め、特産品などの新規製品創出に努めて参ります。

そのためにもまずは、アレルギーをお持ちのお子さんのおやつのバリエーションを広めることで、食べることの楽しみを持っていただきたい。それがこのプロジェクトの第一段階の目的です。

どうぞご支援のほどよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

---

※本プロジェクトですが、3月31日までの募集終了を予定しておりましたが、システムエラーにより、本来より長い日数が表示されておりました。そのため、2月4日時点で正しい表示となるよう修正いたしました。皆様にはご迷惑をおかけしまして誠に申し訳ございませんでした。