特別養子縁組の子供の当事者同士が繋がりたい

みなさん、はじめまして。Originで事務を担当している野辺陽子です。本業は大学教員で社会学を教えています。

私がOriginの代表理事であるみそぎくんに初めて会ったのは3年前の2017年の秋でした。特別養子縁組の当事者としてインタビュー調査に協力いただいたのですが、３年前のその頃から、みそぎくんが当事者団体の重要性について語っていたことを覚えています。

みそぎくんとは2019年に東京で再会し、満を持して団体を立ち上げるとのことで、その思いと活動の重要性に共感し、Originの運営の一員として微力ながらお手伝いすることになりました。

実は私は20年ほど前、韓国に留学していた際に、韓国の海外養子の当事者団体でボランティアをしていたことがあります。養子縁組のあっせん団体に記録を見に行く当事者に同行したり、イベント等の裏方や、韓国語の通訳・翻訳をしたりと、様々な活動にかかわりました。この韓国の当事者団体は数年前に20周年を迎え、今では海外養子当事者の重要なサポート資源となっています。

今回立ち上がったOriginは日本で初めての特別養子縁組の子ども当事者の団体です。特別養子縁組は社会的養護に位置づけられながらも、縁組後は行政の支援対象から外れることが多く、当事者、特に子ども当事者は孤立しがちです。行政などが提供するサービスを知らなかったり、受けられなかったりする当事者や、他の当事者に会って話してみたいと思う当事者にとって、Originは心強いよりどころとなるでしょう。

みなさまのOriginに対するご理解とご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。