【第8弾】写真で蘇る名優の面影、歌舞伎の魅力を次世代へ。

支援総額

2,902,000

目標金額 2,500,000円

支援者
250人
募集終了日
2019年10月30日

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2019年12月13日 12:50

見学会を開催致しました

お早うございます。松竹大谷図書館の武藤です。

 

リターンの作業を11月までに皆様から承ったご希望の内容で進めておりますが、ご希望については今後もまだ引き続き承りますので、ご希望がある方は松竹大谷図書館までぜひご連絡ください。

 

1万円以上ご支援頂いた方で、台本カバーにお名前の記載を希望される方は、以下の作品リストより、ご支援1口につき1作品をお選びいただき、記載するお名前のご希望とともにご連絡下さい。

(例:1番『男はつらいよ』に本名を掲載)
※台本カバーへのお名前の記載は、支援日順ですが、ご連絡を頂いた時期によっては、記載順が前後する場合があります。何卒ご了承下さいませ。 

 

▼歌舞伎・新派台本、映画台本、寅さん台本のリストはこちら
https://bre.is/49SPH7Sm 【映画台本リスト】
https://bre.is/49ehjB2n 【歌舞伎・新派台本リスト】
https://bre.is/DjRLJoN5 【男はつらいよリスト】

 

メッセージやお電話でのご連絡を心よりお待ちしております。
 松竹大谷図書館 ℡ 03-5550-1694(平日:10時より17時)

▼開館日カレンダーはこちら

松竹大谷図書館開館日カレンダー

 

そして、ニューズレター12月号でもご報告致しましたが、11月28日に5万円の支援者の方をお招きして、当館の書庫をご案内する見学会を開催致しました。
 


今年は元々ご予定があった方や、突然の御用が入ってしまった方など、残念ながら支援者の方のご都合が合わず、少人数での見学会となりました。なお、見学会当日にご参加頂けなかった方には、当館の書庫を1時間ご案内する図書館員によるガイドツアー(予約制)への参加券を、他のリターンと共にお送り致しますので少々お待ち下さい。

 


見学会の準備作業中です。当館には最新の映画や、東西の劇場のチラシが置いてありますが、普段なかなか当館にいらっしゃれない見学者の方のため、お土産用にお渡しする演劇・映画のチラシをセットしているところです。

 

 
さて、見学会はまず閲覧室の壁を利用した、映画上映からスタートしました。上映作品は、昨年【第7弾】のリターンとして支援者の方をご招待した歌舞伎記録映画上映会でも上映した『紅葉狩』です。
 


今回も、この映画を選んだのには理由があります。この映画は明治32年11月の歌舞伎座興行終了後に、歌舞伎座裏の芝居茶屋の空き地に仮設舞台を組んで撮影されたと推定されていますが、実はこの撮影場所となった空き地は、歌舞伎俳優の扮装写真撮影場所としてしばしば利用されていた場所だということです。

また、この映画は、今回のプロジェクトでデジタル化を行う【歌舞伎ブロマイド】に、素顔や扮装写真が含まれている九代目市川團十郎と五代目尾上菊五郎の動く姿が記録されている唯一の映像で、さらに六代目尾上菊五郎の子供の頃の舞台が記録されている映像という事で、上映後にご覧いただく写真と見比べて頂きたかったからです。

続いて、閲覧室展示をご覧いただきました。

 


まずは、プロジェクトページや新着情報でもご紹介した明治時代の写真から。鶏卵紙という薄い印画紙の写真や、写真館の台紙に貼られている写真です。肖像写真のほか、鬘を記録した写真もあります。

 


こちらは、六代目尾上菊五郎のブロマイド写真です。新着情報でご紹介した新富座の楽屋の写真や、六代目のスポーツ万能振りを示す、クリケットプレーヤー姿、水着姿、そしてアンダースローの投球フォームのまま静止したピッチャー姿と、多様なブロマイドを見て頂きました。

 

 

  

