むらおこしコンテスト開催のご報告
こんにちは、今回「むらおこしコンテストin ふっつ 2020」の主催、そしてその実施のためのクラウドファンディングを企画した東大むら塾で10月より代表を務めております、東京大学2年藤枝望音と申します。
本コンテストは日本一ミクロな住民目線の地域おこしということをコンセプトに2月8日〜2月11日の3泊4日で全国から24人の学生を集めて富津市天羽地区を舞台に市内5地区に4〜5人ずつのグループに分かれてプランを地域住民のみなさんと話し合いました。地域住民の方々と話し合い、地域を実際に歩くことで、机上の空論にならない実地の見聞を深めた上でのプラン設定になるように工夫を凝らしました。
そして、最終日に行われた最終発表会では各地区それぞれの課題や特色を踏まえた上で参加者なりに考え出したアイディアを発表することができました。
今回のクラウドファンディングで集めた資金なしでは、この最終発表会という一つの形にすることはできませんでした。厚く御礼申し上げます。皆さまからご支援頂いた資金は、全額参加学生24人の参加費の負担削減に使用させて頂きました。そして、この行事が一過性のもので終わるのではなく次につなげていくことができるように東大むら塾をあげて今後とも頑張っていきたいと思いますので今後ともよろしくお願いいたします。
ここまでは、全体から見たむらコンの報告文ではありますが、おそらく参加者視点でむらコンがどのようであったか記していった方がお読みいただいている方もより楽しく、より具体的に想像しやすくなるでしょうから、むらコンに参加していた私視点から時系列で記していきたいと思います。
富津市の天羽地区には湊・天神山・峰上・竹岡・金谷という5地区があるのですが、その中で私は今回金谷地区の地区担当をしていました。
1日目は、地区巡りをしながら漁師さんにインタビューをしました。参加者は初めて来た金谷地区を歩いて回りながら海や漁港に興味津々で写真をあちこちで撮りながら、漁師さんの話を真剣にメモを取りながら聞いていました。漁師さんから直接聞かなければわからない漁業のこれからに対する不安を垣間見ることができ、地区担当の私としても非常に参考になるところが大きいなと感じました。
2日目は、地区を語る会という地域住民の方を10人ほどお呼びして、漁業・観光・交通という3つのテーマに従って住民の方々と座談会のような形で課題を出し合って、このようになればいいのではないか?という住民からの意見をお聞きしました。参加者はそれぞれ独自の観点から質問をして、プラン作成のために必要な情報を収集しているようでした。金谷地区で観光に関する会社を複数経営されている社長や、旅館を経営されている方にもインタビューを行い、1日目とは異なる視点を深められたことは大きな収穫でした。
3日目は、農水省の方や県職員の方、地方を拠点に活躍されている方などをお呼びしてメンターになっていただき、各地区の案に対して助言を頂きながら、参加者はプラン作成を進めていきました。私のグループでは「住民目線」というところに難しさを感じ、悩んでいるように見えました。色々なことを朝から深夜(私のグループでは結局徹夜してしまいました)まで、メンバーの間で議論を交わしながら4日目にある最終発表会に向けてプランが少しずつ形になっていきました。
4日目はプランを実際に発表会で発表するための資料を作成していきました。ギリギリになるまで懸命に考えた上で最終発表会を迎え、私たちの金谷地区の参加者は「住民」の学校プランという廃校になってしまう小学校の跡地を中心に観光の拠点にしていこうという案を発表しました。
私がこの4日間、参加者、地域住民、行政の方など様々な人と関わりあう中で、実は一番勉強できたのは主催していたはずの私たちだったのかなと思いました。金谷地区の方も最終発表会に来ていただいて、笑顔でよかったとおっしゃってくださいましたし、参加者の方もまだこれだけで終わりたくないとむらコン後も積極的に関わっていこうという動きができました。
様々な交流、そして可能性を生み出したこのむらコンを実現させることができたのは他ならぬクラウドファンディングの支援者の皆様のおかげです。本当にありがとうございました!
リターンにつきましては、お米のリターンのみ発送の都合上昨年の11-12月頃に送らせていただきました。お米のリターンが届いていないという方がおられましたら、お手数ですがご連絡いただければ幸いです。
また、その他のリターンにつきましては現在作成中ですのでもうしばらくお待ちください!発送は3月頃を予定しております。