支援総額
目標金額 4,000,000円
- 支援者
- 290人
- 募集終了日
- 2022年10月26日
歌舞伎 新派 松竹新喜劇台本作品リストご紹介1
お早うございます。松竹大谷図書館の武藤です。
プロジェクトを開始して29日目となりましたが、現在140名の方から245万9千円のご支援を頂いております。
プロジェクト成功に向け、このプロジェクトの事がより広く伝わりますよう、ぜひSNSなどで拡散のご協力をお願い致します!
そして、プロジェクトの成立後に行う『鏡獅子』4Kデジタル修復作業に関して、フィルムの調査、補修、スキャナーでの映像のデジタル化作業をお願いする株式会社IMAGICAエンタテインメントメディアサービスさんが公式Instagramで、プロジェクトをご紹介下さいました!ぜひご覧ください!
https://www.instagram.com/p/CjO0_b3v9hc/?utm_source=ig_web_copy_link
さて、今回のプロジェクトでも、1万円以上ご支援下さった方には、スタッフ手作りの、台本を保護するカバーにお名前を記載するというリターン(お礼)をご用意しております。台本カバーに支援者として皆様のお名前を刻み、当館の書庫でずっと台本を見守って頂きたいという思いから始まったお礼ですが、当館の所蔵資料をご紹介する、よい機会でもありますので、これから何回かにわたって、作品リストにある台本をご紹介してまいります。
※台本カバーの作り方については、こちらをご覧ください。
【「年間1,500冊以上」を整理!台本を保護するカバーの作り方動画】
まずは、【歌舞伎・新派・松竹新喜劇台本リスト】より、令和3年11月より令和4年2月までの台本をご紹介します。
11月は歌舞伎の正月といわれますが、江戸時代の11月は俳優が劇場と一年ごとに契約を更新し、劇場に出演する役者の顔ぶれをお披露目する月だったことに由来します。歌舞伎座「吉例顔見世大歌舞伎」の吉例とはめでたいしきたりのこと、時代は移り変わっても顔見世は歌舞伎にとって特別な興行です。
『神の鳥』は兵庫県豊岡市の芝居小屋・出石永楽館で行われる永楽館歌舞伎で、平成26年に初演された作品です。コウノトリの生息地出石に因んで作られた作品で、歌舞伎座での初上演となりました。『井伊大老』は桜田門外の変の前夜の千駄ヶ谷井伊家下屋敷を描いた一幕で、大老としての覚悟と苦悩を語る井伊直弼と愛妾お静の方の心情がしみじみと語られる台詞劇です。『寿曽我対面』は江戸時代の顔見世興行で演じられてきた作品ですが、今回は十世坂東三津五郎七回忌追善狂言として上演されました。『連獅子』は片岡仁左衛門と片岡千之助の祖父と孫の共演という記念すべき上演となりました。『花競忠臣顔見勢』は忠臣蔵物の名場面を新たに構成してひとつに凝縮した作品で、若手俳優を中心にスピーディーな展開が注目を集めました。
国立劇場の『一谷嫩軍記』は、御影浜浜辺の場が50年ぶりに上演され、物語が一層わかりやすくなりました。続く熊谷陣屋の場は、中村芝翫が家の芸である芝翫型で熊谷直実を演じました。
赤坂ACTシアターで平成20年から上演されてきた「赤坂大歌舞伎」ですが、劇場の改修に伴い今回の公演で一区切りとなります。『廓噺山名屋浦里』は笑福亭鶴瓶の新作落語を舞台化した作品で、平成28年の歌舞伎座での初演に続いて赤坂での再演となりました。『宵赤坂俄廓景色』は、『俄獅子』をもとにした舞踊で、出演の中村屋一門の赤坂歌舞伎への想いが込められた作品でした。
歌舞伎とともに松竹株式会社が手掛ける大切な興行で、当館が所蔵する財産ともいえる貴重な資料が劇団新派と松竹新喜劇の台本です。令和3年の舞台もそれぞれ話題を呼び、演劇界を賑わせました。
令和2年に劇団新派内のユニットとして誕生した「新派の子」は、日本橋劇場で『糸桜 黙阿弥家の人々 ふたたび』を上演しました。平成28年の三越劇場初演で好評を博し、ついに再演された新しい新派の名作です。江戸歌舞伎の大問屋といわれた歌舞伎作者河竹黙阿弥の娘糸、黙阿弥家に養子に入った演劇研究者の河竹繁俊とその妻のみつを中心に、明治の作者の家が描かれました。
大阪松竹座では「松竹新喜劇錦秋公演」が行われました。『お家はんと直どん』は大阪船場を舞台にした昭和の名作、『お祭り提灯』は江戸時代の提灯屋さんをめぐる騒動を描いた松竹新喜劇表十八番に選定されている爆笑狂言の代表作です。
新派公演は12月にも朗読劇『智恵子抄』の上演がありました。初代水谷八重子と大矢市次郎によって昭和31年に初演された作品を朗読劇に仕立て直したもので、高村光太郎の詩集「智恵子抄」出版八十周年記念として上演されました。