そして、明治末期から戦前までの名優たちのブロマイドの数々。彩色カラー印刷のブロマイド、デザイン性の高いブロマイド、と今回デジタル化を行う写真を生で見て頂きました。これらの写真は、今後デジタル撮影を行い、画像の閲覧システムを構築する予定です。原資料は保存容器に収納することになるため、これが生でご覧いただけるラストチャンスかもしれません。

 

写真の保存容器の例として、資料保存器材の社員の方が、バインダータイプの見本をお持ち下さり、閲覧室の展示に花を添えて下さいました。

 

 
こちらの保存容器は収納枚数が箱型より少ないため、残念ながら今回の【歌舞伎ブロマイド】の保存には採用しませんでしたが、紙焼きやスライド、ネガなど異なる形態の写真資料を見える形で、かつ同じ容器で保存・管理する事が出来る大変便利な保存容器です。

 

 
その他、今回は閲覧室に台本リストで特集した田中絹代主演の『楢山節考』のポスターと市川雷蔵主演の『婦系図』と『新選組始末記』のプレスシートを展示しました。このプレスシート、裏面はあらすじや配役、解説や宣伝文案などが印刷された宣伝材料となっていますが、表面はカラー印刷のポスターになっており映画館の表や、館内のロビーなどに貼られるなどして使われていました。また映画資料の代表として『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花』の台本、ポスター、プログラム、プレスシート、スチール、ロビーカード、スクラップブックの一式、そして演劇資料は昭和60年の十二代目市川團十郎襲名披露興行の台本、ポスター、プログラム、舞台写真、舞台面スチール、海外公演プログラム、関連出版物などを展示しました。

 

さて、いよいよ閉架書庫内のご案内です。今回はプロジェクトに関連して、「演劇写真」をテーマにした書庫ツアーといたしました。

 

明治40年代の歌舞伎座のプログラムは、表紙が色刷の木版画であったり、中身も全て木版の絵本番付であったりと、まだ江戸時代から続く番付の形が残っていますが、大正になると、出演俳優の素顔の写真が掲載されるようになります。しかし舞台写真や扮装写真は基本的に掲載される事はありませんでした。現在、歌舞伎の本興行では、興行の半ばになると、その興行の舞台写真が掲載された筋書(プログラム)が売られるようになる事は知られていますが、舞台写真が筋書(プログラム)に掲載されるようになったのは、昭和20年代になってからです。

 

次に演劇雑誌の変遷をご紹介いたしました。明治12~30年まで発行されていた『歌舞伎新報』は、和綴製本で演劇雑誌の草分け的な雑誌ですが、中は活版印刷で、東京の各座の筋書、劇評、そして活字化された台本などが挿絵と共に掲載されていました。この『歌舞伎新報』も後期になると、舞台写真や俳優の肖像写真、劇場の写真などが少しずつ掲載されるようになります。

 


続いて明治33年に創刊された雑誌『歌舞伎』には、毎号のように舞台写真が掲載されるようになります。ただまだそれほど写真のページは多くはなく、東京の主要な劇場の興行などの写真が一つか二つ、上演された翌月か翌々月号に掲載されました。

 


明治40年になると、『演劇界』の前身である『演芸画報』が発行され、興行の翌月号に東西の各劇場で上演された歌舞伎や新派の演目の舞台写真が掲載されるという現在まで続くスタイルがほぼ確立されました。(※現在は上演の翌々月号に掲載されている)

 


大正13年には朝日新聞社の『映画と演芸』が創刊されます。これまでの俳優を大きく写した舞台写真とは違い、舞台全体を撮影した写真が掲載されているのが特徴でした。いずれにしてもこうした雑誌に掲載された舞台写真は、今後デジタル化を行う【歌舞伎ブロマイド】のデータ入力の際、写真を鑑定するために役立つ参考資料となります。
 

