プロジェクト概要

 

岐阜県中津川市「かしも明治座」

馬生一座による鹿芝居公演開催へ

2019年9月23日 

 

文化を大切にし、それを伝承していく心を持つ

125年の歴史を誇る劇場

「かしも明治座」

 

落語、鹿芝居を伝承してきた

「馬生一座」の噺家が芝居をする

「鹿芝居」

 

この掛け合わせによって生まれる

楽しく、深く大きな感動の公演を。

 

かしも明治座、そして鹿芝居の

「文化」を次の世代へ繋いで行きたい。

 

 

 

口上。ご挨拶申し上げます。

 

はじめまして、ページをご覧いただきありがとうございます。一般社団法人日本文化推進企画の美濃部由紀子と申します。

 

一般社団法人日本文化推進企画 代表理事。美濃部由紀子

                     

私は、父が十代目金原亭馬生、祖父が五代目古今亭志ん生、叔父が三代目古今亭志ん朝という、落語家ばかりの家に生まれました。


父が亡くなるまでマネージャーを勤め、父が亡くなってからは、落語会の企画運営及び開催をおよそ20年勤めております。そして一昨年、心ゆたかに生きるをコンセプトに、「一般社団法人日本文化推進企画」を設立。

 

2019年1月には「志ん生が語るクオリティの高い貧乏のススメ~昭和のように生きて心が豊かになる25の習慣~」を出版させていただくなど、日本文化推進のために邁進しております。

 

 

かしも明治座との出会い

 

 

ーのどかな美しい田園風景の中ひっそりと佇んでいた「明治座」

 

一昨年、東京から車で御岳山を回り下呂温泉に向かう途中の山道、「芝居小屋」という、のぼりが、何本も立っていました。「こんな山道に芝居小屋?」と不思議に思いましたが、真新しく立派なのぼりだったのでどうしても気になり、同乗の友人に寄り道を頼み山を上がって行きました。

 

地芝居開催時のかしも明治座

 

道しるべのようにあるのぼりが、途絶えて諦めようとすると、また先のほうに立っている。山道を上りまた下りると、山に囲まれた畑や田んぼ、そんなのどかな美しい田園風景の中ひっそりと「明治座」はありました。

 

全てが木でできた本格的な芝居小屋。風景の邪魔をせずに質素ではあるが存在感のある建物。見学ができることがわかり、案内をしてくださったのは明治座保護会会長の熊澤さんです。

 

私は一歩中へ踏み込んだ途端、思わず息をのみました。

 

普段のかしも明治座

 

ー「かしも明治座」とは?


現在岐阜県指定有形民俗文化財に指定されている、125年前の明治時代、住民が地域の娯楽のためにと力を合わせ作り上げた劇場です。


村人総出で力のある男は石や木材を運び、山林持ちは木材を、金持ちは金を出して完成しました。


手押しの回り舞台、花道もあります。目を奪われるのは天井の一本梁は樹齢400年のモミの木、山から100人がかりで数センチずつ手で引いて来たとのこと。

 

かしも明治名物。娘引き幕

 

また、かしも明治座の宝といわれる緞帳は「娘引き幕」と名づけられています。

その所以は、力やお金の余裕がない女性たちは当時織物工場などで働いた少ない稼ぎの中からコツコツ貯め、皆でそれぞれの名前を染め上げた緞帳を寄付たからです。

 

電灯は窓を開けて昼のシーン、窓を閉めての夜のシーンと言う具合に、全て人が手作りで築き上げた劇場なのです。


そして今も、当時のままに保存し活用されており、住民の方の熱い思いがこもっています。匠の技、地域の絆が作り上げたこの芝居小屋は、地域の誇りといえます。


さらに、加子母村の村芝居も昭和48年から復活し子供達にも伝承されており、大らかで確かな文化が深く地元に根付いています。


その熱い思いは訪れた人を魅了します。それは演者も同じ。


観客と一諸に芝居を作り上げることを大事にし、平成中村座という芝居小屋を作り芝居小屋を愛した(故)十八代目中村勘三郎さんが襲名披露公演を行われたことを契機に、今は息子さんの中村七之助さんが跡をつぎ名誉館主を勤められています。

 


ー「金品ではないほんとうの価値がわかる文化がここにはある」

 

匠の技、地域の絆が作り上げた誇り高き芝居小屋。ここは、心安らかに歴史を感じられる空気に溢れていました。


私は東京に帰ってきてすぐ、以前より交流のあった、落語家の十一代目金原亭馬生師匠に旅の思い出話をしていました。

 

そして、師匠の「かしも明治座で鹿芝居をやりたい!」という一声によって、このプロジェクは進み始めたのでした。

 

 

鹿芝居とは?

