寄付総額
目標金額 10,000,000円
- 寄付者
- 473人
- 募集終了日
- 2023年6月9日

JWCサポーター大募集中!傷付いた野生動物を救いたい

#子ども・教育
- 総計
- 228人

緊急支援|岩手県大船渡 山火事被害へのご支援を

#災害
- 現在
- 7,075,000円
- 寄付者
- 738人
- 残り
- 36日

【緊急支援】能登半島地震の被災猫を救うため、移動手術車を作りたい!

#動物
- 現在
- 12,393,000円
- 支援者
- 1,073人
- 残り
- 6日

両面宿儺と円空ゆかりの飛騨千光寺|県指定文化財・桜の襖絵を未来へ

#地域文化
- 現在
- 7,321,826円
- 支援者
- 168人
- 残り
- 2日

緊急支援|ロサンゼルス山火事被害へのご支援を

#国際協力
- 現在
- 1,049,000円
- 寄付者
- 173人
- 残り
- 6日

国立科学博物館マンスリーサポーター|地球の宝を守りつづける

#子ども・教育
- 総計
- 641人

「防衛技術博物館を創る会」のマンスリーサポーターを募集します!

#地域文化
- 総計
- 382人
プロジェクト本文
終了報告を読む
▶How to Support the project (English)
達成の御礼と、今後に向けて
令和5年4月12日からスタートさせていただきました「急性期脳梗塞に対する、新規血栓溶解薬導入への臨床試験継続へご支援を」のプロジェクトは、6月9日23時をもちまして無事終了することができました。
471名の方より合計23,635,000円(※)ものご寄附を頂き、当初の目標を大幅に超えて達成することができましたことに、深く感謝申し上げます。
※再決済期間があるため、合計金額は若干変動する可能性があります。
開始から約2ヶ月にわたり、皆様からいただきました多大なご寄付と心温まるご声援は、新聞から報道番組、ネットニュースになり、そして最終的には英字新聞にまで掲載され、合計で164社のメディアに取り上げていただきました。本プロジェクトの裏側にある、日本のドラッグ・ラグの問題や、コロナ禍・ウクライナ戦乱の余波など、あらゆる社会情勢が複雑に絡み合った情勢が注目され、報道していただけたと感じております。
今後は、皆様の思いをしっかり形にして、テネクテプラーゼの日本国内承認を目指して、T-FLAVOR試験を完遂できるように、チーム一丸となって頑張りたいと思います。改めまして、今回のプロジェクトにご協力いただきました皆様、そして関係者の皆様に感謝申し上げますとともに、これからも皆様と共に歩んでまいりたいと思いますので、ご声援のほどよろしくお願い致します。
本当にありがとうございました。深く感謝申し上げます。
2023/06/09追記
国立循環器病研究センター
脳血管内科/脳卒中集中治療科
特任部長 井上 学
薬剤費の高騰により、研究継続の危機に。
臨床試験で使用するテネクテプラーゼの購入にご寄付を。
✔︎ 私たちは国内14施設共同で、急性期脳梗塞の新たな血栓溶解薬開発のための臨床試験 Tenecteplase versus alteplase For LArge Vessel Occlusion Recanalization (T-FLAVOR)試験を実施しています。
✔︎ 現在、日本では血栓溶解薬として「アルテプラーゼ」が使われていますが、これを改変して作られた「テネクテプラーゼ」が全世界で使用され始めました(注)。従来のアルテプラーゼよりも2.2倍の血管開通率を誇り、かつ脳梗塞発症後の3ヶ月の日常生活自立度も改善したと報告があります。(N Engl J Med 2018; 378:1573-1582)
✔︎ しかし、現在日本にはテネクテプラーゼを取り扱う製薬会社はまだなく、試験の実施にあたっては海外からの購入を余儀なくされていることから、物価高や輸送費の高騰が影響しています。完遂に向けて、「テネクテプラーゼ」の追加分を少なくとも5本程度購入することを目標に、今回のクラウドファンディングに挑戦します。
注)2023年3月時点で、テネクテプラーゼは海外において適応外使用が加速しています。
3つの視点から解説します!
ページをご覧いただき、ありがとうございます。国立循環器病研究センターの脳卒中集中治療科で特任部長をしている井上 学です。
