話す場所を制限されている小中学生へ「なんでも話せる場所」を届けたい

川口みわ（神戸在住)

 

 

私の父は、小学校・中学校の教員を務め、教頭や校長という役職も経験し、

人生で最も長い時間を教育の現場で過ごしてきた人でした。

 

学校を退職してからも、都内の教育委員会の職員をしたり、

大手企業に転職して、大病をしてもなお

転勤家庭の相談窓口として勤め上げました。

 

 

そんな長期にわたる学校、教育現場にいた父の目には

今起こっている子どもたちの環境が

どのようにうつっているのでしょうか、、

 

 

学校に毎日行けない子どもたち

 

休み時間も距離を取るように言われ

 

給食の時も、全員が゙前を向き

顔を隠すようにして黙って食べる

 

運動会では

保護者がオンラインで応援する

なんていうところもあるようで

 

これまで過ごしてきた「学校」という場所が一変し

当たり前ではなくなることを

受け入れざるを得ない子どもたち。

 

 

「でもこればっかりは仕方ない」

 

「今はとにかく我慢する時だ」

 

「みんなが一斉にルールを守り収束させなければ、終わりがない」

 

眉間にしわを寄せてそうつぶやきながら

テレビのニュースを見る父は

 

きっとこれまでの学校生活が

"戻る"と信じていたんだと思います。

 

 

そんな父の発言を聞きながら

私は少し違和感を覚えていました。

　

 

もう

元には戻れないのではないだろうか。

 

これは

新しい時代が始まったのではないだろうか。

 

　

それを教えてくれたのは子どもたちでした。

 

 

子どもたちは

柔軟にこの状況を受け入れ

いつもの笑顔を見せてくれている。

 

全力で

今をまっすぐ生きている。

 

そんな場面に何度も出会い

 

本当に変わらなきゃいけないのは

大人たちなのかもしれない

 

そんなふうに思えました。

 

 

そのキラキラ輝く笑顔の裏は？

 

子どもたちが大人に伝えてくれている

本当の気持ちとは、、

　

　

自分でも気づかないほどの

小さな悲しみが゙宿っているとしたら、、

 

 

大人たちは

きちんと拾えているのだろうか、、

　

　

ソーシャルディスタンスは

少しずつ

心も

遠ざけているかもしれません。

 

 

私たち大人ができること。

 

 

それは

 

子どもたち

一人一人のペースに合わせて

ただ「聴くこと」です。

　

 

そして

 

"聴く"ことが難しいことを

 

誰よりも知っている「コーチ」だからできる

"聴き方"があります。

 

 

親でもなく

先生でもない

第3者として

 

寄り添い、

聴く

 

他愛もないことを話す。

 

ただただ目の前の大切な時間を共に過ごす。

　

 

これは新たな時代の幕開けです。

 

 

そんな変化の時に

少しだけ心が追いつかない時

 

一緒に立ち止まって自分のことを受け止め

聴いてくれる人が

 

学校でも

家庭でもなく

 

他にもたくさんいることを

ぜひ知って欲しい。

 

 

私たちは

 

「たいわ室」にいつでもいますよ。

　

　

 

クラウドファンディングスタート初日には

父の名前で「お気持ちコース」が入っていました。

 

 

これまで

この活動には特に何も言わない父でしたが

 

これからの未来に

そっと背中を押された気持ちです