ボランティアの胸のうち⑤ 命を迎えるということは

 

ボランティアYです。

 

命を迎える前に考えて欲しいこと。

 

それは、

今、そしてこの先10年後もその子を幸せにすることができる環境か

ということです。

 

例えば、毎日会社に出社する一人暮らしの方が犬を迎えることはどうでしょうか？

 

週に5日、10時間弱のお留守番。

その間、犬はひとりぼっちです。

 

群れで生きる犬にとって、

一人ぼっちで居ることはとても苦手です。

 

人間は外に出たら人に会い、仕事をして、疲れて帰ってきたら待っていてくれる犬がいる。

人間は良いかもしれません。ちっとも寂しくないし、犬のことを『癒し』と言ったりします。

 

ですが、それは私は、人間のエゴなのでは、と思っています。

 

『仕事だから仕方ない』ではなくて、

『飼える環境ではない』のです。

 

だから犬を想うなら、『飼わない』選択をするべきだと。

 

 

よく『保護団体は条件が厳しい』という声を聞きます。ですが、犬たちのことをきちんと考えたら、当たり前のことしか書いていないんです。

 

ペットショップはどうでしょうか？

「お金があれば買えます」よね。

 

商品だから、売れれば売れるだけいいのです。

 

犬は動物です。散歩と運動は必ず必要です。

 

『この子は小さいからお庭で走るだけで大丈夫、お散歩はしなくていいですよ』

と店員さんに言われた という話を聞いたことがあります。

 

でも、「そんなわけないです‼️（泣）」と声を大にして言いたいです。そうやって、人間の都合を押し付けて売るのです。

 

まず、運動と散歩は違います。人間だってそうですよね。グラウンドで鬼ごっこするのと、ランニングをするのとでは全然違います。

 

この子達の体と心の健康のために散歩は必ず必要なのです。

 

『日本からペットショップは無くならない』

ボランティアに通い始めて、そう感じています。

 

だからこそ【私たちの選択】が大事だと痛感しています。

 

 

犬を迎えるなら、身寄りのない保護犬たちを迎えてほしいです。保護団体さんがまた新たに命を救うことができます。でも、もし迎えたい犬種があるならば、犬舎を見せてくれる透明化された良いブリーダーさんから迎えてください。

 

その子や、お母さんやお父さん、きょうだいがどんな環境で産まれ、どんな人に育てられたのかを、どうか、見てください。

 

生体販売しているショップで何かを『買う』ことは、犬たちを苦しめることにしか繋がりません。

 

犬は動物です。人のために生きているわけでもないし、愛でるおもちゃではありません。「家族」なのです。

 

それをもっと多くの人達に、本当の意味で理解していただきたい。私たちはその為にこれからも啓蒙活動を続けてまいります。

 

少しでも多くの方に「正しい選択」をしてほしいと心から願っています。