
支援総額
目標金額 770,000円
- 支援者
- 87人
- 募集終了日
- 2016年1月26日
トーゴの文化と私の思い
とうとう締切まで1日となってしまいました。
おかげさまで支援は増えています。本当に皆様ありがとうございます。
前回の予告では、トーゴの政治、経済について書く予定でしたが、
よりプロジェクトに近い文化の話をしたいと思います。
トーゴには約40の民族がいると言われていて、言語だけでみても50以上有ると言われています。
そのため「トーゴ文化」と言っても多様なものがあります。一方、他の多くのアフリカ諸国と同様に、「トーゴ」と言う国が元々存在したわけではなく、欧州の植民地として国の範囲等が移り変わってきた歴史もあるため、西アフリカ、特に隣国のガーナやベナンなどとは似たような文化・風習有ると言われます。
例えばジャンベは、西アフリカで広く見られる楽器です。
多少大雑把に言えば、日本国内でも地域ごとに違いが見られる一方、中国や韓国などと共有する文化もある、と言った感じでしょうか。
また、その複合性や混淆性も特徴的です。
例えば宗教の話で言えば、ヴードゥー教などと呼ばれる土着の宗教と、キリスト教、イスラム教が共存したりしています。
昔からの伝統や文化を継承しつつ、外から来た新しいものも柔軟に取り入れてきた、と言うのも日本に通じるものがあると思います。
概要ばかり説明しても仕方ないので、
3年前の滞在の中で、私が印象的だったことを紹介したいと思います。

これは伝統的な町並みの残るTogoville(トゴヴィル)と言う村を訪れた時の写真です。
この一対の木は、現地の人々に神聖なものとして祀られています。よく見ると布が巻かれているのが分かるかと思います。
この写真を見た時に、私はすぐに「ご神木だ!」と思いました。巻かれている布は注連縄と言った感じでしょうか。
アニミズム的な考え方が共通していると、プロジェクトページにも書きましたが、こうしたところからも日本と似た文化を垣間見ることができ、私は面白いなぁと思うのです。
その一方、同じ村の中にはこんなものも…

そう、教会です。キリスト教も多くの人が信仰しています。
写真はありませんが、街では決まった時間にお祈りする人もいて、モスクもあります。
クリスチャンもムスリムも土着の宗教を信じる人も当たり前のように共存していることは、
当時アフリカでは宗教対立に寄って紛争が起きている、と言うステレオタイプのあった私にとっては新鮮でした。(もっとも紛争の1つの要因には成り得ます。)

続いては食事の話。
左の蒸しパンみたいなものは、ヤムイモから作られたフフと言う現地料理です。
こちらも西部、中部を中心にアフリカではしばしば見られます。(場所によってはキャッサバから作ったりもします)
その作り方がこちら

そう、完全に餅つきです。ついているのはもち米ではなくてヤムイモなんですが。
更に1枚目の写真のフフの右隣にあるソースはオクラが入っています。
最近「オクラって英語だって知ってた?」「そーなの!?」とCMでやってましたが、
実はオクラはアフリカ原産と言われていて、その語源も西アフリカにあるとか。
納豆のネバネバを愛する日本人とオクラのネバネバを愛するトーゴ人…
何だか親近感がわきませんか?
ちなみに、実は赤坂にトーゴ料理屋さんがあります。
Ekololonyon Togo Restaurant Tokyo
僕自身何度か言っていて、お店の人とも仲良しで、先日プロジェクトを宣伝するビラを置かせてもらいました。
実は今日も、トーゴのVISA申請の後にランチを食べてきました。
ご興味のある方は是非行ってみてください!
(店内にはちゃんとジャンベが)

では、最後に音楽の話をしましょう。
和太鼓と一緒に現地の人に叩いて貰う予定のジャンベ
こんな音なんです、と紹介するのを忘れていました。
https://www.youtube.com/watch?v=CE6sPTfXeqM
(Youtubeからさっと探したものですが…)
トーゴの子どもって、小さい子でもみんなジャンベ叩けるんですよね。
それで、それに合わせて歌ったり踊ったりします

(他にも有名どころだと、Jason Mrazさんの曲でしばしば使われます。
例えば、右のリンクとか→ https://youtu.be/CE6sPTfXeqM?t=3m )
こういう感じで、ジャンベのリズムとともに、人々が歌い踊り出す、その空間が、私はたまらなく好きなのです。
演者、観客一体になって一つの空間が作られる瞬間というのは、言葉には表せない感動、快感があると思います。
私は、トーゴで、イギリスでジャンベを叩く中で、それを感じました。
また、日本でいのり様達が演奏し、保育園の子どもたちがリズムに乗っているのを見て、同じことを感じました。
この不思議な共通性について、うまく言葉で表せなかったのですが、
このプロジェクトを応援してくれている友達が、素敵なことを書いてくれたので、引用させていただきます。
「何がこんなに音楽を言語より身近に感じさせるのか、考えてみると、身体的なことで、心臓の音じゃないかな、と思いました。
興奮しているとき、好きな人と話しているとき、ドキドキ鼓動が速くなり、悲しいとき、落ち着いているとき、ゆっくりとした鼓動になります。この、命ある限り、休むことなく打ち続ける鼓動こそ、私たちが共通で持っているものであり、その鼓動が音楽にビートという形で現れたとき、言語にはない、なにか親近感を感じるのではないでしょうか。」
鼓動とビート、そう和太鼓もジャンベも、太鼓は耳だけでなく、確かに心臓に、体全体に響きます。
私はこれが1つの答えのような気がしています。
日本でもトーゴでも、太鼓はお祭りなどの時に使われ、祖先や神との連絡手段であると、プロジェクトページに書きました。
強烈な「生」を意味する「心臓の鼓動」をイメージさせる太鼓だからこそ、神や霊魂と言ったものを結びつけるのではないか、そんな気がします。
今は便利な時代なので、イヤホンでも音楽を聞けます。
トーゴの子どもたちだって、ネットカフェに言ってYoutubeを開けば、和太鼓の音だって聞けるはずです。
しかし私は、和太鼓とジャンベが同時に心臓を震わせる音を生み出し、
それに合わせてトーゴの子どもたちが歌い、体を動かす、
演者と観客の対話の中で、一瞬だけ生まれる唯一無二の空間を生み出したい、
そんなことを考えて、プロジェクトを始めました。
長文失礼致しました。
残り1日となってしまいましたが、皆様ご協力を少しでも検討していただけたら幸いです。
よろしくお願い致します。
山江海邦
リターン
3,000円
お気軽に支援!
①サンクスレター
- 申込数
- 36
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2016年4月
5,000円

お気軽に支援!2
①サンクスレター
②演奏会やトーゴの観光名所を収めた報告書・写真集
- 申込数
- 24
- 在庫数
- 完売
- 発送完了予定月
- 2016年6月
3,000円
お気軽に支援!
①サンクスレター
- 申込数
- 36
- 在庫数
- 制限なし
- 発送完了予定月
- 2016年4月
5,000円

お気軽に支援!2
①サンクスレター
②演奏会やトーゴの観光名所を収めた報告書・写真集
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