プロジェクト概要

【CLICK HERE】How to support this project

 

フィリピンでは法的な手続きをせずに、

政府などが関与して行われる殺人「超法規的殺害」が蔓延。

労働者の権利を守ろうとする人権活動家や弁護士なども殺されています。

この劣悪な状況を日本の多くの人々にも伝え、考えてもらいたい…。

そこでフィリピンから人権活動家や労働組合事務局長を招へいし、

シンポジウムを開催することにしました。

 

【3月1日追記:第一目標達成!!ネクストゴールは?】現地での活動に着目!!
 

多くの皆さまから応援を頂き、無事に第一目標を達成することができました!!

本当に、本当にありがとうございます。

日本ではあまり報道されない超法規的殺害に、これほど多くの方々に関心を持っていただき、フィリピンの人びとの苦しみに共感して頂き、感謝しかありません。。

 

まずは、5月の二人の来日と講演会活動によって、この状況をさらに多くの人びとに伝えてまいります。しかし私たちができること、やりたいことはまだまだあります。残り約1か月を切りましたが、次の目標として、120万円を目指して最後まで頑張りたいと思います。

 

【次は現地での活動へ向けて】

次のステップとして、今回の二人の来日時に、日比間での今後の持続的な連帯と支援のネットワークを作ります。そのネットワークでは現地調査を行い、避難民のニーズに合わせた支援の内容を具体化したいと考えています。


また、ネクストゴール:120万円に到達しなかった場合は、カラパタンとNFSWが日々実施している人権侵害に関する現地調査の交通費、通信費のサポートにご支援を使わせていただきます。

 

人びとの命と人権が守られるようにと願い挑戦を続けます。ご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
 

 

フィリピンの裁かれることのない暴力。国軍や警察などによる市民弾圧

 

こんにちは、勅使川原香世子です。私は、明治学院大学国際平和研究所研究員、横浜の寿町にあることぶき共同診療所の非常勤看護師、大学非常勤講師(平和学、グローバリゼーションなどを担当)といった仕事をしています。

 

>>>フィリピンと私の出会い〈リンク先へ〉

 

2004年以来、フィリピンの中山間地域の人々と交流を続けながら、生命や健康、医療などに関わる問題の構造について考えてきました。その際、避けて通れない問題が、地主や政治家、国軍、警察などによる、市民への弾圧でした。

 

人々の不健康や貧困の原因は、医療・開発が不足していることではなく、不公正な社会的な構造(弱者への圧倒的な暴力や弾圧)なのです。

 

2019年2月8日西ネグロス州のあるサトウキビ・プランテーションにて。

 

■ドラッグ撲滅作戦の影に隠れた、労働者や人権活動家たちへの弾圧。

 

フィリピンというと、最近では日本でも、ドゥテルテ政権下のドラッグ撲滅作戦のなかで、数千、数万の人々が殺害されているという報道が記憶に新しいかと思います。

 

同国国家警察が認めているだけでも、2016年7月1日から2018年7月31日の間に、作戦の中で麻薬使用の容疑者など4,410人が殺害されています。また、Webニュースサイト・ラップラーが入手したフィリピン国家警察の資料によると、23,518件の殺人が捜査対象になっています。

 

こういった、法的手続きなしに、政府やその代理人の関与、共犯、容認あるいは黙従のもとに行われる殺人を「超法規的殺害」と呼びます。そして『超法規的殺害』はドラッグ撲滅作戦の中だけで起こっているのではありません。

 

これまでも、フィリピンの農村や漁村地域では、労働者が権利を主張したり、権力者の意見に異を唱えたりするたびに、国軍や警察などの標的になってきました。人権団体KARAPATANによると、現政権が発足して以来2年間で、農民・漁民組織のメンバーや人権活動家など約200人が超法規的に殺害されているとのことです。

 

海沿いにある村。こんなにのどかな場所でも、超法規的殺害が起こっています。

 