T-FLAVOR試験においては試験事務局長を務めており、試験自体の主任開発代表研究者は当センターの豊田一則副院長、共同代表として杏林大学脳卒中科の平野照之教授が務めております。
テネクテプラーゼを臨床へ。世界各国の医師が歩み始めた10年前。
2012年、心筋梗塞に用いられていたテネクテプラーゼという薬が、「脳梗塞の急性期血栓溶解療法に使用できるかもしれない」という研究論文が報告されました(N Engl J Med 2012; 366:1099-1107)。
当時の研究者の間では、「アルテプラーゼの時代は終わり、これからはテネクテプラーゼの時代だ」という声も上がっていました。それほどまでにインパクトの強い研究報告でした。
それから10年。世界では着実に、急性期脳梗塞に対してテネクテプラーゼを実臨床で使用すべく、ランダム化比較研究(数ある研究手法の中でも、エビデンスレベルが高い研究方法)にて用量試験を行い、様々な治療方法と組み合わせて、使用が拡大しており、近年では使用を推奨する治療ガイドラインも海外で散見されます。
海外では、従来のアルテプラーゼよりも2.2倍の血管開通率を誇り、かつ脳梗塞発症後の3ヶ月の日常生活自立度も改善したとの報告もあります(N Engl J Med 2018; 378:1573-1582)。
テネクテプラーゼが日本にないという現状、そして近い将来、従来薬のアルテプラーゼから移行してしまった場合に、ドラッグラグとして大いに問題になるかもしれないという事実に警鐘を鳴らした杏林大学の平野照之先生を主体に、日本でも2021年にT-FLAVOR試験が開始されました。
※ドラッグラグ:世界で一般的に使用されている薬が、日本国内で使用できない状態のこと
脳梗塞の治療に用いられてきた、アルテプラーゼについて
脳血管が急につまることで発症する脳梗塞。速やかに血流を再開できるほど、脳の障害が進まずに、脳機能が回復し、後遺症が残らない、もしくは後遺症が軽くなるとされています。その治療には、大きく3つの段階があります。
1)発症後数時間以内(超急性期)に、閉塞血管を再開通させて脳血流を復活し脳組織を救う「再灌流療法」(静注血栓溶療法や機械的血栓回収療法)
↓
2)超急性期を過ぎた時期の、脳梗塞の再発予防を目的とした薬物治療
↓
3)後遺症を軽減するための、早期からのリハビリテーション
急性期脳梗塞の脳組織には、既に救済することが難しい「虚血コア」と、速やかな血管再開通により救済できる「虚血ペナンブラ」が存在すると考えられています。脳梗塞に対する再灌流療法は、速やかに閉塞血管を再開通し虚血ペナンブラを救済することで患者の症状を改善し後遺症を軽減する、という考えに基づいた最新の治療方法です。
機能予後を改善させるために重要なのは、1)の再灌流療法です。現在、脳梗塞急性期に対する標準治療には、血栓溶解薬アルテプラーゼによる静注血栓溶解療法と、カテーテルによる機械的血栓回収療法があります。
現在まで、静注血栓溶解療法には世界中でアルテプラーゼのみが使用されてきました。その課題は、①血栓溶解効果および血管再開通率がさほど高くないこと、②投与方法が煩雑であること(投与総量の10%を急速静注後、残量を1時間かけて持続静注)が挙げられます。
そのため治療現場からは、より有効性が高く、投与方法が簡便な治療薬が求められてきました。
テネクテプラーゼに対する臨床試験の立ち上げと、薬剤購入の課題
「テネクテプラーゼ」はアルテプラーゼを改変して作られた薬です。一回の静脈注射で済むため、投与後に速やかにカテーテルによる機械的血栓回収療法に進むことができます。この利便性と有効性を受け、テネクテプラーゼは全世界で使用され始めています。
詳細については、本ページ最下部(さらに詳しく:テネクテプラーゼの現状について)をご覧ください。
ところがわが国では「テネクテプラーゼ」は存在せず、かつこれを取り扱う製薬企業もなく、日本脳卒中学会などからの働きかけにも関わらず、国内開発の目途が立たない状況が続きました。この状況を打破し、海外とのドラッグラグを防ぐべく、医師主導の臨床試験T-FLAVORを始めることとなりました。
しかしコロナ禍による物価高、ウクライナ危機による世界輸送の高騰化などにより、米国から購入している「テネクテプラーゼ」が研究開始当初より5倍以上の薬価に膨らんでいます。
