【地域と共に歩む文化拠点】全国の小劇場の「再開」にご支援を

【地域と共に歩む文化拠点】全国の小劇場の「再開」にご支援を

寄付総額

13,192,000

目標金額 10,000,000円

寄付者
1,061人
募集終了日
2020年7月31日

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2020年07月31日 19:00

本日23:00まで!【劇場の声19】La MaMa ODAKA

クラウドファンディングも、残り4時間となりました。

 

本日だけでも、多くの方からたくさんのご支援をいただいております。

 

走りきって終わりたいと思いますので、最終の「23:00」まで、お見守りいただけますと幸いです。

 

そして、お昼更新の新着情報でも告知させていただいた通り、

本日21:30〜23:00

「【クラウドファンディング最終日】カウントダウンライブ」

開催します!

 

全国小劇場ネットワーク所属の劇場が入れ替わり立ち替わり登場します。FacebookやTwitterでご覧いただけますので、ぜひ一緒に最後を見届けていただけましたら幸いです。

 

 

さて、ネットワーク所属の劇場が、その成り立ちや運営体制、コロナ禍における新しい取り組みなどを自由に紹介する「劇場の声」シリーズ。ついに最終回です。

 

トリは、「La MaMa ODAKA」(福島県南相馬市)からのレポートです。

 

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フルハウス・LaMaMa ODAKA周辺のこれまで


●鎌倉市から南相馬市に転居し、本屋「フルハウス」を開店するまでの経緯

 

2011年4月21日。

 

私が福島県南相馬市を初めて訪れたのは、東京電力福島第一原子力発電所から半径20km圏内が「警戒区域」として閉ざされる前日のことでした。

 

その日から、私と南相馬との関わりが始まりました。

 

私は、当時暮らしていた神奈川県鎌倉市から1、2ヶ月に一度の割合で南相馬を訪れるようになりました。

 


2012年2月からは、南相馬市役所内にあった臨時災害放送局「南相馬ひばりFM」で毎週金曜放送の「柳美里のふたりとひとり」という番組を担当しました。


2018年3月に閉局するまで、約600人の地元住民のお話を収録しました。


2011年3月11日以降、怒りや悲しみの感情によって押し流されてきた原発周辺地域の住民たちの言葉に、私は耳を澄ましてきたのです。

 



2015年3月に鎌倉の自宅を売却し、南相馬市原町区の借家に転居しました。


2015年2月から、原町区にある日本通運の倉庫を改装した仮設校舎で学校生活を送っていた「福島県立小高工業高校」の1年生に、自己表現と文章表現の講義(計23回)を行いました。


それが縁となり、小高工業高校と小高商業高校の統合校である「福島県立小高産業技術高校」の校歌の作詞を担当しました。


その校歌は、2017年4月に行われた「小高産業技術高校」の開校式で、作曲者である長渕剛さんによって披露されました。

 



2017年6月に、JR常磐線小高駅から徒歩3分の場所にある150坪の土地を購入しました。


三代続いた水道ポンプ屋さんのお宅で、母屋と離れと蔵と倉庫があります。


母屋の一部を改装して、2018年4月9日に本屋「フルハウス」をオープンしました。


4月14日〜8月11日まで、計17回のオープニングイベントを企画し実施しました。ゲストは、芥川賞作家の中村文則さん、小山田浩子さん、青山七恵さん、直木賞作家の角田光代さん、村山由佳さん、詩人の和合亮一さん、医師で作家でもある鎌田實さん、写真評論家の飯沢耕太郎さん、ノンフィクションライターの最相葉月さんなどです。

 


●何故、旧「警戒区域」の南相馬市小高区で劇団を立ち上げたのか?

 

2018年7月に、私が主宰する劇団「青春五月党」を四半世紀ぶりに復活させました。

 

2018年9月半ばに「静物画」を、10月半ばに「町の形見」を上演しました。

 

上演場所は、二作とも小高の自宅裏の倉庫で、仮設の舞台と客席を組みました。

 

東北各県、関東、関西、いちばん遠い方は九州の佐賀県から小高にいらっしゃり、10日間12ステージで800人以上の方に観ていただきました。

 


 
青春五月党復活公演vol.1「静物画」は、福島県双葉郡広野町にある「福島県立ふたば未来学園高校」演劇部の13人(16歳から18歳まで)の生徒たちと共に創りました。
原発事故の影響によって休校を余儀なくされた8つの高校に代わって、2015年4月に開校したのが「ふたば未来学園高校」です。


10月半ばに上演した「町の形見」は、70代の南相馬の住民8人(2人の視覚障害者を含む)と、東京の小劇場で活躍する7人の俳優たちと創りました。

 

何故、福島県の原発周辺地域で生まれ育った10代の子どもたちと、70代の住民たちと共に芝居を創ったのか?

 

 

彼らは、2011年3月11日と、その後に続く避難生活の中で、声を呑み、感情を巻き添えにして沈黙を通しているからです。


沈黙の中から感情を救い出し、言葉を揺すり起こすことができるのは、自分自身の声しかないのではないか、と私は考えました。


二本の芝居を創る過程で私は、彼らの中で声が生まれ、外に飛び出す瞬間に何度も立ち会いました。


彼らは、今まで誰にも語ることのなかった「あの日」の記憶、「あの日」以前の懐かしい記憶の数々を、芝居の中の台詞として明るみに出しました。


その場に立ち会った観客たちは、涙を流しながら彼らの話に聴き入り、時には頷きました。


客席でたくさんの人が頷いている、というのは、初めての経験でした。


演劇は、心を塞いでいた悲しみを流すために水路をつくる行為です。


水路をつくるには、俳優、演出家、その他のスタッフのみならず、観客の力も不可欠です。


観客は観ることによって俳優を助け、俳優は演じることによって観客を助けます。


「静物画」は1時間10分の1幕劇、「町の形見」は2時間30分の2幕劇ですが、それだけの時間、同じ場所で共通の経験をすると、人々の間に血の通った繋がりのようなものが形成されます。


原発事故によって幾重にも断絶し、無数の対立が生まれたこの地に、演劇によって他者の感情に触れ、理解する場を創出したいのです。

 

柳美里

 

ギフト

1,000


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●寄附受領証
●お礼のメール
●支援完了ご報告レポート
●クラウドファンディング参加劇場のうち、27箇所の劇場に支援者様のお名前掲示
 :ご希望の方のみ、1年程度を予定

※本プロジェクトは税制優遇の対象となります。

※複数口でのご支援も可能です。

申込数
472
在庫数
制限なし
発送完了予定月
2020年12月

5,000


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