ご支援後の報告と今後の活動報告
皆様のご支援のおかげで6月の美唄多頭飼育から保護した子達の43匹ケアをしながら、
難治性口内炎で苦しむ猫の再生医療、子猫の風邪の治療、シェルターの猫たちの治療をしっかり行いながら、
毎日のレスキュー依頼の猫たちの保護をすることができました。
この場をお借りしてお礼申し上げます。
■保護状況と医療費のご報告
北海道の冬のレスキューは一刻を争う保護活動です。
凍死寸前の子達が沢山おります。
今回のご支援のおかげで小さな命を助けることが出来ました。
■フォークリフトに挟まれた子猫モネ
1月11日モネは苫小牧から運ばれてきました。
体重900gの子猫は油まみれで、横たわっていました。
健康でも生き残るのが大変な北海道の冬のこの時期に、母猫とはぐれ、大きな怪我を負った子猫が生き残ることは不可能です。
猫は夕方苫小牧から札幌に搬送、すぐに応急処置のためM動物病院に入れました。
モネの脚は粉砕骨折しており、それ以外に両顎がフォークリフトに挟まれた時の衝撃で根元から骨折し外れていました。
お口を閉めることが出来ず、痛みで顔をゆがませていました。
12日モネは緊急手術になりました。
手術が終わりおむかえの電話が来たのは夜中の23時過ぎでした。
(1回目の手術)まずは、足の固定とあきっぱなしになっている顎の痛みを和らげるための手術でした。
(2回目の手術)小さなモネの口があかないように固定するために使われたのはボタンでした。
モネの顎はバラバラになり顎の根本は粉砕骨折でした。
お口から食べることが出来ないモネは、食道チューブから1日12回流動食で栄養を取ることになりました。
そして1月15日足にプレートを入れる手術とバラバラの顎をワイヤーで繋げる手術(3回目の手術)でした。
短期間に数度の手術のためモネの衰弱が激しく、モネの顎の手術は、モネの回復を待つことになりました。
ボロボロのモネ、動くだけで激痛がはしるはずなのに、ご飯の時間には体を起こすようになりました。
毎日、点滴と朝晩の口の中と足の消毒を病院で行いながら治療を続けました。
途中で神経症状が目に出てきて心配していましたが、モネはいたって元気です。
そして2/20に顎の手術のために入院しました。
21時麻酔から覚めたモネにお水をすこしあげてリキットをお口に含ませました。
ぐんぐん飲みます。しばらくはまだ流動食です。
6回の入院手術を行いながら
少しずつ少しずつモネは回復していきついに自分のお口でご飯を食べることができるようになりました。
そして現在モネは、やさしい飼い主様のもとでトライアル中です。
完全に治ることはないモネの顎のことも理解してくださり、家族にむかえてくださいました。
7月の最後の顎の検査をもって譲渡となります。
130万円をこえる医療費でしたが、
ご支援があったおかげで助けることのできた命の報告をいたします。
■購入できた備品と制作できたケージの報告
■冬のレスキューと今後の予定
2023年1月、坂上忍さんと北海道の道南の猫が捨てれれる場所に行きました。
吹雪の中に寒さに凍える猫達がいました。この2か所の地区で猫が捨てられて繁殖を繰り返し、100匹以上いることがわかりました。
そして、2023年7月に、この現場にレスキューとTNRに入ることが決定しています。
どうか今後ともご支援宜しくお願いいたします。
NPO法人ニャン友ねっとわーく北海道
代表 勝田珠美
スタッフ、ボランティア一同