国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)や国立循環器病研究センター循環器病研究開発費からいただいている研究助成費用では賄えないほどに高騰してしまっており、今回のクラウドファンディングにてご寄付を募ることとなりました。
今回は、T-FLAVOR試験完遂までの「テネクテプラーゼ」を少なくとも5本程度購入する資金を募るため、クラウドファンディングに挑戦します。
急性期脳梗塞の新たな血栓溶解薬開発(T-FLAVOR試験)を推進し、テネクテプラーゼの有用性を確認するための薬剤購入費に充当します。
第1目標
・試験薬テネクテプラーゼ購入費用 1,000万円
第2目標
・試験薬テネクテプラーゼ購入費用 1,500万円
第3目標
・試験薬テネクテプラーゼ購入費用 2,000万円
※目標金額には、クラウドファンディング手数料などを含みます。なお、購入にあたって金額の端数が生じる場合には、試験事務局の運営費用へと充当いたします。
●研究実施期間
2020年4月〜2024年3月までを予定
試験の登録自体は2023年12月まで、その後3ヶ月の観察期間を設ける総行程4年間の計画です。京都大学臨床研究審査委員会の承認を受け、既に進行中の臨床試験です。
● 協力医療機関
当研究は下記全国の病院が協力のもと行います。
・杏林大学医学部付属病院
・神戸市立医療センター中央市民病院
・日本医科大学付属病院
・岩手県立中央病院
・一般財団法人平成紫川会 小倉記念病院
・東海大学医学部付属病院
・聖マリアンナ医科大学東横病院
・大原記念倉敷中央医療機構 倉敷中央病院
・埼玉医科大学国際医療センター
・長崎大学病院
・雪の聖母会 聖マリア病院
・熊本赤十字病院
・国立病院機構 九州医療センター
・国立循環器病研究センター
なんとしてでも2023年度末を目標にこの試験を完遂して、海外の医療事情から遅れることなく日本の急性期脳梗塞治療にテネクテプラーゼが使用できるようにすべく、試験薬の購入を継続したいと考えています。
新規血栓溶解薬テネクテプラーゼの日本人に対する有用性・安全性を証明し、将来的には保険診療として脳梗塞の患者さんに使用できることを目指します。
テネクテプラーゼとアルテプラーゼは同一企業が同じ生産ラインで時期をずらして生産しており、テネクテプラーゼが優勢になればアルテプラーゼの製造が中止される可能性が高く、日本で血栓溶解が出来なくなる...…という未来も考えられます。
だからこそ今ドラッグラグを解消し、日本の脳梗塞治療が世界に取り残されないように、新たな血栓溶解薬開発を加速させる必要があります。
また各国との足並みが揃わなくなることからは、今後日本があらゆる脳卒中研究に参加できなくなる懸念もでてきます。従来のアルテプラーゼでも、日本(0.6 mg/kg)と海外(0.9 mg/kg)では投与量が異なるため、他国との研究に参加させてもらえない状況があり、アメリカの脳卒中センターで働いていた時にその寂しさ・疎外感を肌で感じていました。
今回のテネクテプラーゼでは世界と同じ投与量で試験を進め、日本が世界から取り残されないように、ワールドスタンダードに沿った承認を得ることで、ドラッグラグをなくし、日本からも脳卒中の急性期治療に関して、あらゆるエビデンスが発信できればと思っています。
豊田 一則先生
国立循環器病研究センター 副院長/脳血管部門長
『なぜ日本でテネクテプラーゼの開発試験が必要なのでしょう?』
「治らない病気」と長い間云われてきた脳梗塞が、見事に治る病気に変わった大きなきっかけは、2005年の静注血栓溶解療法(いわゆるtPA療法)国内承認です。
しかしこの承認は米国から遅れること9年、その9年間脳卒中を診る医師たちは、ジリジリした焦燥感に苛まれて過ごしました。この治療にアルテプラーゼという薬剤が用いられてきましたが、近年ではテネクテプラーゼと呼ばれる心筋梗塞治療薬を脳梗塞治療に転用した海外臨床試験で、多くの良い結果が得られています。多くの国で、テネクテプラーゼがオフラベル(正式な承認を得ない状態のこと)で脳梗塞患者に使われ始めました。実は、わが国にはテネクテプラーゼが存在しません。このため臨床試験も行われず、このままでは20年前の「脳梗塞への通常治療が出来ない日本」の繰り返しです。私たちは研究費でテネクテプラーゼを米国から購入して医師主導臨床試験T-FLAVORを行い、同薬の早期国内導入を図ろうとしています。しかしコロナ禍でのごたごたや円安で価格は上がるばかり。相当額の研究費を受けながらも、試験薬確保に苦労する日々が続いています。この国の脳梗塞診療の水準を保つためにも、ぜひ今回のクラウドファンディングにご協力ください。宜しくお願い申し上げます。
