ベイルート爆発｜災害や人道危機から子どもたちの命と未来を守る

ジョニーさん（28歳・父）とジョージーさん（28歳・母）は、2020年8月4日にレバノン・ベイルートで一人娘の8歳の誕生日を祝っていました。ちょうど午後5時45分に、ケーキに飾ったろうそくを吹き消し、ケーキを切りました。パーティーの後、ジョニーさんは家族で経営しているレストランで仕事があったため、家を後にしました。一方、ジョージーさんと8歳になったばかりのソニアさんは、障がいのある隣人の様子を見に行くことにしました。

爆発はちょうどそのとき起こりました。ジョニーさんは妻と娘の無事を確認しようと電話をかけ続けましたが、電話がつながらなかったので、急いで家に帰りました。自宅に戻ると、娘のソニアさんは母親の膝の上で取り乱した様子で泣いていて、ジョニーさんの名前を呼んでいました。ソニアさんは、父親が生きているかどうかとても心配でたまらなかったのです。

彼らの家は窓が数枚割れた程度で、軽度の損傷を受けただけでしたが、夫妻はこの爆発事故が娘の精神面や感情面に及ぼす影響がとても気がかりでした。
セーブ・ザ・チルドレンは、ソニアさんの家族を訪問し、必要な支援などについて話を聞きました。
その後、ソニアさんは、誕生日プレゼントでもらった新しい靴を履いてセーブ・ザ・チルドレンの「こどもひろば」の活動に参加しました。
 

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「爆発の記憶が、お母さんの心から出ていきますように。」