讃岐国分寺【空海の大日如来像】史上初の完全再現にご参加を！｜最終章

仏堂の改修工事の進捗をご報告させていただきます。

まず、仏堂の外観からご説明すると宝形づくりの真上から見たら正方形の南向きのお堂です。

北を除く3面に縁側が巡っているので、屋内空間の平面プランは凸型をしています。

床面積は約５０平方メートルです。仏像に比べれば決して大きくありませんが、お堂全体を仏像の厨子と考えると、鑑賞に適したジャストサイズです。

現在、仏像を乗せる大壇の設置が終わり、仏像の背中側に位置する白漆喰の壁を濃紺色かつキラキラ光る素材入りの仕上げ材で塗っています。

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当初のプランでは単に黒く塗るという計画だったのですが、私が宇宙のような空間を再現したいとの思いから、黒ではなく、ブルーブラックで、なおかつ雲母のようにキラキラ光る素材入りの仕上げにしてはどうかと提案し、サンプルを作って大森工房の皆さんを含めて検討したところ、皆さん賛同いただき、今の仕上げになりました。

左官さんが丁寧な仕事をしてくれておりまして、非常に素晴らしい期待通りの仕上がりになっております。完成したら、実際には工事の写真よりも暗い空間になりますので、濃紺と言ってもほぼ黒に見えるでしょうし、キラキラもほとんど目立たず、たまに反射でキラッと認識する、ぐらいになるでしょう。そのような控えめな効果ですが、単なる黒にしたくないというこだわりを感じて頂ければ幸いです。