多頭飼育崩壊をなくしたい！猫たちの初期医療と医療機器拡充にご支援を

 

学生団体 アニマルフォートの中村栄登と申します。
昨年の春に麻布大学獣医学部に進学する為、神奈川県に引っ越し、大学生を中心に保護猫活動を行う団体（アニマルフォート）を設立致しました。

私が小学生の頃、学校の図書室で殺処分に関して書かれた一冊の本と出逢いました。当時の殺処分数は犬と猫、合わせて15万頭を優に超えていました。そこまで頭の良くない小学生でしたが、それでもその数の多さが異常であると感じました。人と動物の共生社会の実現と、本来人間としてあるべき姿に一歩でも近づき１匹でも多くの尊い命を救いたい想いで自ら保護団体を設立し保護活動を行う傍らで、自らもたんぽぽの里のスタッフの一員としてお手伝いをさせて頂いております。

石丸代表の下で保護について勉強をさせて頂き学んだことは数え切れませんが、幾つかご紹介をさせて頂きます。

 

○保護活動は決して動物だけが相手ではありません。
私自身、大好きな動物を一頭でも多く救いたい想いでこの業界に飛び込みましたが相手が動物だけではありませんでした。
多頭飼育崩壊現場での対応や、地域における猫のトラブル。基本的にどんな場面においても人と対峙することになります。
特に多頭飼育崩壊を発生させてしまった方とお話し合いを行うのは決して容易ではありません。
飼育崩壊を発生させてしまう方は計画性や想像力に欠けてしまっている方が非常に多いです。そういった方への説得、お話し合いは困難を極めます。動物に関する悩みを抱えている方の元から動物だけを引き離し、保護してしまえばそれでお終いではありません。必要に応じて飼育崩壊発生者の方の心のケアと再発防止に向けた取り組みが必要になって参ります。

○負傷動物の治療における高額な医療費
たんぽぽの里では屋外で負傷してしまった動物、骨折してしまった動物、FIP（猫伝染性腹膜炎）を発症してしまった子などをも数多く保護しております。
通常の保護団体であれば受け入れ拒否、行政でも安楽死や殺処分の対象になりかねない猫さんの収容を行なっていることから里親様にご負担頂く譲渡費用では賄い切れない程の莫大な医療費が掛かっています。

 

○心に傷を負った猫さんの長期間に渡るケア
屋外や多頭飼育崩壊現場で人から虐待やネグレクトを受けた状態で保護された子はなかなか人に心を開いてくれません。
当然ながらこのような状態の子は里親さんが見つかりませんので馴化をしていく必要があります。看護師さんやボランティアスタッフが日々心のケアを行いながら少しずつコミュニケーションを図っていきます。人に心を開いてくれる様になるまで長い時だと1年以上かかる場合もあります。

○学生や不登校の子、一般のボランティアの受け入れ
私自身、昨年の春にこちらに引っ越してきて直ぐに多くの保護団体、ボランティア様の元へお手伝いをさせて頂けないかと交渉して回りました。意外にもどこも門前払いでした。後に自分で団体を設立してみてその意味を理解することとなりました。
ベテランのボランティアさんや団体スタッフであっても前述したような「人」といざ対峙することになるとトラブルや責任問題になってしまうことが往々にしてあります。これを避けるため学生ボランティアなどの受け入れは難しい部分があります。
ボランティアを少しずつ育てていけば良いのではと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、病院運営など通常業務がある中、我々のような学生に時間を割くのは難しいことだと思います。
そんな中、動物福祉に関心を持つ若い世代の力を無駄にしないように、また動物福祉、愛護の普及啓発の意味も込めたんぽぽの里では我々のような学生ボランティア、実習生などの受け入れをして下さっています。

上記で幾つかご紹介をさせて頂いた通り、たんぽぽの里の保護活動は石丸代表率いるスタッフ一人一人の苦心と不断の努力の上で成り立っております。その取り組みは決して皆様の目に入るものだけでなく、むしろ見えない部分が大半です。

たんぽぽの里設立から今日に至るまで皆さんのお力添えがなければ今のシェルター、動物病院は決して維持できていなかったと思います。今あるたんぽぽの里。そして保護できている猫さん達は皆様のこれまでのご協力、ご支援があってのものです。

たんぽぽの里、アニマルフォートのスタッフ一同、1匹でも多くの動物を救っていけるように、また1人でも多くの方へ動物福祉、愛護に関する普及啓発を行なっていけるよう尽力して参ります。
今後とも応援の程、宜しくお願い致します。

石丸代表、たんぽぽキャットクリニックの獣医さん、看護師さん、その他スタッフの方々、我々のような未熟な学生を受け入れ、普段からアドバイスやご指導、時には人生相談にも乗って頂きまして本当に有難う御座います。
この場をお借りしてお礼申し上げます。
今後とも宜しくお願い致します。


〜ちょこママより〜
保護活動に携わって２０年が経ちます。
活動を始めた頃はまだ３０代後半であっても気がつけば５８歳。

ただひたすらに走ってきたので、次世代を育てる事ができずにいましたが

ご縁あって、学生さんたちが保護活動に関わってくれた事で

若い力を保護活動に活かしてくれています。

 

型にはまった考えだけでなく、常に何ができるか？
どうする事がベストなのかを考えていけるようにしていきたい思います。

 

次世代の動物の福祉背負うためにも、私たちも彼らが活動しやすい

土台を築いていきたいと思います。

 

応援メッセージありがとうございます


猫達のお世話をしてくださったり、イベントのお手伝い。
人にも猫にも気遣いがあり、本当に助かっています。
いつもおありがとうございます。