農心連携！”農”の力で心身をケアする取り組みを広げたい。

いつも温かい応援・ご支援をいただきありがとうございます。

当農園とお付き合いのある、ダウン症の娘さんをもつお父様から応援メッセージをいただきました。

埼玉弁護士会副会長　弁護士　森田智博さん

私がファーム&ガーデン白岡と関わりを持つようになったのは、生まれた直後にダウン症と診断された娘・ふた葉の存在がきっかけでした。私達夫婦は、娘の将来について希望が持てず、前向きに考えられませんでした。 特に妻は、合併症や発達の遅れによる身体的障害や知的発達の遅れなど、不安を掻き立てる沢山の情報を前に苦しんでいました。 そんな時、妻がファーム&ガーデン白岡の代表の吉澤さんと話す機会がありました。「娘が自立できるように育てなければ」とつぶやく妻に、吉澤さんは、「自立なんてさせなくていい。ふた葉ちゃんがいつでも助けを求められる環境を作ってあげればいいんじゃない!」と答えたそうです。

ファーム&ガーデン白岡はその言葉とおりの場所だと私は考えます。ここでは、農業・福祉・療育・医療の専門家がそれぞれの分野の強みを活かして事業に携わり、チームを組んで活動をしています。娘にはまず、療育の専門家である桜井先生を紹介頂きました。桜井先生は毎日の生活の中でどのように娘と接し、発達を促していくかを具体的に教えてくれます。毎日、娘のためにできることがあるというのは私達夫婦にとって希望です。また、娘が生きていく間には様々な障壁があるでしょう。ですがその時々で、娘をよく知り、娘の情報を共有してくださる方々に相談できることは本当に心強いです。ひとりひとりに寄り添い、適切なケアをするやり方は、様々な手間をかけて丁寧に安心な野菜をつくる農業に通じるものがあると思います。

ファーム&ガーデン白岡で，様々な人が関わり合って丁寧に作られた野菜は、作り手を越えてよりたくさんの人の手にわたり、その人達の体に取り入れられ、次の世代を作る源になっていくでしょう。様々な人が関わり合い、丁寧に人の身体とこころをつないでいくサイクルは永続的な営みとして続いていくはずです。これからの人間社会は今までとは違いどんどん変化していくと思います。そうだとしても、多様性、 永続性、丁寧さを持った活動であればそんな変化にも対応し発展していくことと思います。

今はまだ白岡での活動だけですが、多くの人の賛同を得て、他の地域へと活動を広げてもらうことを期待しています。