 

平成三十一年度、国立演芸場での鹿芝居の様子
左から、十一代目金原亭馬生、林家正雀、古今亭菊春(写真:山下功晃)

 

 

ー馬生師匠が伝承している「鹿芝居」とは?

 

江戸末期から明治初期頃が発祥の噺家の芝居のことで、「はなしかしばい」を詰めて鹿芝居といわれています。


落語家が歌舞伎役者顔負けに衣裳や化粧を施し、誰もが楽しめる様、台詞に解りやすい可笑し味を加えたり、時事ネタなども織り込んだ独自の演芸です。

 

口調も現代の人にもわかりやすく変えてあるため、子供から大人まで肩がこらず気軽にお芝居を楽しむことができます。

 

平成三十一年度、国立演芸場にて。時事ネタを取り入れる鹿芝居の様子
左から、金原亭馬玉、古今亭菊春、金原亭世之介(写真:山下功晃)

 

 

ー2度、中止の危機乗り越えてきた「鹿芝居」

 

今のように多くの娯楽があるわけではなかった江戸時代から第二次世界大戦前までは各町内に一軒は寄席があるというほど多くの寄席があり、鹿芝居は、寄席に来るお客様を中心に広まりました。

 

寄席の最後(大喜利といいます)の出し物として、初めて鹿芝居を観たお客様は驚き笑いさぞや楽しんだことでしょう。

 

ですが、戦争がはげしくなり、空襲で寄席も焼けて廃れてしまいました。

 

(左)故、五代目古今亭志ん生(右)故、十代目金原亭馬生。

 

終戦時、何もない焼け野原と化した東京。こんな時だからこそ、笑いが大切とバラックのような小屋を建て戦後すぐに寄席が再開されました。食べ物にも事かいた時代でしたが、娯楽に飢えていたのでしょうか、連日どの寄席も超満員だったそうです。

 

そして昭和28年頃、五代目古今亭志ん生、八代目桂文楽、十代目金原亭馬生らが鹿芝居を復活させました。


昭和28年というと戦後の復興も、まだ途中でしたが日本人はひたすら明るい未来を信じ前向きに生きて平和をかみしめていた時代。そんな中、寄席の番組の最後(大喜利といいます)に鹿芝居をやりました。

 

歌舞伎役者顔負けの衣装や化粧を施しての芝居は、当時としたら贅沢な事です。演じている落語家、お客様も戦後の復興を遂げたのだという喜びを実感したことでしょう。

 

しかし、メンバーの高齢化でまた中止になってしまったのです。

 

(左)十代目金原亭馬生(右)五代目古今亭志ん生。鹿芝居での姿。

 

 

ー若手にバトンを渡すため、再び復活

 

そして、だれも鹿芝居をやらなくなってしまった現状を前に、「このままでは、若手に伝えることが出来ないのではないか」と危惧した馬生師匠が、自分の弟子と芝居好きの落語家仲間数人に声をかけ、今から17年前に鹿芝居を復活させました。

 

今では年に数回公演されており、まだ余り知られていないこの「芸」復活と普及のために、そして若手に伝承していくために、当代馬生師匠と林家正雀師匠が率いる「馬生一座」は活動を続けています。

 

平成三十一年度、国立演芸場での鹿芝居にて、十一代目金原亭馬生(写真:山下功晃)

 

 

かしも明治座で鹿芝居をすることは

 

「大舞台と違い、芝居小屋という演者とお客様の境界線がない舞台で芝居をするのは本当に素晴らしい。お客様と一体感があり、これぞライブだと感じる。」

 

