患者さんが安心して手術に臨めるように|不安軽減に向けた環境整備を!

患者さんが安心して手術に臨めるように|不安軽減に向けた環境整備を!

寄付総額

13,590,000

目標金額 5,500,000円

寄付者
395人
募集終了日
2024年9月26日

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プロジェクト本文

第三目標達成のお礼と、引き続きのご支援のお願い

7月29日に開始しました富山大学附属病院手術室のクラウドファンディングは、みなさまから多くのご賛同をいただき、8月27日に第一目標の550万円に到達、次に9月1日には第二目標の870万円に到達し、9月18日には遂に第三目標の1200万円に到達することができました。

 

みなさまのご寄付のおかげです。温かい応援コメントもたくさんいただき、当初は長く厳しいと感じた道のりも、これまでとても楽しく過ごすことができています。ほんとうにありがとうございます。
 
富山大学附属病院手術室のクラウドファンディングは、9月26日PM23時まで継続して行います。みなさまから引続きの寄付をどうぞよろしくお願いします。さらなるクラウドファンディングの積み上げで、以下のプロジェクトの内容を充実させたいと考えています。


①手術室エントランス前にホスピタルアートを設置します。
②VRゴーグル導入にてお子さんの不安軽減を図ります。具体的にはプリパレーション(事前に手術室の中がどのようになっているかを知ってもらうため)と、ディストラクション(大好きなキャラクターやヒーローの動画を見て夢中になってもらう)になります。
③これから手術をお受けになる患者さん向けに、手術室のオリエンテーション動画を作成します。
④未来の富山の医療を担う小中学生への手術室体験ツアー(外科医、麻酔科医、看護師、臨床工学士などの体験)を実施します。
⑤手術室看護師リクルートのためのホームページ作成、動画コンテンツを作成します。
⑥富山大学手術室で働く「人」の魅力に迫る広報誌「とみ大手術室STORIES」を作成します。


最終日は9月26日(木)23時までと短い期間になりますが、みなさま、応援、ご寄付のほど、どうぞよろしくお願いします。 

 

佐武利彦(2024年9月20日追記)

 

 

NEXT CHALLENGE(第二目標) プロジェクト実施の背景

 

手術室における医療スタッフの人材不足解消を!
人材不足の解決も患者さんの心に寄り添った医療の提供に不可欠です。

 

富山県は全国平均よりも速いペースで少子高齢化が進んでいます。2024年4月1日には遂に人口が100万人を割り込み、高齢化率(65歳以上)が32%を超え、70歳以上のお年寄りの割合が、5年後の2030年にピークに達すると予想されています。この5年から10年間は高齢者が増えるため、手術をお受けになる患者さんは増加します。

 

 

一方で、少子化若年者の都市部への転出超過により、富山の医療を担う若い人は減っています。 

 

 

これから必要なのは、高齢の患者さんへの医療増に対応できるように医療スタッフの数を一定数保って、大学病院としての高度急性期医療を維持し、富山の未来の医療を担う若者を育成していくことです

 

 

富山大学は、富山大学附属病院だけでなく、富山県下の各病院に医師を派遣しています。「大学病院だけよければよい」のではなく、富山県全体の医療をこれからも何十年もサステナブルに維持し発展させる役割を、富山大学が背負っています。

 

また、人材が不足している医療現場では、患者さんの不安に寄り添う余裕もなくなってしまいます。質の高い医療を提供しつつも、患者さんの不安にも寄り添い、患者さんが安心して治療を受けていただけるように、医療スタッフの育成と必要数確保のための対策をしっかり講じていかなければならないと考えています。

 

 

NEXT CHALLENGE(第二目標)プロジェクトの内容

 

NEXT CHALLENGE(第二目標)は、富山の未来の医療を担う小中学生への早期の医学教育や手術室体験ツアー(外科医、麻酔科医、看護師、臨床工学士などの体験)の定例開催手術室看護師のリクルートに向けた動画やホームページコンテンツの作成、富山大学手術室で働く「人」の魅力に迫る広報誌『富大オペ室STORIES』の定期刊行など、医療者の人材不足解決に向けたプロジェクトを実行するための資金支援を確保させていただきたいと考えております。

 

具体的な実施内容

 

①富山の未来の医療を担う小中学生を対象とした手術室体験ツアー

 

