ごちゃまぜ多様な人が踊る、仙臺緑彩館でのダンス公演を成功させたい！

前回、アートシェアスタジオちゃちゃちゃのクラファンは残り18日を迎えた時点で50%の達成率となっていました。現在残り19日で達成率23%ととても厳しい状況となっています。来週までにはなんとか50%に到達したいと思います。ご支援いただいた皆様に重ねてのお願いでとても恐縮ですが、プロジェクトページの拡散をどうぞよろしくお願いいたします。

今回は、舞台公演の会場「青葉山公園仙臺緑彩館」について、

・なぜ、ここで公演をやりたいのか？

・どんな場所なのか？

をお伝えします。

すんぷちょは2022年度もダンス公演を行う計画がありました。しかし、思うように会場が予約できずに開催することができませんでした。

なぜなら、仙台は公立ホールの抽選が高倍率となっており、特に収容人数が多い会場は希望の日程を抑えるのは至難の業になっているのです。

現在ダンサーは18人、身体表現の舞台作品となるとそれなりの広さが必要です。また座席の組み方にも車椅子やバギーが自由に入れるようデザインを考えると、広さがたっぷりある平土間が向いています。車椅子スペースが限られていたり、座席や車椅子スペースの位置が固定されている音楽ホールなどはすんぷちょのダンス公演にあまり向いていません。

すでに、3月に予定している公演には車椅子やバギーでの予約が7人いらっしゃいます。

そういった要望を叶えられる公演場所は多くありません。

当初想定していたのは、仙台市内にある日立システムズホール（青年文化センター）の交流ホールです。室内はほぼ円形となっており、ガラス窓から外光も入る、のびのびとした空間です。ここを予約するためには半年前の抽選に申し込むことが必須になります。

ちょうど現在、2024年9月の利用のための抽選期間となっていました。

倍率を確認すると、、、、

申込み件数が最も多い時間帯で19件の申込みがあります。倍率19倍。

公演を行うための仕込みの日を合わせて最低でも3日抑えるには、何人ものメンバーに抽選を申し込んでもらって、確率をあげるほかありません。

それでも外れてしまえば公演は開催することができません。これまで何度も抽選を出してきましたが、やはり当選することはできませんでした。

そんな中、見つけたのが去年オープンしたばかりの仙台市の公立施設、仙臺緑彩館です。

ダンス公演を行うための十分な広さがあり、天井が高く、明るい空間でした。

すんぷちょは２年半、舞台公演をできずにいました。その間、子どもの年齢の人たちは急速に成長しました。その年にしかできない表現があることを認識しました。今年公演できなければ、受験や環境の変化によって来年は出演しないメンバーもいるかもしれない。だけど、会場予約の不確定性によって、今年開催のための助成金の申請は行えずにいました。さらに、仙臺緑彩館の施設利用料は他の施設よりも高額で、公演に使いたい「交流ホール」は１時間9000円という設定だったのです。

予算はとれていない、しかし、会場は見つけられた。

このような状況での選択肢はクラウドファンディングしかありませんでした。

また、仙臺緑彩館が建つ追廻地区は、かつて太平洋戦争の引揚者が住む仮設住宅が立ち並ぶ地域でした。長年、その場所を公園に整備するため、住民への移住を促す仙台市と、国から土地を買い上げ住み続けてきた追廻の人たちの対話の歴史が積み重なった土地であることを、追廻地区の歴史を追った展覧会で知りました。せんだいメディアテークで去年末まで開催されていた「自治とバケツとさいかちの実」と題されたその展覧会に、私はとても衝撃を受けました。

追廻地区の人々の自治の力。自分達の生活を手放さず、誰かに任せず、電気まで引いてしまう生命力。その逞しさの足元にも及びませんが、この公演を成功させることは、施設は市民のためにあり、市民が使ってこそ意義が生まれるという、私なりの自治だと考えています。

かつて、子どもから高齢者まで、豆腐屋からスズキヘキというアーティストまで、多様な人が生活をしていた追廻の地を背景に、今回のプロジェクトでは多様な人の関係性をダンス作品として上演します。

アートワークショップとは芸術の工房。工房は何かを作り続け、生み出す場所です。

芸術作品の創作と、それを社会へ発信することはすんぷちょのアイデンティティです。

創作活動を続けるために、みなさんのご支援がいま必要です。どうぞよろしくお願いいたします。