プロジェクト記事に、

「納期に3日遅れた」

「スカート丈が指示より1cm長い」

といった理由で不良在庫となってしまうと書きました。

 

これはかなり衝撃的な内容に捉えられるようです。

状況をもう少し詳しく説明すると、アパレルブランドから縫製を請け負っている工場が上記のような理由で、ブランドから受け取り拒否されてしまうことがあるのです。

ブランド側がずいぶん不寛容な印象ですが、本当にそうでしょうか。

 

まず納期については、ビジネスをはじめ、あらゆるシーンで締切りはつきもの。アパレル業界だけ緩く許されるというのは、おかしな話です。

 

「スカート丈1cm」というのも、場合によっては看過できないこともあります。

サイズ展開のピッチがブランド・デザインごとに定められており、スカート丈に関してはワンサイズ差が1cmということも多いでしょう。

つまり、指示より1cm長いということは、スカート丈だけワンサイズ上に仕上げたとも言えるのです。

ネット販売では製品の出来上がり寸法が記入されています。それを頼りにお買い物される方も多いと思いますが、こんな状態では数字の意味が薄れます。

 

製品は手作業ですから、素材によっては出来上がり寸法に1~2cmほどの誤差が出ます。ある程度は容認しなければなりませんが、ケースによっては看過できないのです。これは完成度の高い製品をお客様に届けるため、ブランドの努力でもあります。

 

私自身が工場に縫製を発注するブランドの立場でもあるので、複雑な思いがあります。

まじめにモノづくりをしている工場もたくさんある中、とんでもない誤差を出して平然としている工場や、できるだけ手を抜いてラクに利益を出そうと、あの手この手で抜け道をつくる工場が存在することも確かです。

冒頭の事例で受け取り拒否をされた工場も、日頃から納期に遅れがちでルーズだったり、ブランド側として腹に据えかねる経緯があったのかもしれません。

 

工場から直接出る在庫も、大量生産による売れ残り在庫と同じで、一定数発生するのは避けられません。やはり、発生した場合の有効活用が大切なのです。

 

※大量生産による在庫についてはこちら

https://readyfor.jp/projects/saveclovec/announcements/74906

 

 

それにしても不思議なのは、私が学んだ服飾専門学校では

「1mm(注:cmではありません)違えば、出来上がり不良」

「納期は1日でも遅れたら、どんなに素晴らしい出来でも存在しないのと同じ」

と言われ、それは厳しくたたき上げられました。

それがお金をもらうプロの立場になると出来ないって、どういうことなんでしょう・・・・・?

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