師走を迎えた歌舞伎座には華やかな作品が揃いました。『三代猿之助四十八撰の内 新版 伊達の十役』は猿之助が十役を勤める話題の舞台で、じっくりと演じられる御殿と床下の場に続いて、大詰は早替りで展開していく舞踊『間書東路不器用』と、緩急自在な演技に拍手が送られました。『男女道成寺』は『京鹿子娘道成寺』を男女で踊り分ける舞踊で、中村勘九郎と尾上右近による競演が舞台を盛り上げました。『ぢいさんばあさん』は昭和26年初演の宇野信夫作の新歌舞伎ですが、時が経っても変わらぬ夫婦愛が描かれる、心温まる物語です。『信濃路紅葉鬼揃』は、能の『紅葉狩』を題材にした舞踊で、衣裳や所作も能写しの幽玄の世界が舞台いっぱいに展開しました。
京都南座は12月が顔見世興行です。四世坂田藤十郎三回忌追善狂言として上演された『晒三番叟』は源平の戦いが題材で、平家の白旗を晒に見立てて踊るという、歌舞伎舞踊らしい洒脱な趣向の作品です。同じく追善狂言である『曽根崎心中』は、中村鴈治郎と中村扇雀の徳兵衛とお初という息子二人による上演で、父へのこの上ない追善の舞台となりました。『三人吉三巴白浪』は大川端庚申塚の場の上演で、河竹黙阿弥の七五調の名台詞が聞かせどころです。新古演劇十種の一つで明治43年に初演された『身替座禅』は狂言を歌舞伎舞踊にした作品で、狂言の楽しさそのままの明るい笑いが沸き起こりました。『銀杏鶴玉章封裏 雁のたより』は片岡仁左衛門の監修で、松本幸四郎が初役の髪結三二五郎七に挑む話題の舞台でした。『蜘蛛絲梓弦』は蜘蛛の精が小姓、太鼓持、座頭、傾城に化けるという設定で、片岡愛之助が五役を華やかに演じ分けました。
令和4年の年明け、歌舞伎座は恒例の「壽初春大歌舞伎」です。『一條大蔵譚 檜垣、奥殿』は義太夫狂言の名作で、作り阿呆と本性を演じ分ける大蔵卿の演技が見どころの一つです。『祝春元禄花見踊』は満開の桜の下、名古屋山三と出雲阿国らが集う華やかな総踊りで、中村獅童の長男の小川陽喜初お目見得も注目を集めました。『邯鄲枕物語 新玉の笑いで寿ぐ 艪清の夢』は、宝船の掛軸を枕に夢を見るというお正月にぴったりで初笑いもできるというめでたい作品です。『有難浅草開景清 岩戸の景清』は実に44年ぶりの上演ですが、浅草歌舞伎で活躍してきた若手俳優が揃って出演し、新たな年を寿ぐに相応しい若さ溢れる舞台でした。『三代猿之助四十八撰の内 義経千本桜 川連法眼館』は三代目市川猿之助(現・二代目市川猿翁)が磨き上げた佐藤忠信/狐忠信を当代の市川猿之助が演じ、その演技と宙乗りに客席全体が一体となる盛り上がりをみせました。
大阪松竹座は「坂東玉三郎初春特別舞踊公演」でお正月を迎えました。『お年賀口上』では口上と共に豪華な打掛を紹介しつつ衣裳についての解説もありました。続いて『藤娘』『お祭り』が上演され、女方の美を趣向の異なる二つの舞踊で楽しめる華やかな舞台でした。
南座では松竹新喜劇の「初笑い!松竹新喜劇新春お年玉公演」が行われました。『お種と仙太郎』は藤山寛美二十快笑に選定されている作品で、京都の本願寺の境内の茶店が舞台です。『お祭り提灯』は昨年に引き続きの上演ですが、好評にお応えして新たな配役での上演でした。
新橋演舞場では新作歌舞伎『プペル 天明の護美人間』が上演されました。西野亮廣原作の絵本「えんとつ町のプペル」を歌舞伎化した作品で、脚本も原作者が手掛けました。また市川ぼたんと堀越勸玄の姉弟がダブルキャストで出演し、主演を勤める市川海老蔵との親子共演も話題となりました。
国立劇場は『通し狂言 南総里見八犬伝』の上演でした。国立劇場での上演は7年ぶりでしたが、舞台機構を十二分に駆使して、歌舞伎のダイナミックな演出を存分に味わえる舞台でした。
博多座では「坂東玉三郎特別舞踊公演」が行われました。『口上』では打掛などの衣裳紹介とともに意匠が凝らされた背景の屏風も見どころでした。『日本振袖始』は若手俳優の中村橋之助、中村福之助、中村歌之助の三兄弟によるダブルキャスト出演など、華やかな変化に富んだ舞踊が繰り広げられました。
東京Bunkamuraシアターコクーンで上演された「渋谷・コクーン歌舞伎 第十八弾」は『天日坊』です。10年前に初演されて以来の再演となり、斬新な音楽や美術などコクーン歌舞伎らしい刺激的な演出が満載で、河竹黙阿弥の名作が新しく蘇りました。
歌舞伎座は「二月大歌舞伎」です。『元禄忠臣蔵 御浜御殿綱豊卿』は昭和15年に初演された新歌舞伎で、真山青果の名台詞を堪能できる舞台になりました。『義経千本桜 渡海屋、大物浦』は歌舞伎の三大名作の一つで、片岡仁左衛門が一世一代で勤める知盛に注目が集まりました。『鬼次拍子舞』の鬼次は、初演に長田太郎を演じた大谷鬼次の名に由来しますが、古風な時代物らしい歌舞伎舞踊です。『鼠小紋春着雛形 鼠小僧次郎吉』では稲葉幸蔵と蜆売り三吉を、尾上菊之助と尾上丑之助が親子で演じることも話題となりました。
コロナ禍を経て、歌舞伎の公演も少しずつその変化に対応しながら公演を行ってきました。去年から今年にかけて上演された台本には、この一年間の舞台が記録されています。この上演台本を保護するカバーに、ぜひあなたのお名前を記してみてはいかがしょうか?
