今日紹介するのは三江線の3駅目、千金(ちがね)駅です。

 

江津を出た三江線は、しばらくの間江の川の左岸に沿って進みます。

けれどこの千金駅は蛇行する川を避けるように、沿岸から離れ少し奥まったところにあります。

 

 

以前、三江線の利用者増加に向けた取り組みとして、増便の社会実験が行われたことがありました。増便と言っても列車を増やすのではなく、三江線に並行して列車と同じ扱いのバスを走らせていました。しかし、道路は少し離れているため、この増便バスは全て千金駅を通過していました。

 

「千金」とはなかなか縁起のいい名前ですが、この名は周辺で砂鉄が取れたことに由来するそうです。駅周辺の地名は千金ではなく「金田」といいます。

 

駅周辺は山と田畑に囲まれていますが、人気がないわけではなく畑仕事に向かう車が時折通ります。駅裏に民家もあり、まったくの無人地帯というわけではありません。

 

私が訪問した際も、千金駅から乗る一人の住民に会って話をすることができました。このときの話は、写真集の中で触れたいと思っています。

 

駅のすぐ近くには踏切がありますが、遮断機はありません。ローカル線で本数が少なく、自動車の通行量も少ない踏切ではこういった遮断機のない踏切をよく見かけます。

 

 

駅からの道は、昔話に出てくるような日本の原風景そのもの。山に囲まれながらも空は広く、のどかな景色です。江津の中心市街地からほとんど離れておらず、歩いても1時間かかるかどうかといった距離ですが、見える景色は全くの別物になってしまうのです。

新着情報一覧へ