 
またその他に、演劇写真を鑑定するための参考資料として、演劇界増刊の『百人の歌舞伎俳優』(1955)『三代の名優』(1982)などの資料をご覧いただきました。『演劇界』の昭和28年11月号から昭和32年8月号まで掲載された連載「演劇写真博物館」は、特に明治期に活躍した俳優の鑑定に役立つ資料です。

歌舞伎俳優の写真集も、写真鑑定に大いに役立つ資料です。見学会では九代目市川團十郎の写真集『舞台之團十郎』をご覧いただきました。この写真集には、日本で初めて劇場内で撮影された九代目の『暫』が掲載されています。

 

 
整理済みの写真資料としては、以前新着情報でもご紹介した、『ヤマトタケル』昭和61(1986)年2・3月新橋演舞場の初演の舞台面103枚などをご覧いただきました。



最後に、第6弾のご支援で保存容器を制作した映画スクラップの棚をご案内しました。映画スクラップは、今年新たに外部の助成を得て、松竹京都製作の31冊がデジタル化される事になりました。現在はデジタル化作業のため書架にはありませんが、映画スクラップの書架をご覧いただきながら、クラウドファンディングに関連した資料の新たな動きとしてご報告致しました。

 


今回の見学会は、閲覧室展示も書庫のご案内も【演劇写真】をテーマに企画したため、以前にご参加下さった支援者の方も、違う視点から見学して頂く事ができ、ご満足いただけたようです。スタッフ自身も所蔵資料を見直す良いきっかけとなりました。

リターン

3,000


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活動報告+サンクスメール+HPにお名前掲載

■サンクスメール
■4月末に報告メール
■松竹大谷図書館HPに名前を掲載
※ご了承いただいた方のみ掲載いたします

支援者
57人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年4月

5,000


松竹大谷図書館オリジナル文庫本カバー(2種類1組セット)

松竹大谷図書館オリジナル文庫本カバー(2種類1組セット)

3,000円のリターンに加え、
■松竹大谷図書館オリジナル文庫本カバー(2種類1組セット)
当プロジェクト限定 歌舞伎台本『曽我綉侠御所染』と、映画台本『男はつらいよ』第一作の表紙デザイン!
※デザインは全て一緒です

支援者
57人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年4月

10,000


オリジナル文庫本カバー+台本カバーに名入れ

オリジナル文庫本カバー+台本カバーに名入れ

5,000円のリターンに加え、
■台本カバーに支援者様のお名前をお入れします
※【歌舞伎・新派台本】【映画台本】【寅さん台本】の3つの作品リストより、ご希望の作品の「台本番号」と「タイトル」を応援コメントにお書き下さい
※作品リストはプロジェクト本文「リターンについて」の台本カバーの説明部分にリンクがあります
※今すぐ決まらない方は、プロジェクト達成後にもご希望をお伺いいたします

支援者
108人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年4月

30,000


オリジナル文庫本カバー(3種)+台本カバーにお名入れ

オリジナル文庫本カバー(3種)+台本カバーにお名入れ

10,000円のリターンに加え、
■組上燈籠絵『富士之牧狩』のオリジナル文庫本カバー

支援者
15人
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年4月

50,000


松竹大谷図書館見学会(歌舞伎記録映像上映付き)+オリジナル文庫本カバー(3種)+台本カバーにお名入れ

松竹大谷図書館見学会(歌舞伎記録映像上映付き)+オリジナル文庫本カバー(3種)+台本カバーにお名入れ

30,000円のリターンに加え、
■松竹大谷図書館見学会にご招待
【2019年11月28日(木)開催 午前(15人)/午後(15人)】
「午前」「午後」のご希望を応援コメントにお書き下さい
※今すぐ決まらない方は、プロジェクト達成後にもご希望をお伺いいたします
※11月28日に見学会に参加出来ない方には予約制で、松竹大谷図書館の書庫を1時間ご案内するガイドツアーへの招待券をお送りします
有効期限:2019年12月~2020年7月の平日
(開館日及び整理休館中)

支援者
15人
在庫数
13
発送完了予定月
2020年4月

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