表彰台への挑戦！T20クラス1500m

 

 

リオデジャネイロ7位、東京7位。次こそ、メダルを取りたい！

山本萌恵子選手の夢を叶えるために！

 

T20クラス（知的障害）1500m

 

 

自閉症という障害を持つ山本選手と陸上競技の出会いは中学１年生の時です。

 

療育の先生から「人の指示が通らない子は社会に受け入れられない。将来自立して生きていくためには人の指示を受け入れることができることは絶対必要」とアドバイスを受け、早朝ランニングを勧められたのがきっかけでした。

 

毎朝3キロのランニングに最初の頃は走ることにも激しく抵抗して2時間かかっていました。それでも、毎日休むことなく続けていくうちに、抵抗なくスムーズに走れるようになって行きました。

 

中学校では陸上部、駅伝部の部活動にも所属することができました。他の部員にはついていけないレベルでしたが、先生や先輩、友人に励まされて徐々に走ることを通じて自分に自信を持つことができるようになり、自分を肯定できるようになっていきました。

 

 

 

主な出場大会（国内・海外）と順位

 

2016年 リオデジャネイロパラリンピック　 7位（1500m）
2017年　ロンドン2017世界パラ陸上競技選手権大会　6位（1500m）
2017年　ドバイ2017アジアユースパラ競技大会　優勝（1500m）
2018年　インドネシア2018アジアパラ競技大会　2位（1500m）
2019年　INASグローバルゲームズブリズベン2019　2位（1500m）
2021年　東京2020パラリンピック　7位（1500m）
2022年　2022日本パラ陸上競技選手権大会　優勝（1500m）
2022年　日本ID陸上競技選手権大会　優勝　WPAアジア新記録（5000m）
2023年　2023ジャパンパラ陸上競技大会　優勝（1500m）
2023年　第7回日本IDハーフマラソン選手権大会10ロードレース　優勝（10km）
2023年　パリ2023世界パラ陸上競技選手権大会

 

第27回日本ID陸上競技選手権大会　5000m 17分28秒81（WPAアジア記録）

第54回元旦長距離競技会  10000m   36分38秒39（Ｖirtus世界記録）

第7回日本IDハーフマラソン選手権大会10kmロードレース　36分35秒（ID日本記録）

 

 

 

７月8日から開幕したパリ2023世界パラ陸上競技選手権大会に山本選手はT20クラス、1500m日本代表として参加致しました。

 

来年のオリンピック・パラリンピック開催への試験運用とされ、環境への取り組みとして、選手には専用ボトルが配布されるなど、使い捨てプラスチックを出さない運用が行われています。

 

 

 

 

 

来年のパラリンピック開催地での世界陸上です。メダルへの挑戦へ大きくスタートダッシュをかける意気込みです。

 

 

 

 

 

 

特別支援学校高等部に入学後にID陸上の存在を知り、本格的に陸上競技に取り組みましたが、一人でのトレーニングではなかなか成果を上げることができず苦戦をしていました。その後、地元の光ヶ丘女子高等学校陸上部の練習に参加する機会に恵まれて、徐々に記録を残せる実力が備わってきました。

 

18歳の時、日本代表に選ばれて、リオ・パラリンピックに出場し、7位入賞を果たしました。本来はもう少し距離のある種目の方が得意な山本選手ですが、パラリンピックではT20クラスでの長距離走でエントリーできる種目は1500mしかありません。

 

他の競技会では別の距離を走る各国の選手が1500mにパラリンピックだけは集中します。世界を相手に上位を目指すためには、よりトレーニング環境の充実が必要となります。

 

 

 

山本選手にとって、パラリンピックは特別な大会です。

 

療育として始めた陸上競技で山本選手が自己を肯定できるようになり、自信に繋がっていきました。リオと東京では出場することが目標でしたが、次のパリ・パラリンピックでは出場はもちろん、メダルを獲ることを大きな目標に掲げ、夢となりました。

 

 

自閉症の主な特徴は人とコミニュケーションを取ることが苦手な点があげられます。

 

山本選手は小学２年生から中学３年生まで、学校では一言も声を出すことがなかったそうです。競技を通じて、先生や先輩との交流が生まれ、結果を残すことで周囲の期待や応援を受けることが苦手とされている人との関わりを作っていると感じられます。

 

日本代表に選ばれることで、自身の記録に満足するのではなく、さらなる高見を目指していく原動力になっています。

 