フィリピンのあちこちで人権侵害は悪化していますが、私が通う東ネグロス州ギフルガン市でも、2017年7月以来、超法規的殺害が急増しています。これまで、多くの労働者が命がけで尊厳の回復を求め、不公正に抗ってきました。

 

しかし今、彼らにいっそうの恐怖心や不信感が植え付けられ、人々の間に築かれてきた協力関係や信頼関係がことごとく破壊されようとしているのです。

 

 

フィリピンの現状。わたしの目の前で起こっていることをお伝えします

 

■身近な人々が、国軍や警察の標的に…

 

私はここ10年ほど、東ネグロス州ギフルガン市にある山間の村に住む人々と交流を続けてきました。そこに住む人々の多くは、小作人やサトウキビ農場の労働者です。

 

彼らは、正当な農地分配がなされなかったり、雇用関係も著しく悪い状況で、十分に食べることも、子どもを学校へ通わせることも非常に困難な生活を強いられてきました。

 

そのうえ、彼らがそれに対して声をあげると、国軍や警察などのターゲットとされ、彼らをサポートしてきた人権団体や人権派弁護士、メディアなども、脅迫を受けたり、監視されたり、暗殺されたりしてきました。


国軍や警察の関与によると想定される超法規的殺害被害者家族が、バコロド市で開いた抗議デモの様子。そのデモを、また警察が囲む。(2017年10月)

 

 

■この2年で、さらに状況は悪化しています

 

ギフルガン市では、2017年7月以来、超法規的殺害が激増しています。2018年11月に非常事態宣言が出され、ネグロス島には国軍兵士や警察が増員されました。

 

これまでも、権利を主張する農民や漁民に対する国軍や警察などによる脅迫や殺害などはあったのですが、いまでは、被害者数の急増のみならず、方法が大胆になるなどの変化が見られます。

 

たとえば、制服を着た国軍兵士と警官に堂々と家に押し入られその場で殺害される、家を捜索される、尋問される、、武装組織に反対するデモの開催を強要されるといったことがおこっています。

 

つい最近、2018年12月27日にも、同市に住む5人の市民が陸・空軍、警察などによる合同作戦の中で殺害されました。警察は、「容疑者」が抵抗したから射殺したと説明しています。

 

でも、私が情報を得た一つのケースでは、眠っていた「容疑者」は同日早朝、家に押し入った国軍兵士や警察官などによって家の外へ引きずり出され、その直後に射殺されています。彼の遺体は、現場から車で一時間ほどの警察署に運ばれました。そして彼は、異なる場所で殺害された数人の「容疑者」の遺体とともに、市民から見える炎天下の屋外に置かれました。

 

 

 

政治家や地主などの権力者に異を唱えることがいかに困難か、リボイの人生からもよくわかります。

 

>>>2017年7月24日に殺されたリボイの話〈リンク先へ〉

 

 

サトウキビ畑の労働者が労働雇用省へ申し入れに行った時のものです。労働者と役人の体型の違いが印象的でした。

 

フィリピンの当事者たちの声よ、多くの人々に届け!
 

一人ひとりの人権や尊厳が守られ、自由に意見を言える社会を目指して闘ってきた人々が、次々に殺されていくという危機的な状況。その中で、砂糖やバナナ、鉱物資源などの輸入国としてフィリピンと深く結びついている日本には何ができるのでしょうか。

 

同国の人権侵害と日本に住む私たちがどのように関係しているのか、この暴挙を止めるために私たちに何ができるのか、何をしてはならないのか、多くの方々に一緒に考えてもらいたいと願い、このプロジェクトを立ち上げました。

 

2019年5月に、フィリピンの人権団体KARAPATANネグロス代表とサトウキビ労働組合NFSW事務局長を日本にお招きし、愛知県や大阪府、神奈川県、東京都などにおいて、同国で続く人権侵害の現状とその背景について報告していただきます。

 

今回のクラウドファンディングでは、来日するお二方の招聘にかかる費用を支援していただきたいと思います。

 

講演① 「声をあげる労働者と支援者への弾圧:人権活動家・弁護士へのでっち上げ訴訟・脅迫・殺害」

講師:クラリッサ・シングソン・ダガタン(KARAPATANネグロス代表)

