ベイルート爆発｜災害や人道危機から子どもたちの命と未来を守る

最近、ラバエさん（57歳）にはある夢ができました。それは、娘のハラさん（7歳）がもう一度笑う姿や、爆発以前に見せていたような姿を見ることです。

あの大規模爆発が起こったとき、ラバエさんは家路についていました。急いで妻と3人の子どもたちが無事であることを確かめようとしましたが、ドアや天井が崩壊し、なかなか無事を確認することができませんでした。

ラバエさんが家族全員の無事を確認した後、一家は以前のような生活に戻れるよう努力してきました。でも、爆発が起こってからハラさんは心を閉ざしてしまい、一人になることを嫌がるようになりました。また、両親が近くにいることを確認してからでないと眠りにつくことができなくなりました。トイレでも、ドアを開けたままにして、家族が近くにいることを確認しないと落ち着かなくなってしまいました。

ラバエさんは、娘の深い悲しみを取り除き、もう一度、娘の笑顔や歌を口ずさむ姿を見たいと思っています。
セーブ・ザ・チルドレンが「こどもひろば」を始めたとき、ラバエさんは久しぶりにハラさんがとてもワクワクした様子で、元気よく遊びに行く姿を見ることができました。