山本選手には、活動全てを支援いただける大きなスポンサー企業はありません。日本代表に選ばれても自己資金で渡航費などを負担しています。国や自治体からの補助が認められる場合もあります。

 

健常者の競技大会のようにマスコミで取り上げられる機会は少ないので、スポンサーメリットという観点からは残念ながら費用対効果は見出し難いのかもしれません。

 

パラアスリートは天性の才能ではなく、自身にあるハンディを克服する努力で進化をしていると感じています。言い換えれば、努力の賜物として記録や勝利を掴み取っているのではないかと思います。

 

今回のクラウドファンディングを通じて、パラスポーツに向き合う選手たちの競技に対する情熱や抱えている問題点など応援いただく上でも興味と理解を持つきっかけになればと考えています。

 

 

 

 

 

パリ・パラリンピックに向けてのトレーニングや合宿費用、コーチング費、また家族の帯同費などに使用させていただきます。

 

 

山本選手の活動費は年間約300万から400万円程度です。

 

国や自治体からの助成金が認められる場合はこのうちの3分の2程度はまかなえますが、毎年必ず助成を受けれる確約はありません。

 

コーチング費用も助成金からまかなっており、認められた金額に対しての対価をお支払いしています。当然、指導を受けるにも対価で行っていますので日程や時間にも制限があります。

 

クラウドファンディングで集めさせて頂いた資金は助成金頼りの現状を少しでも改善できればと考えています。

 

新型コロナでの制限が解かれて、国内はもちろん、世界競技会も開催予定が発表されており、国内外共に遠征の機会が増えて行きます。ご支援いただいた資金は有効的に使用させて頂きます。

 

 

パリ2023世界パラ陸上競技選手権大会　

2023.07.08.SAT ~ 2023.07.17.MON  シャルレティスタジアム

 

NAGASEカップ　　　　　　　　　　　

2023.09.02.SAT ~ 2023.09.03.SUN  国立競技場

 

中四国パラ陸上

2023.0910.SUN 　愛媛松山　

 

杭州アジアパラ競技大会                       

2023.10.22.SUN ~ 2023.10.28.SAT  杭州市（中国）

 

2023ID陸上競技選手権大会

2023.11.11.SAT~2023.11.12.SUN  香川・高松　屋島レクザムフェールド

 

神戸2024世界パラ陸上競技選手権大会

2024.05.17.FRI ~ 2024.05.25.SAT  神戸総合運動公園 ユニバー記念競技場

 

パリパラリンピック 

2024.08.28.WED~2024.09.08SUN  スタッド・ド・フランス

 

 

 

 

 

 

 

知的障害者への理解も含めて、スポーツを通じて社会と関わりを持つことができた山本選手のさらなる活躍を信じて、少しでもサポートできればと思います。

 

スポーツを楽しむことは誰にでもある権利だと思います。好きな競技に打ち込んで汗を流すことでも、

仲間と協力して結果を残すことでも、世代を超えて励まし合うことでも、スポーツは常に喜びや達成感を与えてくれると考えています。

 

スポーツがあるから理解できる。スポーツだから尊重できる。スポーツを通じて、障害もその人の個性として認め合う社会のために活動したいと思います。

 

私は自分に自信が持てませんでした。

でも、陸上に出会いかわることができました。

前を向いて生きていけるようになりました。

陸上を始めた頃はパラリンピックに出れるなんて夢にも思ってもいませんでした。

諦めないで頑張ることで夢は叶いました。

次の目標はパラリンピックでメダルをとることです。

その目標に向かって頑張っていきます。

どうぞ応援よろしくお願いいたします。

 

山本選手とご家族に接して、多くのことを学びました。

パラスポーツの活動はパラスポーツそのものを理解いただくことから始まります。

障害の程度によるクラス別けや競技のルールなどを知ってもらうポイントがあります。

例えば、障害者スポーツで注目を集めている車椅子テニスは2バウンドまでは打ち返せること。。。

例えば、健常者より車椅子マラソンの方が同じコースでもレコードタイム早いことなど。。。

興味を持っていただければパラスポーツにはたくさんの見所が詰まっています。

T20クラスの山本萌恵子選手を通じてパラスポーツの素晴らしさを体感いただければ幸いです。

ご支援よろしくお願いします。

 

 

 

山本選手のインスタグラムです。

彼女の日常が垣間見れますので、お時間のある方は是非お立寄りください。

 

 

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※今回のクラウドファンディング実施について、山本萌恵子選手本人より許諾を得ています。