名誉館主である、中村七之助さんが以前、インタビューでかしも明治座についてこうおっしゃっていました。

 

そんな建物だけではなく、文化を大切にする、それを伝承していく心を持つ劇場「かしも明治座」と、物ではなく、「落語」と「鹿芝居」を伝承していこうと活動している落語家、馬生一座。

 

このあわせによって生まれる公演は、温故知新の試みであり、心ゆたかになる文化を、再発見することができるはずです。

 

「場」があり、「演者」があり、「お客様」がある。これがそろって両輪となり、始めて「文化」「娯楽」という車は動き出すものです。

 

「令和」という新しい時代へ踏み出しました。そんな目まぐるしく変わる世の中で、ゆっくりと、アナログな時間の中で身近に演者を感じ、一体となる。そんな本物の娯楽を感じていただけたらと思います。

 

開催日:2019年09月23日(月・祝)

開催時間:11時~

開催場所: 岐阜県中津川市加子母4793-2 かしも明治座

主催: 一般社団法人日本文化推進企画

チケット価格:5,000円

 

ー当日のプログラム

一部  落語三席(演目未定)

二部  鹿芝居(演目未定)

 

ー出演者

金原亭馬生

林家正雀

古今亭 菊春

 

*「鹿芝居」は「芸」の復活、普及また若手への伝承の為、ほぼボランティアで活動しています。

 

公演の前日である22日は加子母村のお祭りで、都会に移り住んでいる方々もこぞって里帰りします。

 

過疎化、高齢化問題は加子母も抱えていますが、ここでは芝居という文化が人々の絆を強く結び付けて離しません。その飽くなき文化への欲求が彼らを加子母に呼び戻すのです。

 

今回、鹿芝居の公演が地域のお祭りの翌日に出来ることに、奇跡のような導きを感じています。


 

地域のために、文化のために。

 

文化というものは、過去から地続きであり、現代に根付くものであり、心を豊かにするものだと思っております。


そして、其々の地域ごとに大切にされている場所が、きっとどこにでも、だれのそばにもあるはずです。


加子母明治座をはじめ、日本各地に芝居小屋、ホール、集会場、人が集まるところに文化は育っていきます。

 

ところが、過疎化や高齢化の影響により、そういった「思いのこもった場所」が使われなくなっているのも現状です。この文化の火を絶やしてはいけない。高齢化の進む日本でそう強く感じて止みません。

 

 

御礼申し上げます。

 

ここまで読んでいただいた方に先ず御礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございます。私共がやりたいことにご理解を頂ければ幸いです。

 

しかしながら私共はあまりにも資金不足です。皆様のお力添えなくしては実現は不可能です。

 

そこで、クラウドファンディングを通じ、かしも明治座が造られた如く、多くの人に力を貸していただきたい。皆の手で芝居公演をつくりたいと思い、クラウドファンディングの挑戦を決めました。

 

私たちはこのプロジェクトを足掛かりに、日本全国にある芝居小屋に、再び人が集まれるように、文化の火を絶やさないために、私たちは活動を進めていきたいと思っております。

 

そのための第一歩に、みなさまのご支援のほどよろしくお願い申し上げます。


 

リターンに関して


幸いなことに我々は映像ジャーナリストの河邑厚徳さんとご縁をもつことができました。そして今回の「かしも明治座鹿芝居」にご協力いたくことになりました。

 

NHKのご協力のもと、かしも明治座での鹿芝居を映像に残すことにより、次世代の人々に日本の芝居小屋文化を伝承していけたらと思っています。


プロジェクト成功の折には本公演のDVD(公演はノーカット、メイキング映像)をお送りいたします。

また、30,000円以上ご支援いただいた方はスペシャルサンクスとしてエンドロールに名前を記載させていただきます。

 

 

特別協力

 

本プロジェクト募集に際し、ご協力頂ける方、団体様をクレジットとしてご紹介いたします。

 

写真提供:国立演芸場 山下功晃

産経新聞夕刊フジ 酒巻俊介

現地協力:NPOかしもむら     

     

(順不同、敬称略)

 


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