【メッセージリレーVol6】プロジェクトメンバー　山口満喜子さん

これまで応援ありがとうございます。

いよいよラスト1日になりました！

 

プロジェクトメンバー　山口満喜子さんからのメッセージをご紹介します。

 

 

「猫に食べさせるエサがない、寄付の品を分けてもらえないか」と、市内に住む高齢のご夫婦から新潟動物ネットワークに相談がありました。

 

フードを持って、岡田さんと一緒にその家を訪ねて入ると、座るのを躊躇うような汚れた六畳の和室に猫たちがいました。鳥のケージのような中にオス、メスに分けられて10頭かそれ以上ずつギュウギュウに押し込められて、身動きできず、目だけがこちらを見ていました。他に自由に歩き回っている猫も数頭いました。廊下にも同じようなケージがいくつか並んでいて驚きましたが、飼い主さんは２階にもいると、さらりと言いました。

 

「可愛いからエサをあげてたら、こんなに増えてお金が大変。寄付は有り難い」。

生活に困っていることはすぐにわかりました。電気も止められていたようです。

 

これが、私が初めて足を踏み入れた多頭飼育崩壊の現場です。動物を飼うということが、私の知っている世界と大きく違っていました。動物の問題を解決するには、人の問題に対処しなければ。でも、どこにどう相談すれば広くて複雑なこの状況に取り組めるのだろう。やるせない気持ちでいっぱいでした。

 

これは今から15年くらい前の話です。

そして、今、その当時の落ち込んだ私に言ってあげたい。新潟には、変えられる未来があるよ、と。