次回は、歌舞伎 新派 松竹新喜劇台本作品リストご紹介2として、令和4年3月から7月までの台本をご紹介します。
リターン
3,000円+システム利用料
活動報告+サンクスメール+HPにお名前掲載
■サンクスメール
■松竹大谷図書館HPへのお名前掲載(ご希望の方のみ)
■報告書(2023年4月末に送信予定)
- 支援者
- 57人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年4月
5,000円+システム利用料
松竹大谷図書館オリジナル文庫本カバー『鏡獅子』完成台本表紙デザイン
3,000円のリターンコース内容に加え、
■松竹大谷図書館オリジナル文庫本カバー
当プロジェクト限定!
当館所蔵『鏡獅子』完成台本(昭和25年編集版)表紙デザイン
- 支援者
- 93人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年4月
10,000円+システム利用料
オリジナル文庫本カバー+台本カバーにお名入れ
5,000円のリターンコース内容に加え、
■台本カバーに支援者様のお名前をお入れします
【歌舞伎・新派台本】【映画台本】【寅さん台本】の3つの作品リストより、ご希望の1作品の「台本番号」と「タイトル」を応援コメントかメッセージでお知らせください。
※作品リストはプロジェクト本文「リターンについて」の台本カバーの説明部分にリンクがございます。
※今すぐ決まらない方は、プロジェクト達成後にもご希望をお伺いいたします。
- 支援者
- 54人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年4月
10,000円+システム利用料
【1万円 全力応援コース】
こちらのコースは、いただくご支援のほとんどをプロジェクトの実行費として使わせていただきます。
■サンクスメール
■松竹大谷図書館HPへのお名前掲載(ご希望の方のみ)
■報告書(2023年4月末に送信予定)
- 支援者
- 30人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年4月
30,000円+システム利用料
『鏡獅子』フィルムしおり
10,000円のリターンコース内容に加え、
■ 『鏡獅子』フィルムしおり
デジタル原版から名場面9コマを選び、ネガを起して、本物のフィルムを使ったプロジェクトオリジナルのフィルムしおりを作りお贈りします。
※ デザインは全て同じです。画像はイメージです。
- 支援者
- 26人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年4月
50,000円+システム利用料
『鏡獅子』4Kデジタル版初号試写会にご招待又は松竹大谷図書館ガイダンスにご招待
30,000円のリターンコース内容に加え、
■『鏡獅子』4Kデジタル版初号試写会にご招待
2022年12月 2日(金)15:30開始 無字幕版
2022年12月15日(木)19:00開始 日本語字幕版
2022年12月20日(火)10:30開始 英語字幕版
の3回を予定(各回25名程)
ご支援時の質問でご希望の回をお選び下さい(先着順)
※試写会に参加できない方には予約制で、松竹大谷図書館ガイダンス(『鏡獅子』講座付き)への参加券をお送りします。有効期限:2023年1月~7月の平日(開館日及び整理休館中)
※新型コロナウイルス感染症の状況によっては、ご案内の範囲や期間を変更させて頂く場合がございます。
※詳細はプロジェクト本文「リターンについて」をご確認ください。
- 支援者
- 24人
- 在庫数
- 50
- 発送完了予定月
- 2023年4月
50,000円+システム利用料
【5万円 全力応援コース】
こちらのコースは、いただくご支援のほとんどをプロジェクトの実行費として使わせていただきます。
■サンクスメール
■松竹大谷図書館HPへのお名前掲載(ご希望の方のみ)
■報告書(2023年4月末に送信予定)
- 支援者
- 8人
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年4月
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