25年前のタイムカプセルを開封するイベントを成功させたいのお知らせ

令和5年夏のことです。検見川高校から

「旧校舎を解体する事になりました。時箱を移動してください」

と連絡がありました。急ぎ日程を調整し、9月末に実行委員会の仲間で検見川高校に行きました。

実は、時箱開封までには旧校舎を解体する事になるだろうと事前に聞いていたのですが、いよいよその時が来たのかと少し寂しい気持ちになりました。

私達が在校時は、旧校舎は野球部、ラグビー部、サッカー部、テニス部、応援団の部室があり、卓球部、フェンシング部の練習の場所でもありました。夜、部活を終え泥だらけになった仲間たちが道具の手入れをしながらとても賑やかに楽しく過していたのをつい最近の様に思い出します。

もうすでに役目を終えた旧校舎の前に改めて立つと、各所が痛み、劣化していることが直ぐにわかります。これはしかたがない。そう思わざるを得ませんでした。

普段は鍵を閉めてあるシャッターを開け中に入ると、以前訪れた時と同じように時箱が私達を待っていました。こうしてみると、改めて25年間無事に時箱が残っていたことが奇跡的なことなのだなと感じました。

仲間と共に時箱を運び出す前に、旧校舎に入るのもこれが最後だと分かっていたので、みんなと一緒に各部屋を見て回りました。

当時のみんなの思いが詰まった落書きが沢山書かれています。時が止まったかのようでした。ここで10代の若者たちが元気いっぱいに青春を謳歌していたのがよくわかりました。

二階も見終わり階段を下りている時、今でもこの階段を降りて左に曲がれば野球部やサッカー部のみんなが廊下でスパイクの手入れなどをしながら楽しく騒いでいるんじゃないか。そんな気持ちになりました。

その後無事に旧校舎から時箱を動かし、安心できる場所にて保管する事になりました。

その後、12月より旧校舎の解体が始まり、今では更地になったそうです。