2021年度の介助犬育成等の事業報告

ご支援者の皆様
平素よりご支援いただき誠にありがとうございます。理事長の川崎元広です。
早いもので、皆様にお力添えいただいてスタートし2021年4月のクラウドファンディングも終了から約1年半が過ぎようとしております。既に皆さまにはリターンをお送りしておりますが、本日は改めてこの場に事業報告を掲載させてただきます。
新型コロナウィルス感染症の影響により非常に厳しい運営を強いられた年度でしたが、皆様の支援により無事乗り越えることができその結果、介助犬の育成と認定において「育成4組」「認定7組」という成果を上げることが出来ました。しかも、2年連続で介助犬に関わる団体として日本一の成果です。このことにつきましては我々も非常に驚いております。
さて、この「育成4組」「認定7組」という数字が何を意味するのかお分かりでしょうか。ここでは育成に絞ってお話させていただきますが、この数字は私達が育てた介助犬ペアの数ですが、他の言葉に言い換えると、「皆様と、そして介助犬と共に身体障がい者の方々に届けた自由の権利の数」とも言えます。この人数の方が、介助犬の助けを借りて「失った自由」「経験したことのない自由」を手に入れることが出来たのです。それと同時に心の安らぎも手に入れられたことを意味します。たった4名、されど4名です。皆様のお力添え無しでは成し得なかったことであり、本当に素晴らしい結果だと思います。また、常日頃、活動する上で心がけていることがありますが、それは「我々の仕事は皆様と介助犬使用者を繋ぐ役割だ」だということです。当協会が掲げるスローガンは「市民が育てる、市民のための介助犬」。このスローガンを私達は皆様と共に昨年度も確実に実行できました。スタッフを代表して心より御礼申し上げます。
皆様からお預かり致しました寄付金は、クラウドファンディング開催時にもお伝え致しましたとおり、介助犬育成全般を支えるための資金として大切に活用させていただきました。詳細につきましては、当協会ホームページに掲載の決算書をご覧いただくことも可能です。そちらも合わせてご確認ください。掲載は7月末を予定しております。以下に、その他の報告と合わせて活動を箇条書き致します。(全ては書ききれませんが、主な活動報告を記載致しました。)
- 介助犬3頭育成。東京都4組、千葉県1組
- 介助犬・聴導犬7頭の認定試験実施。東京都4組、千葉県1組、愛媛県1組、大阪府1組。
- 当協会育成の現役介助犬ペアは8組。
- 当協会認定の現役補助犬ペアは19組。
- 車椅子生活の介助犬ユーザーのためのリフトアップ式介助犬専用トイレトレーの制作
- 募金箱設置店が微増
- 日本初の柴犬の介助犬誕生(育成と認定)
- 2名の補助犬トレーナー育成開始
- 施設の一部防水工事
- つくば市立大穂中にて、授業「介助犬プロジェクト」を実施。ユーザーの不便を解消するための様々なアイディアを出すことをテーマとした授業を共同で実施。
- 館山市にある亀田ファミリークリニックとオンライン形式の勉強会を実施
- 当協会にて介助犬普及啓発デモンストレーション実施。参加者152名。
新型コロナウィルスの影響により外部に出向いての活動が制限される中、出来ることを模索して活動した1年でした。身体障がい者の方々の多くは基礎疾患や免疫疾患などを抱えている方も少なくないため新型コロナウィルスは脅威です。そのため街での屋外訓練にも非常に気を使いました。新型コロナウィルスの影響は介助犬希望者にとっても大きな障壁となっています。引き続き最新の注意を払いつつ活動を継続してまいります。
令和4年4月時点の介助犬実働数は全国で僅か58頭です。需要に対してはまだまだ数が足りておりません。少しでも多くの身体障がい者の方へ「失った自由」「経験したことのない自由」をお届けするためにも、どうぞ引き続きご支援くださいますようお願い申し上げます。
また、今年の10/18より介助犬育成支援のための新しいクラウドファンディングを開始いたします。本年度もご支援賜りますようお願い申し上げます。
社会福祉法人 日本介助犬福祉協会
理事長 川崎元広



















