皆さん、こんにちは!
第3回・4回に引き続き、スタディ・ツアー2014の参加者の声をお届けします。
今回は、伊東和貴さん(参加当時学生)の感想をご紹介します。

 

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最初の4日間はエルサレムへ。3つの宗教の聖地であるエルサレム旧市街のもつ荘厳さに圧倒され、感動しました。

ただ、歩みを進めるにつれて、現イスラエル政府がアラブ人に対して行っている政策を目の当りにし、外からは見えにくいイスラエル・パレスチナの対立を目にしていきます。

 

エルサレムのホームステイ先では、おいしい食事を振る舞っていただき、素敵な「おもてなし」を受けました。ただ、イスラエル・パレスチナの話題となると、少し表情が変わり、これまで受けてきた差別的待遇に対する怒りと、それに慣れてしまった一種の諦めのような感情に接しました。「平和」とは何か、現実を前にして何も言葉が出てきませんでした。

 

▲分離の壁の検問所で、通過の許可を待つパレスチナの人々

 

エルサレムから検問所を超えてヨルダン川西岸地域ベツレヘムに入ると、パレスチナ問題の和平への道のりに難しさを感じずにはいられませんでした。

 

アイーダ難民キャンプでの悲劇、分離壁に囲まれ立ち退きを迫られているホームステイ先の家族、ユダヤ人の入植地に立ち入ることができないヘブロンに住むパレスチナ人。「国際人道法違反」という議論を大学で学んできましたが、ここにおいては何の意味も持たないことに愕然としました。

 

そんな気持ちでベツレヘムからテルアビブに戻ると、地中海沿岸の発展した商業都市にいることに気づきます。ユダヤのお祭りで華やぐ町並みを見ながら、一方で心が躍りながらも、もう一方でここは本当に同じ国・地域なのか、と驚かずにいられませんでした。

 

3つの都市を行き来する中、分離壁や入植地など、イスラエル政府がパレスチナ側に対して施してきた政策をいやおうなく見てきました。その中で、今現在苦しんでいる人々も見てきました。


では、この地域では「平和」は絵空事で、実現するのは本当に不可能なのかと言われれば、それもまた違うと思います。

 

数多くの人々が、少しでも生活が良くなるよう努力している姿を、同じくこのツアーで見知ることができました。

介護施設、聴覚障害児の教育施設、親を離れて暮らさなければならない子どもを預かる施設。人々の心の拠り所として支援をする修道会。イスラエルとパレスチナの子どもたちを共に教育するという試み。更には、ユダヤ人でありながらも、検問所の行きすぎを監視し、パレスチナの子どもたちを海に招こうとする活動家など、様々な次元から「平和」を創っていこうという想いが伝わってきました。

 

旅立つ前、イスラエルとパレスチナという括りのみならず、昨今の東アジア情勢を含めて、自分たちのこととしても「平和」を考えていきたいと述べました。一つひとつの小さな交流が「平和」に繋がることをツアーで実感し、帰国したいま、実践していこうと強く思っています。

 

もうひとつは、雑多な情報に煽られず、正しい情報にアクセスし、多様な見方を持ち続けようということです。安易に不正確な情報に惑わされず、対話の道を開いておくことがどれほど重要か、痛感しました。
今後も日本のこと、そして少し遠いイスラエル・パレスチナのことについて、アンテナを張りながら、「平和」のためにできることを少しずつ実践していきたいと考えます。   伊東 和貴

 

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▲ベツレヘムの街の様子

 

引き続き応援いただければ幸いです。
今後とも、どうぞ宜しくお願い致します!

 

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