プロジェクトへのご支援ありがとうございました。
この度は、「障がいのある子どもにも自然体験を! 船と海を学ぶ体験学習会」プロジェクトにご支援いただき、誠にありがとうございました。
ご承知のとおり、自然体験活動は文部科学省などの調査により、学習意欲の向上や自尊心の涵養、規範意識の醸成など、非認知能力を高めることが分かっています。また、最近の研究では脳の発達にも良い影響があるとされています。このようなことから、自然体験活動は単なる身体的活動ではなく、体験から学ぶ教育活動の一環として捉えなければならないものと考えています。
しかしながら、子どもたちの成長に欠かすことのできない自然体験活動への支援は少なく、取り残された状態にあります。そこで、多くの方々にこのような現状を 知っていただきたいと考え、昨年に引き続きクラウドファンディングを活用して広く寄付を募ることとし、東京都内の放課後等デイサービスを利用する障がいのある子どもたちを対象に、フェリー体験乗船と自然海岸での海洋性レクリエーション活動を企画しました。
おかげさまで、96名の皆様から寄付をお預かりすることができ、東京都調布市で活動してている「NPO法人にこにこの会」の運営する「にこにこキッズルーム」「ふくふく」と東京都羽村市にある「かぶと虫Mark」を利用する障がいのある子どもたちを招待し、フェリーの体験乗船や、海での海洋性レクリエーション活動を通じた体験学習会を実施することができました。
当日の様子は当財団のホームページ記事をご参照ください。
8月1日実施 にこにこキッズルーム/ふくふく
8月19日実施 かぶと虫Mark
■経費報告
プロジェクト実施期間:2022年5月27日(金)~6月30日(木) 35日間
目標金額:900,000円(ネクストゴール) 2022年6月30日達成
寄付総額:910,000円(達成率:101%)
寄付者数:96名
支出総額:887,917円
内訳
残金の22,083円は次年度の困難な状況にある子どもたちを対象とした自然体験学習会に充当させていただきます。
【海と船を学ぶ体験学習会の支援者の皆様】
100,000円 酒井法子ファン有志 様、浜口ウレタン株式会社 様
50,000円 sarry 様
30,000円 大好誠 様、三澤明日香 様
10,000円
ポンタ 様、KAZU 様、李庸行 様、NN 様、大岡龍三 様、照井兄弟 様、タケウチ 様、 安藤 様、平井和子 様、kk 様、橘 実千代 様、べるさん 様、向井知佳子 様、 大畑拓人 様、平田剛 様、B&G江田島海洋クラブ 様、瀧野聡 様、松元隆昌 様、 朝倉市甘木B&G海洋センター/有限会社ヴァスカ 様、人見琢也 様、前谷光宣 様、 河野文美 様
上記の支援者を含む96名の皆様から総額910,000円の寄付をいただきました。
■参加した子どもたちからお礼状と保護者感想を一部をご紹介します
保護者の感想
- 学校でのプールが中学3年間ずっと中止でしたので、久しぶりの水遊びとなりました。楽しい体験をありがとうございました。(中学3年生 保護者)
- 高校3年間、宿泊や旅行ができずにいたので、今回はとても楽しみにしていたようです。ありがとうございました。(高校3年生 保護者)
- 帰宅した二人の表情から本当に楽しかったことが感じ取れました。コロナ禍になってからは制限ばかりで今の時期に必要な体験等がなかなか厳しい中、このような貴重な時間を過ごすことができ、感謝の気持ちでいっぱいです。(小学3年生 保護者)
- とても楽しかったようで、学校の絵日記にも書いていました。親とは別々に遠くに行く体験もおもしろかったようです。フェリーにバスでのりこむのも迫力があったと言っていました。(小学5年生 保護者)
なお、参加者アンケートから、海辺の自然体験活動の経験があると答えた障がいのある子どもたちは54%にとどまっていました。国立青少年教育振興機構「青少年の体験活動等に関する意識調査(令和元年度調査)」によると、子どもの約71%が「海や川で貝を採ったり、魚を釣ったりしたこと」の経験があると回答していることから、障がいのある子どもたちの体験格差の状況が浮き彫りとなりました。
詳しい報告書は、ご登録いただきましたメールアドレスに送信しておりますので、ご確認ください。
今後も、新たなプロジェクトを立ち上げるなど、体験格差解消に努めてまいりますので、これからもよろしくお願いいたします。
公益財団法人 ブルーシー・アンド・グリーンランド財団 寄付チーム