地元・人吉球磨で笑顔と活気を与えるキッチンカー を始めたい！

 

初めまして、松岡鮎美と申します。私は、長年暮らした東京を離れ、二人の子どもを連れ、生まれ故郷である熊本の人吉市へ帰って来て、今は会社員をしています。

 

人吉市は熊本県の南にある九州山地に囲まれた盆地で、球磨川沿いの温泉と川下りで有名な観光地でもあります。テレビでも日本一美しい豊かな隠れ里と紹介されるほど、山の緑や川の水、太陽の光がとても美しい場所として知られています。

 

そんな美しい人吉球磨も、若者の地元離れや少子高齢化により、さまざまな問題を抱えています。そこで、私を育ててくれたこの人吉球磨をなんとかしたい、と思った時にひらめいたのがキッチンカーでした。

 

 

キッチンカーなら、外食をすることが難しい人にも私の方から美味しい料理を届けることができます。また、この地域は農産物もたくさんあるので、メニューに農家の皆様が作られた野菜や特産品を使うことによって、ほんの少しかもしれませんが、経済的な潤いをもたらすことができるかもしれません。

そんなキッチンカー事業に可能性を感じ、「私がやらずに誰がやる？私がどぎゃんかせんといかん！」と決心しました。

 

そこで今回、皆様からご支援をいただきまして、キッチンカーを購入し、地元の皆様が手作りされた野菜や特産品をベースに、ラクレットチーズをメインとしたチーズ料理を提供しようと思っています。どうぞご支援、応援をよろしくお願いいたします。

 

 

 

私は高校卒業後、上京して、就職し、結婚、出産、離婚を経験しました。その中で、何度も母から「帰っておいで」と言われていました。

 

「二度と実家には帰らない」という気持ちで上京したので、私の返事はいつもNOでした。しかし、大好きだった父が亡くなり、母が精神的に弱っていくのが電話の声からも伝わり、私も仕事も子育てもうまくいっていなかったタイミングだったので、初めて「帰っておいで」という言葉に納得し、選択肢が広がった気がしました。

 

2人の子どもたちにも相談し、地元へ帰ることにしました。何度も何度も家族会議をして、その度に家族で泣いて、決断するのには本当に勇気が必要でした。決断した後の友人たちの励ましの言葉にも支えられました。

 

 

帰ってきてから、一度外に出て、人吉球磨を客観的に見ることができるようになったせいか、故郷の美しさに改めて気づくことができました。その一方で、課題もよく見えるようになりました。

 

人吉球磨は今、若者の地元離れの影響で、個人経営の場合は後継者不足、法人の場合は生産性や効率の悪さが目立ちます。人手不足が原因で、お客様への対応が疎かになってしまったりすると、人吉市がどんなに観光客を呼んだとしても、リピーターにはなってもらえないと思います。

 

そんな中で私にできることは、人吉球磨で暮らしていきたいと思ってもらえるような、楽しいイベントや日頃のコミュニケーションの場を作ることなのではないかと思っています。そしてそういったものを「食」を通してできたら、と思うようになりました。

 

食に興味を持ったきっかけは、東京にいた時に、様々な仕事を経験する中で、カフェのキッチンで働いたり、新聞配達の仕事でまかない作りの担当をしたりと、料理に関わる機会がたくさんあったことでした。

 

料理は小学生の頃からやっていたので、できて当たり前という感覚でしたが、子どもがいる関係で自宅でホームパーティをする機会が増え、人に食べてもらうことが多くなった時に誉められたり、料理教室の提案をされたりと、料理について自信がついていきました。

 

そういった思いもあり、地域のために私が何ができるかなと思った時に、たどり着いたのがキッチンカーでした。

 

 

 

キッチンカーの良さは、なかなか外食をすることが難しい高齢者や障がい者の方、ファミリー層の方々のところへも自分で行き、美味しい料理をその場で提供できるところだと思っています。

 

そんなキッチンカーの店名は「Bar☆ROUTE219（バル・ルートニィイチキュウ）」です。地元の人にはおなじみの、人吉球磨の中心を通る国道219号線。この219号線に由来しています。

 

 

 

メニューは、ラクレットチーズ料理を提供していきたいと思っています。

私がチーズ好きということ、またこの地域にはチーズのお店は無く、東京ではよくみられるラクレットチーズもなかなか食べる機会がないことから、これをメニューにすることにしました。

 

ラクレットチーズはスイスのチーズで、チーズの切り口を温めて、トロリとなったところを、茹でたじゃがいもや野菜、ソーセージにかけて食べるものです。ラクレットチーズはどんな素材にも合うので、メニューのバリエーションもたくさん考えられます。珍しいチーズと人吉球磨の美味しい食材の組み合わせを地域のみなさんにぜひ楽しんでいただきたいと思います。

 

 

そのほかにも、地域の生産者さんの野菜で作る、野菜のトマト煮込みやアヒージョ、ピクルスなども考えています。メニューは500～1000円程度の価格設定を予定しております。

 

平日は11時頃～16時頃、週末は夜も営業しようと考えています。移動予定地は人吉球磨、イベント時には熊本県内全域に行きます。

 

今回皆さまにいただいたご支援で、軽トラックかクイックデリバリーを改造し、キッチンカーにするための費用にあてていきます。

 

 

 

今回のキッチンカーのプロジェクトを通じて、人吉球磨の課題に自分なりに、向き合い、少しでも解決に貢献できるようにしていきたいと思っています。

 

例えば、高齢者の方々で外に出て食事をする機会が減っている方に、うちご飯以外の食事を食べる場を提供すること、また地元の食材を積極的にメニューで使って、地産地消を促し、地元の生産者さんの利益につなげることができればと思います。

 

さらには将来的に、このキッチンカープロジェクトの成功をきっかけにして、キッチンカーを出したい方々が増えれば、若者に就職先を提供することもできるかもしれません。

 

子供たちに「引っ越してきてよかった」、そして東京の友達にも、「こんな素敵な所に住んでいるんだよ。だから遊びに来てね」と誇れる場所に、この故郷をしていきたいです。そのための一歩が、このキッチンカープロジェクトだと考えています。

 

地元の皆様と一丸となってこのキッチンカーを作り上げ、お子様からお年寄りまで笑顔溢れる毎日を送るためにも、人吉球磨を盛り上げるご協力と応援をよろしくお願いいたします。

 

 

※今回のプロジェクトは、2020年7月1日(水)までに、人吉市内で運営するキッチンカー事業「Bar☆ROUTE219」を開業したことによって、実施完了とします。