お早うございます。松竹大谷図書館の武藤です。
プロジェクトを開始してから一週間がすぎましたが、現在39人の支援者の方から合わせて68万円のご支援を頂き、目標金額の27%に達することができました!力強い応援コメントもたくさん頂戴しまして、目標に向かう原動力となっています!本当にありがとうございます!

 

さて、今回は3万円以上ご支援下さった方へのお礼のうち、川上音二郎一座の公演『意外』(明治27[1894]年1月浅草座)の絵本番付の表紙と挿絵をデザインに使用したオリジナル文庫本カバーについてご紹介いたします。

 

左が本物の絵本番付で、右が文庫本カバー

 

プロジェクトページでもご紹介しましたが、川上音二郎は、明治26[1893]年、演劇視察と称して単身フランスへ渡り、パリの劇場の設備や舞台演出から大いにインスピレーションを得ます。帰国後の明治27[1894]年1 月に、浅草座で上演した『意外』という作品は、その頃日本で実用化されたばかりの電話を舞台で使用し、切り結ぶ刀から電気で火花を散らすなどの斬新な演出が受け、見物より喝采を受けました。また、劇場内の電燈を消し、舞台だけに照明を照らして月夜を表現したり、幕を使わずに電燈を消して大道具を転換したりするなど、当時の日本ではまだ目新しい照明効果が大評判となり、連日売り切れ、公演も日延べとなりました。

 

「川上演劇 意外」錦絵 豊原国周 明治27[1894]年

その大評判の公演『意外』の絵本番付の表紙と挿絵を、文庫本カバーのデザインに使用しました。

 

絵本番付は、現在の公演プログラムにあたる資料で、粗筋はなく、芝居の内容は挿絵であらわされ、配役はこの絵本番付の場合、後半にまとめて掲載されています。

絵本番付の挿絵。よく見ると左上の挿絵に「電話」という文字とコードらしきものが見える。

 

役人替名(配役)のページ。川上音二郎のほか、伊井蓉峰、水野好美、高田実、小織桂一郎など、後に新派の名優と呼ばれるようになる俳優の名が並んでいる。

 

表紙の「川上演劇」の字を囲む枠は、「川上」の漢字がデザイン化されており、なかなかモダンです。

 

川上音二郎が演出した革新的な舞台『意外』の絵本番付をデザインに使用したこの文庫本カバーを、ご支援へのお礼としてお使いいただければ、うれしく思います。

 

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