山口 武典先生
国立循環器病センター 名誉総長
脳梗塞の特効薬(テネクテプラーゼ)の臨床試験を行うための資金が足りません。
現在、健康保険が適用されている血栓溶解薬「アルテプラーゼ」が、どれだけ多くの方々の命を救い、或いは後遺症を軽くするのに役立ったかは測り知れません。
現在欧米では、アルテプラーゼよりも更に大きな効果が期待され、副作用が少ない「テネクテプラーゼ」という新薬が出ました。でも日本ではまだ公式の臨床試験は行われていません。そして、これからも新薬として開発しようとする製薬企業が全く無いのです。今後、西欧諸国と同じ程度の脳梗塞医療レベルを保つためには、日本人を対象とした臨床試験を行って、有効性と安全性を証明する必要があります。日本の研究者たちは公の研究費を獲得して臨床研究を始めているようですが、信頼できる結果を得るには、まだまだ患者さんの数が足りない状態のようです。
一人でも多くの命が救われ、また後遺症が軽くて済む可能性が高いこのテネクテプラーゼの臨床研究が、皆様方の暖かいご援助によって、一刻も早く目的を達成し、日本でも使えるようになることを、アルテプラーゼの開発に努力した者として心から応援しています。
峰松 一夫先生
国立循環器病研究センター 名誉院長
T-FLAVOR試験を応援します。血栓溶解薬アルテプラーゼが米国、日本で承認された1996年、2005年から既にだいぶ時間が経ちました。この薬は脳卒中治療に大革命を起こしましたが、世界ではより有効性、安全性が高いとされるテネクテプラーゼの導入が進んでいます。わが国でも早期の臨床応用が望まれますが、そのためには日本人を対象とした臨床試験が必要です。今回のクラウドファンディングの成功のために、皆さんの絶大なる支援をお願いします。
三宅 藤九郎さま 狂言師
新しい薬によって、それまで諦めていたことができるようになる。時には命そのものを諦めなくて良くなる。素晴らしいことだと思います。それが医療関係者の皆様の日々の研究努力によって開発されても、私達の手に届くかどうかは製薬事情や世界の治療法の時流に左右されることを、このプロジェクトを通じて知りました。今、だけでなく十年、二十年後の脳梗塞の患者さんの命を救うために必要なプロジェクト。私はじめ家族一同、ご成功を心からお祈りしています!
>>他、応援メッセージをお寄せくださった皆さま (五十音順)
※各リンク先でメッセージをご覧いただけます
●井口 保之先生(東京慈恵会医科大学 内科学講座 脳神経内科 教授)
●植田 敏浩先生(聖マリアンナ医科大学 東横病院 副院長/脳神経・脳卒中センター長/脳神経内科診察教授)
●内田 毅彦さま(サナメディ株式会社(旧社名 株式会社日本医療機器開発機構;JOMDD)代表取締役)
●片岡 大治先生(国立循環器病研究センター 脳神経外科 部長)
●長尾 毅彦先生(日本医科大学武蔵小杉病院 脳神経内科 部長/臨床准教授)
●藥師寺 祐介先生(関西医科大学 神経内科学講座 主任教授)
●沈 正樹先生(倉敷中央病院 脳神経外科・脳卒中科 主任部長)4/18 新着情報にて配信予定
●藤本 茂先生(自治医科大学内科学講座 神経内科学部門 主任教授)4/19 新着情報にて配信予定
●永金 義成先生(京都第二赤十字病院 脳神経内科部長)4/20 新着情報にて配信予定
●市川 博雄先生(昭和大学藤が丘リハビリテーション病院 病院長)4/21 新着情報にて配信予定
●紀藤 正樹さま(リンク総合法律事務所 所長 弁護士)4/27 新着情報にて配信予定
●木村 和美先生(日本医科大学 脳神経内科 教授)4/29 新着情報にて配信予定
●斎藤 こずえ先生(奈良県立医科大学 脳神経内科・脳卒中センター 病院教授)
●堀部 有三先生(医療法人社団秀輝会目蒲病院院長) 5/24 新着情報にて配信予定
●藤元流八郎先生(医療法人社団鳳優会理事長) 5/25 新着情報にて配信予定
平野 照之先生
杏林大学 脳卒中センター長・副院長