 

 

2002年にフィリピン大学文学部卒業。女性団体ガブリエラネグロス議長・全国協議会メンバー、人権団体KARAPATAN全国協議会メンバー、KARAPATANネグロス事務局長、災害支援NGO CPRS Inc.委員会メンバー、サトウキビ労働者ネットワークコーディネーター。

 

講演② 「土地と労働をめぐる地主と労働者の闘い:サトウキビプランテーションの事例から」

講師:ジョン・ミルトン・ロサンデ(サトウキビ労働組合NFSW事務局長)

 

 

1993~1997年 ネグロス島にあるフィリピンで最大のサトウキビ圧搾会社に勤務。6,000人の労働者の組合の代表として活動。
1997~2000年 サトウキビ労働者組合(NFSW: National Federation of Sugar Workers)の専属職員として従事。
2000年から サトウキビ労働者組合、農場労働者組合の事務局長として従事。

 

講演スケジュール(予定)

5月8日(水) 愛知県内大学ゲストスピーカー
5月9日(水) 愛知県内講演会
5月11日(土) 大阪国際法律家協会主催講演会(後援:ヒューライツ大阪)
5月13日(月) 東京都内大学ゲストスピーカー
5月14日(火) 東京都内大学ゲストスピーカー

5月15日(水) 東京都内大学ゲストスピーカー
5月16日(木) 東京都内大学ゲストスピーカー
5月17日(金) 神奈川県内大学ゲストスピーカー 
5月18日(土) 東京国際法律家協会主催(後援:明治学院大学国際平和研究所、FoE Japan)

 

講演者のお二人も、命の危険を感じながら日々活動されています。今回の訪日も、リスクを承知の上での参加です。多くの方に響く講演を開催したいと思っています。

 

 

一人ひとりの小さな変化が、構造の変化へ繋がると信じて。

 

今回の講演を聞いてくださった方々には、フィリピンで続く人権侵害と自分自身との関係性を意識化し、日々の生活の中で自分にできること、避けるべきことを一緒に考えて欲しいと思います。

 

問題はあまりに深刻で根深く、できることはないと感じてしまうかもしれません。でも、そう思ってしまったら、暴力で反対意見を封じ込めようとする人たちの思うつぼです。私は、一人ひとりの小さな変化が、フィリピンの人々が被る暴力の構造を少しずつ変化させていくと信じています。

 

また日本国内でも、構造化されて見えなくなってしまった人権侵害がたくさんあるでしょう。沖縄の辺野古新基地建設などをみても、法律に沿わない工事が堂々と進められたり、それに異を唱える人が無視されたり、差別されたり、勾留されたりしています。

 

フィリピンの超法規的殺害の問題を手掛かりに、異を唱える者が封じ込められるといった日本を含む世界的な風潮にも関心をもっていただきたいと考えています。

 

 

■資金の使途について

 

クラウドファンディングで集める支援金は下記のように使用いたします。

 

交通費  434,300円
宿泊費  102,000円
通訳費  180,000円

講演者日当  112,500円

計:828,800円

 

このほかのReadyforの手数料とリターンにかかる費用は自己負担を予定しております。

 

渡航してくださるお二人も、命の危険を感じながら日々活動なさっています。日本で暮らす私たち市民の協力によってこのプロジェクトを実現させ、市民弾圧を許さないという強い意志を、異論を封じ込めようとする人々に対して表明したいです。

 

クラウドファンディングへのみなさまのご支援を心よりお願いいたします。

 


 

実行者プロフィール
 

 勅使川原 香世子(てしがわら・かよこ)

 

明治学院大学国際平和研究所研究員、ことぶき共同診療所非常勤看護師、大学非常勤講師(平和学など)。2004年以来、定期的にフィリピンの中山間地域を訪れ、現地の人々との交流を続ける。勅使川原香世子『医療アクセスとグローバリゼーション-フィリピンの農村地域を事例として』明石書店、2013年など。

 

 


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