災害は覚えていてもいつか来る。同行避難について

2024年は、元旦から能登で大きい地震がありました。東日本の震災に続き、能登にもレーベン代表は支援に向かい、現地を見た者にしかわからない、リアルな状況を確かめて来ています。

茅ヶ崎市では、被災時に住民が避難所に向かう時は家族である動物を連れて行っていいことになっています。その周知とイメージ作りのために、繰り返し訓練や研修会が開催されています。しかし災害と一口に言っても、その状況はさまざまであり、常に変化するものです。

関東地方だけでなく、日本のどこに暮らしていても、国外であってもいつ何が起こるか、誰にもわかりません。でも、いつか起こるかもしれないことは長いこと言われています。私達は正常化バイアスという心理がはたらき、「多分大丈夫。何とかなる」と自分を安定させようとします。

子どもをもった時と同じように、守るべき動物の家族を迎えたら、何も準備や想定をしないで考えることから逃げるのは、もう無理があります。自分だけ助かったらそれでいい、と考える人もいないでしょう。動物の身に何かあったら、自分に降りかかるよりも辛いのは、容易に想像できます。

自宅に暮らし続けられるようであれば、その為の資材をローリングストック。津波や火災で出なければならないようであれば、どんなふうに取り扱われるのか知ることは、ぜひ始めていただきたいものです。

必ずそれが活かせるかはわからなくても、準備が足りなかったからこんなことに、と悔やむようなことは避けられるなら避けたい。人も動物も、生き抜く。諦めない。誰かに助けてもらうのではなく、助け合ってしのぐ。まだ被災していない私達には、今できることがあるから。ことが起こってから何をすればいいか、よりもすぐできる。みんながその気になれば、やれることでいっぱいです。

厳しいその時に犬達が吠えたり、動揺したりするのは当たり前です。事前にあれやっといて欲しかった、なんて言われたくないはず。