2年目に突入したウクライナ情勢は思わぬ形で、私たちのT-FLAVOR試験の足枷となってしまいました。折からの血栓溶解薬の供給不足に加え、試験薬の輸送費が高騰し、自己資金での試験完遂が難しくなってしまったのです。このままでは次代の国際標準薬と目される「テネクテプラーゼ」を日本の患者さんに届けることができません。かつて20世紀の終わり日本だけが薬が使えず世界から取り残されたことがありました。「失われた10年」を繰り返さないためにも、どうかお力添えをお願い申し上げます。
>>他、研究参加者 (五十音順)
※各リンク先でメッセージをご覧いただけます
●坂井 信幸先生(神戸市立医療センター中央市民病院 脳血管治療研究部)
●園田 和隆先生(福岡県済生会福岡総合病院 脳神経内科 部長)
●髙橋 愼一先生(埼玉医科大学国際医療センター 脳神経内科・脳卒中内科 教授)
●永田 栄一郎先生(東海大学医学部内科学系脳神経内科領域 主任教授・診療科長・認知症疾患医療センター長)
\皆様からのご寄付を、お待ちしております!/
・本プロジェクトでは、T-FLAVOR試験の遂行に向けてご寄付を活用いたします。必ずしもスケジュール通りに進行でき、想定通りの結果が得られるとは限りません。大幅な変更が生じる場合にも、新着情報などを通じてお知らせしながら、皆さまのご寄付を大切に活用いたします。
・必ずしも想定した結果が得られるとは限りません。また、さまざまな事情により途中で試験内容を大きく変更 / 中止する可能性や、試験自体が中止になる可能性があります。試験の結果により有用性が確認されなければ、薬事承認審査に対する申請は行えません。
・本プロジェクトへのご寄付は、臨床試験参加への優遇等を行うものではございません。ご寄付と臨床試験への参加は関連いたしませんので、予めご了承ください。
・ご寄付のお手続き時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合がございます。あらかじめご了承ください。
・寄付金領収書及びギフト等に掲載のお名前は、「ギフトお届け先」にご登録いただいたお名前となります。ご寄付後にアカウント情報を変更した場合でも、ご寄付時に入力したお届け先の宛名と住所は変更されません(個別にご連絡いただかない限り、原則としてご寄付時に入力いただいた宛名と住所に寄付金領収書をお送りさせていただくことになります)のでご注意ください。
・本プロジェクトのギフトのうち、【お名前掲載】に関するギフトの条件詳細については、リンク先(https://readyfor.jp/terms_of_service#appendix)の「支援契約」の中にある「●命名権、メッセージの掲載その他これに類するリターン」をご確認ください。
ご寄付については、確定申告していただくと税制上の優遇措置を受けることができます。
●法人様
寄付金の全額が損金算入できます。
●個人の皆様
2千円を超える部分については、その超えた金額が当該年の所得から控除されます。
ただし、寄付金の額が総所得金額の40%を超える場合は、40%を限度とします。
詳細情報は以下の文部科学省のホームページをご覧ください。
寄付金関係の税制について(文部科学省ホームページ)https://www.mext.go.jp/a_menu/kaikei/zeisei/06051001.htm
寄付金領収書はREADYFORに入金される2023年8月10日(木)の日付で発行いたします。なお、送付は2023年9月頃までに完了する予定です。
遺伝子組み換え技術によって、アルテプラーゼ分子296-299番目のアミノ酸をalanineに置き換えて生成された。
半減期は11-20分(アルテプラーゼの6倍)。これにより静注単回投与可能で、その後の機械的血栓回収療法にも迅速につなげられる。最近、脳梗塞にも有効であることがわかり、欧・米・豪州などで脳梗塞に対してオフラベル(適応外使用)で使用が拡大。ついに脳梗塞治療ガイドラインにも掲載されました。
テネクテプラーゼは国内では未承認ですが、海外では2000年前後に急性心筋梗塞の治療薬として承認されています。日本は心筋梗塞に対しての治療方法として、経皮的冠動脈インターベンション(PCI)が進んでいたため、あえて薬剤による血栓溶解療法としてテネクテプラーゼを導入しなかった歴史があります。急性心筋梗塞に対するテネクテプラーゼ投与はアルテプラーゼとの比較では頭蓋内出血は増加しないことが報告されております(テネクテプラーゼ群 0.93%, アルテプラーゼ群 0.94%, RR 0.991, 95%CI 0.727-1.35. Lancet. 1999;354:716-22)。
