
寄付総額
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- 2020年7月31日
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VOICE vol.1:永山智行さん(劇団こふく劇場)
全国小劇場ネットワークでは、5/20から開始した劇場再開に向けたクラウドファンディングと並行して、オンラインマガジン「VOICE」の活動を行っていきます。
劇場の再開や、芸術活動の再開が段階的に進むなかで、劇場に関わりが深い方(アーティストや舞台芸術に関わるスタッフ)、地域で活動している方、地域社会について考えている方に、それぞれの目線から、その時に考えていることを語っていただきます。
CFに対する応援という意味をこえて、互いの異なる視点から、withコロナ、afterコロナの社会に向けた眼差しを共有し、各にとってのヒントに変えていければと思っています。
▶VOICE | まえがき https://note.com/shogekijojp/n/n37de080c678f
初回は、宮崎を拠点に活動する劇団こふく劇場の主宰で、劇作家・演出家の永山智行さんです。
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【VOICE】永山智行(こふく劇場)
小さきものからはじまる物語
どこでもいい。あなたのその場所で、こうつぶやいてみてもらいたい。
「わたしは、いま、ここに生きている」と。
その言葉に偽りのある者は誰もいないだろう。けれど、わたしが「わたしは、いま、ここに生きている」と口にできる時間には必ず限りがある。
人はなぜ生きるのか、という古くて新しい命題にあえて答えるならば、「わたしは、いま、ここに生きている」を実感するためだ、と言おう。けれど、人はただ生きていさえすれば「わたしは、いま、ここに生きている」を実感できるわけではない。あるいは、偶然、それをとらえることができたとしても、日常のせわしさの中で、その実感はあっという間に霧消してしまうものでもある。もし「わたしは、いま、ここに生きている」を実感することなく、生きているという時間が過ぎ去ってしまったとしたら、こんなに悲しいことはないだろう。
劇場、というものがこの世界に存在するのは、その実感を深く味わうための人類の叡智なのではないかと思う。劇場は、そこに関わるすべての人が「わたしは、いま、ここに生きている」を実感するために、「わたし」ではない誰か、「いま」ではない過去や未来の時間、「ここ」ではない場所、そして「生きてい」ないものたち、それらと「わたし」をつなぐ「物語」によって成り立っている。
2020年。このウイルスによってもたらされたのは、わたしとわたしでないものの分断であり、この見えない不安は、「わたしは、いま、ここに生きている」を実感できない精神が、肉体から浮遊してしまったことによるものなのかもしれない。
わたしたちは「生きている」を取り戻すために、劇場を取り戻さなければならない。けれど、それは劇場だけではできない。劇場があり、アーティストがいて、そしてそこに足を運ぶ市井の人々がいる、その三者がお互いを求め合っていなければ、劇場を、わたしたちの「生きている」の実感の場として取り戻すことはできない。だとしたら、この再生の「物語」の第一幕のタイトルは「信頼」からはじまるはずだ。そしていま、幸福なことに、日本の各地に「信頼」でその三者が結びつけられた小さな場所が、多くはないかもしれないが、確かにある。
ここでの小ささは、物理的な建物のサイズのことではない。小ささは、その三者のお互いの距離のことだ。そしてその小ささは「信頼」の大きさのことである。人口2万5千人の宮崎県三股町の文化会館を拠点に活動するわたしたちには、何よりもその「信頼」こそが上演の拠り所であり、その「信頼」の輪に加わりたく、これまでも全国各地の小劇場にうかがわせていただいた。そしてそこには確かに、厚い「信頼」の空間があった。
一方で小ささは、経済という物理の前では、非常に脆弱なものである。その物理に負けて、そこここに育った「信頼」の芽を失うようなことがあったとしたら、わたしたちは荒涼とした場所にただ立ち尽くし、実感のない時間を過ごすしかない。
いまこそ、「信頼」の芽に存分に水を与え、日を浴びさせ、養分を恵み、この地を「信頼」を礎とする場所に編み直していかなければならないのだと強く思う。
どうか、各地の小劇場がネットワークを組むこの試みをまずは「信頼」して欲しい。そして、それぞれがそれぞれの水を与えることで、この「信頼」の輪に加わって欲しい。やがてその草の根は大地深くで結び合い、虚実のあいまいさと不安に覆われたこの地を、ふたたび豊かな緑で包むだろう。それはただの夢想かもしれない。けれど、わたしの「生きている」時間が終わったとしても、せめてその「物語」だけはここに残していきたい。いま、そう強く思うのだ。
1967年生れ。劇作家、演出家。宮崎県の三股町立文化会館をフランチャイズとする劇団こふく劇場代表。2001年『so bad year』でAAF戯曲賞受賞。2006年から約10年間、宮崎県立芸術劇場演劇ディレクターも務めた。
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