こんにちは、プラスの門田です。

 

前回、NGOを立ち上げたはいいものの、

すべてを失い、誰も救えなくなっていった、というお話をしました。

 

>>わたしが活動する理由 「第1章 13歳のわたし」

>>わたしが活動する理由 「第2章 エイズ孤児との出会い」

>>わたしが活動する理由 「第3章 誰も救うことができない」

>>わたしが活動する理由 「第4章 悪魔の子」

 

そんな私が、どのように状況を克服していったのか?

そして、そこから何を学んだのか。

 

今日は、そのお話をさせてください。

最も読んでいただきたい、大切な思いを書きました。

 

 

 ▼ 最終章 変化を起こしたければ、自らが変化の源となる

 

その日の朝も、コンクリートの床にじかに引いた寝袋から、

がさごそと起きだしました。

建設現場へ向かうと、水汲みをする人の姿が。

近所の子どもたちでした。

 

 

◆ 子どもたちが、きっかけをくれた

 

水道が通っていないスラムでは、

建設用水は近くの池から汲んでこなければなりませんでした。

これが、なかなかの重労働なのです。

 

近所の小学生くらいの子どもたちが、

学校に通いたい子どもたちが、

バケツを抱えて、貯水タンクに、

次々に水を運んでくれているのです。

 

けなげな子どもたちの姿に、衝撃を受けました。

 

まさか子どもたちが手伝いに来るとは。
もちろん危険な場所には入らせない、危険なことは絶対にさせないことを徹底しました。

 

私は、この子どもたちの「学校へ行きたい」という声を、

ちゃんと届けてこれただろうか?

 

なぜ学校が必要か?そんな、大切な話を、

真摯にスラムの大人たち、大工さんたち、

みんなとしてこれただろうか。。。

 

 

そして私は、大工さん、スラムの住人の皆さんと、

丁寧にコミュニケーションをするようになったのです。

 

たわいもない世間話、家族の話を聞いたり、

わたしがアフリカが大好きだという話をしたり、

そして、子どもたちの学校や教育の話もするようになっていきました。

 

地域の方に活動を説明し、活動を知っていただくためのイベントを宣伝。

 

◆ スラムの人たちが協力をはじめ、脅迫はやんだ

 

すると、子どもたちだけでなく、スラムの近所の住人達も、

建設に協力を始めてくれたのです。

 

水を汲んでくれる人、

建設の道具を貸してくれる人、

差し入れをくれる人、

ボランティアとして、2週間も建設に丸々参加する若者。

 

建設現場が地元の人でにぎわうようになってからは、

脅迫も自然となくなりました。

 

土台作りから、すべて手作業。

 

レンガを積んでコンクリートで鳴らしていく作業は、結構楽しい。

 

力持ちのウガンダ人ボランティアに支えられた。

 

◆ 君たちは、このスラムで、一番汚い!

 

毎日、汗と泥だらけで現場にいる私は、

スラムでは、愛情をもって、こういわれるようになりました。

 

「るい、君たち日本人は、

このスラムで一番汚いかっこをしている!

学校のために、ありがとう!」

 

この言葉は、今でも私の勲章です。

 

◆ 給与はいらない、と言った棟梁

 

そして、あとは、屋根をつけるだけで、

ここからは、プロの手のみでしか作れない、

というところまで、建設を進めることができました。

 

そんな時、大工の棟梁が、私のところへやってきたのです。

「もう、給料はいらないよ。」

 

あの法外な給料を要求していた棟梁が、なぜ!?

 

日本からやってきて必死で働く私たちを見ていた棟梁は、

ウガンダのために、自分たちこそ働かねばならない、

ボランティアになるというのです。

 

棟梁は、一人一人の大工さんに問いかけました。

「なぁ、お前もいっしょにやらないか?」

 

笑顔でうなずく、大工さんたち。

すべての大工さんが、その日からボランティアになったのです。

 

そして、とうとう学校が完成しました!

 

心から信頼し合えるようになった、大工さんたち。一番右が棟梁。

 

◆ デリックの初めての笑顔

 

やっと、やっと学校が立った!

ここに、デリックも通ってほしいと思い、

親戚の方を面会し、話をしました。

 

そして、デリックはこの学校に通うことができるようになったのです。

初めての教科書。初めてのノート。初めての、勉強。

デリックには、笑顔が戻っていました。

 

先生も熱心にでリック君を教えてくれた。
copyright Miho Aikawa

 

「僕、パイロットになりたい!」

未来を考えることさえできなかった少年が、

大きな夢を持つことができるようになったのです。

 

 

◆ 大人の変化が、子どもを変える

 

私は、自分の価値観をウガンダで押しつけ、

独りよがりに、人のせいにばかりしていました。

 

少し勇気を出して、相手の声に耳を傾けるように変化したら、

ウガンダの人たちと信頼が生まれ、活動に協力してくれるようになりました。

 

そして、笑顔のなかったデリックくんが、

笑顔を取り戻すことができたのです。

 

この経験から、子どもたちのためには、

大人が変化しなければならないと、痛感させられました。

そして、そのためには、まず自分が、一歩を踏み出すこと。

そこからしか、変わりません。

 

私が踏み出した、小さな一歩は、

スラムの人を変え、大工さんを変え、

デリックを笑顔にしたのです。

 

 

◆ 10年後のデリック

 

この経験から、私たちは、

「地域の人の声を大切にし、ともに活動すること」

「地域が自立して活動してけるようにすること」

「地域の人が、子どもたちに寄り添うこと」

これらを大切に胸に置き、11年間、活動をつづけてきました。

 

私の小さな一歩は、実は、さらに大きな変化につながっていたのです。

デリック君を支援してから、ちょうど10年たったある日、

デリック君からメッセージが届きました。

 

「プラスのみなさん こんにちは。

 

僕のことを大きな愛情で助けてくれてありがとう。

 

皆さんのおかげで、たくさんの夢がかない、いま幸せに暮らしています。

 

これからもずっとみなさんは僕の大切なともだちです。」

 

デリックの妻と、赤ちゃんの、3人の家族写真と、

デリックの働く姿の写真が添えられていました。

 

 

ああ、私たちは、救うことができたんだ。

幸せに、暮らしているんだ。

 

そう、

一歩を踏み出すことで、だれかを救うことができる。

必要なのは、その一歩だ。

 

 

ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました。

 

最後に、どうか、あなたの一歩を、ここで一緒に踏み出してくださいませんか?

変化の源に、あなた自身が、なってくださいませんか。

 

エイズで夫を亡くし、HIV陽性のケニアのママたちがいます。

そのママたちは、デリック君のような子どもたちを、必死で育てています。

 

けれども、あなたの支援がなければ、

子どもたちは、学校を卒業することができないかもしれないのです。

ママたちは、子どもを健康に育てていくことができないかもしれないのです。

 

あなたにお願いしたいことは、一つ。

どうか、いま、このプロジェクトを支援してください。

 

400万円を集めるという大きなチャレンジです。

絶対に達成させて、支援を届けたいのです。

 

これは、わたし一人では到底成し遂げることはできません。

これまでの11年間、アフリカの人々を救ってこれたのも、

一人一人の「個人」の方の支援があったからこそです。

 

だから今回も、あなたと、みなさんと、力を合わせれば、

実現できると強く信じています。

 

いま、あなたのご支援を必要としています。

どうぞよろしくお願いいたします。

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