なので、海外でもまだ承認されているわけではなく、ガイドラインにおいて、使用を高いレベルで推奨している段階です。国内承認をしようにも、海外ですら承認はされていないので、いわゆる公知申請(海外で販売されている医療用医薬品で、海外では使用が認められている効能・効果が、日本では認められていない場合、海外での使用実績や根拠となる資料をもとに、有効性や安全性が広く医学薬学上知られていると認められているとして、臨床試験の全部又は一部を新たに実施しなくても効能・効果等の追加承認申請ができる)ということもできない状況です。しかし、そういった意味では海外とも「承認」という点に関してはスピード感はまだ遅れていない、とも言えます。
当試験と類似している、EXTEND-IA TNK(テネクテプラーゼ0.25 mg/kg vs. アルテプラーゼ0.9mg/kg)における主要評価項目イベントはテネクテプラーゼ 22%, アルテプラーゼ10%であり、イベント発生割合の差は12%(95%CI 2-21)でありました(N Engl J Med 2018; 378:1573-1582)。これを参考に、本試験もプロトコルを作成いたしました。そのほかにもTAAIS Trial(N Engl J Med. 2012;366:1099-107)などがあり、現在続々と海外からテネクテプラーゼの有効性を示すエビデンスが発表されています。
「急性期脳梗塞に対する、新規血栓溶解薬導入への臨床試験継続へご支援を」のクラウドファンディングを応援いただきありがとうございます。
2023年4月12日に始まりました、国立循環器病研究センター初のクラウドファンディングは、皆さまの厚いご寄付のおかげで、開始からわずか30日で第一目標金額の1,000万円に到達することができました。200人近くの方から応援をいただき、驚きと大きな喜びをもって受け止めております。本当にありがとうございます。
開始当初は、不安だらけで、しかもテーマが専門的であるためになかなか難しいかもしれないと思っておりました。しかし、ここ1か月で、このクラウドファンディングのみならず、日本のドラッグラグ問題、すなわち抗血栓薬のテネクテプラーゼが日本に導入されないかもしれないという危機感も同じくらいに拡散し始めて、各方面から取材をいただく事態となりました。
もちろん私自身の最終目標は、試験責任者の豊田一則・平野照之両先生と同じく、T-FLAVOR試験の完遂→テネクテプラーゼの日本承認→日常診療への適応ですので、この状況を大変ありがたく思っております。
これからいただくご寄付についても、臨床試験継続のための薬剤購入費へと充ててまいりますので、このまま第2目標の1,500万円、そして叶えば第3目標の2,000万円まで頑張りたいと思います。引き続きご寄付のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
2023/05/10追記
国立循環器病研究センター
国立循環器病研究センター 脳卒中集中治療科 特任部長
井上 学
第二目標達成のお礼とネクストゴールについて
いつも「急性期脳梗塞に対する、新規血栓溶解薬導入への臨床試験継続へご支援を」の
クラウドファンディングを応援いただきありがとうございます。
驚きしかありません。我々研究者の声が届いたのか、早くも第二目標が達成されました。本当にみなさまのお力添えに感謝いたします。これほどまでに、日本のドラッグラグを危惧しているみなさまのお気持ちが強いのだなと痛感しております。本当に感謝申し上げます。
脳卒中は明日の誰かの病気です。誰が脳卒中になるかわかりません。そんなときに、一瞬で血管に詰まった血栓を溶かしてくれる魔法のお薬があれば、どれほどの人たちが救われるでしょう。しかし実際にはそんな便利な魔法の薬はありません。
カテーテルによる治療とより良い抗血栓薬を組み合わせることでより良い治療を提供することできるのです。その結果、後遺症が減ることを我々は信じて治療しています。
現在の抗血栓薬としてはアルテプラーゼがありますが、それよりも新しくテネクテプラーゼが日本の脳梗塞の標準治療になることを望んで止みません。
そのためにも我々はこのプロジェクトを継続していこうと思います。これからいただくご寄付についても、臨床試験継続のための薬剤購入費へと充ててまいりますので、第三目標の2,000万円まで頑張りたいと思います。引き続きご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
