急性期脳梗塞に対する、新規血栓溶解薬導入への臨床試験継続へご支援を

長尾　毅彦

日本医科大学武蔵小杉病院 脳神経内科 部長／臨床准教授

日本が真のフロントランナーになるために

我が国の脳梗塞に対する血栓溶解療法の歴史は苦難と挫折の連続でした。
この歴史はそのまま私の脳神経内科医のキャリアと重なっています。
海外では当たり前の治療が日本では手も足も出ない、学会では嘲笑される、後続の国々にどんどん追い越される...
特許紛争が端緒ではありますが、やはり我々医師が自主的に世界の潮流を敏感に察知し、研究の最先端を走ろうとする努力を怠ったことも否めません。
薬剤開発・導入も製薬メーカーに頼り切りではなく、患者さんに必要な薬剤が我が国になければ、メーカーとともに日本で使えるようにするにはどうしたらよいか真剣に議論することが必要だと感じています。

テネクテプラーゼは単回静注で投与可能な次世代tPAとして今世紀初頭に導入されました。
新薬ではありませんが、アルテプラーゼよりも血栓親和性が高く。効果持続も長いため、全世界で今後確実に置き換わっていくでしょう。
医師主導型のT-FLAVOR試験が完遂できないと、日本だけテネクテプラーゼが使えなくなるという事態が起こりかねない危機的状況です。
試験の完遂，成功にはクラウドファンディングが欠かせません。
ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

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