2023/05/12追記
国立循環器病研究センター
国立循環器病研究センター 脳卒中集中治療科 特任部長
井上 学
第3ゴール達成の御礼と次の目標について
4月12日からスタートした本プロジェクトは、皆様のご支援や応援により、5月29日に第3目標金額の2,000万円を達成することができました。
ご支援者様の数も300名を超え、想像よりもはるかに早い段階で次々と目標を達成し得ていることに驚きと感動を覚えております。本当に心より感謝申し上げます。実際のご支援の際に、ご家族が脳梗塞にかかり苦しまれたり、不幸にも亡くされたりと色々な方々からのコメントを頂戴し、改めてこのプロジェクトと臨床試験T-FLAVORの使命を実感しております。
引き続き、テネクテプラーゼを日本に導入できるように、臨床試験継続のための薬剤購入費として2,500万円をネクストゴールとして掲げ最後まで挑戦を続けさせていただくことにいたしました。最終日の6月9日23時まで、引き続きのご支援と応援を、何卒よろしくお願い申し上げます。
2023/05/29追記
国立循環器病研究センター
国立循環器病研究センター 脳卒中集中治療科 特任部長
井上 学
- プロジェクト実行責任者:
- 井上 学(国立循環器病研究センター 脳血管内科/脳卒中集中治療科 特任部長)
- プロジェクト実施完了日:
- 2024年3月31日
プロジェクト概要と集めた資金の使途
集まった資金は急性期脳梗塞の新たな血栓溶解薬開発(T-FLAVOR試験)を推進し、テネクテプラーゼの有用性を確認するための薬剤購入費に充てていきます。 研究実施期間は2020年4月〜2024年3月までを予定しており、試験の登録自体は2023年12月まで、その後3ヶ月の観察期間を設ける総行程4年間の計画です。京都大学臨床研究審査委員会の承認を受け、既に進行中の臨床試験です。 第1段階として1000万円を目標として支援を募り、第2段階として1500万円、第3段階として2000万円まで目標を拡張します。差額が発生した場合も、当初の予定通り試験薬購入(1本160万円程度)に充て、端数は試験事務局の運営費用に充ててまいります。
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プロフィール
国立循環器病研究センター井上 学です。日々、脳卒中の診療と研究に向き合っています!世界に遅れを取らないよう、あらゆる手立てを使って、日本の脳卒中診断・治療を高めていきたいと思っています。生まれは神戸で、育ちはドイツと東京のゴルフ好きです。
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ギフト
5,000円+システム利用料
応援コース| ¥5,000
●寄付金控除証明書・お礼状
●お礼のメール
●活動報告書(PDF)
- 申込数
- 122
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年11月
10,000円+システム利用料
応援コース| ¥10,000
●寄付金控除証明書・お礼状
●お礼のメール
●活動報告書(PDF)
- 申込数
- 221
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年11月
5,000円+システム利用料
応援コース| ¥5,000
●寄付金控除証明書・お礼状
●お礼のメール
●活動報告書(PDF)
- 申込数
- 122
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年11月
10,000円+システム利用料
応援コース| ¥10,000
●寄付金控除証明書・お礼状
●お礼のメール
●活動報告書(PDF)
- 申込数
- 221
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2023年11月
プロフィール
国立循環器病研究センター井上 学です。日々、脳卒中の診療と研究に向き合っています!世界に遅れを取らないよう、あらゆる手立てを使って、日本の脳卒中診断・治療を高めていきたいと思っています。生まれは神戸で、育ちはドイツと東京のゴルフ好きです。