こちらは2023年8月の日曜日に、富山大学附属病院手術室で実施した小学5年生・6年生向け手術室体験ツアーのタイムスケジュールです。小学生のちびっこたちに自己紹介してもらい、簡単なブリーフィングを行い、6グループ(小学生4名+医師1名+看護師1名)に分けて、小学生にはそれぞれ、看護・麻酔・CE(臨床工学技士)手技・手術手技(手術室6室)を順番に体験してもらいました。附属病院の多くの手術室看護師、麻酔科医、外科医系医師にサポートしてもらいました。

 

このような子どもたち向けの手術室体験ツアーを、これからも1年に1回、定期開催したいと考えています。

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体験してもらった内容は、手術室看護師(器械出し・外回り)、麻酔科(気管内挿管)、CE(人工心肺を操作)、消化器外科(内視鏡手術、電気メスで鶏肉を切開)、呼吸器外科(手術ロボットダヴィンチのシミュレーターの操作)、眼科(白内障手術)、乳腺外科・形成外科(乳がんの触診・皮膚縫合、糸結び、シリコンインプラントを用いた乳房再建)と、実臨床に則したかなり本格的な内容でした。ちびっこも大よろこびでした!

 

お父さん、お母さんなど引率のご家族には、別室からモニターでお子さんたちの活躍を見ていただきました。(各部屋にタブレット端末を置き、動画を別室に同期配信させていただきました)。離れたところからご家族が必死に応援されていました!)

 

来年度以降は、心臓血管外科、脳神経外科、整形外科、産婦人科、耳鼻咽喉科、泌尿器科、歯科口腔外科、消化器内科(内視鏡治療)などの診療科にも参加してもらい、子どもたちが経験できる手技を広げていきたいと考えています。

 

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こちらは手術室看護師の体験です:外回り(器械出し)看護師さんが、手術の器械の名前、器械の使用用途、操作法を子どもたちに教えてました。最後は、器械の名前も覚え、外科医に直ぐに渡せるようになった子もいました!覚えるのがとても速いですね。

 

こちらは麻酔科の体験です:気管内挿管を麻酔科医が傍らにいて、ちびっこに指導してくれました。もちろん食道挿管になるとお腹がふくらみます。みんなモニター付きの喉頭鏡で、気道の状況をきちんと確認しながら、挿管チューブを入れられるようになりました。直ぐに上手になりました。

 

こちらは臨床工学技士の体験です:心臓血管外科の体外循環の装置。わたしも触ったことがないのですが、小学生が操作してます。ただ触っているのではなく、臨床工学技士の方が操作法をきちんと指導され、その通りにみな操作してくれていました。すごい!

 

こちらは消化器外科医の体験です:内視鏡(腹腔鏡)を操作するイメージ。これなかなか難しいのですが、みんなセンス良いです。よく手が動きます。ビックリです。電気メスで鶏肉を切る手技も経験してもらいました。あとのアンケートでは、電気メスの操作が一番人気でした!煙たいのでどうかと思ったのですが...。

 

こちらは呼吸器外科で手術ロボットダヴィンチの体験です:これもやらせてもらえるのー!!って感じでした。ちびっこが大きな手術ガウンを身にまとい、必死に頑張ってました。両手、足も使いますが、やはりのみこみが早いですね!2分間のゲーム(リング積み)でしたが、好成績続出!

眼科ではなんと白内障手術の体験:こんなことまでできるの!キッザニアも驚くでしょう!なんと眼科では、林 篤志病院長(眼科教授)自らが、子どもたちに白内障手術を伝授し、直ぐに手術(古くなったレンズを細かく砕きながら吸い取り)してました。楽しかった!という子が続出。​​​​​
乳腺外科・形成外科の手術体験:人体模型で乳がんのしこりを触れてもらい、乳腺外科医、形成外科医になってもらいました。なんと乳房切除した人体模型に、乳房インプラントを挿入して乳房再建するっていうシミュレーションまでやってもらいました。このようなシミュレーターがあるのをこの時、初めて知りました。またきれいに傷痕を仕上げるための皮膚縫合、糸結びを体験してもらいました。みんな必死。その姿がとても健気でかわいい。

 

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手術室体験セミナー後の感想・体験談を話してくれました:「ケガをしないと入れない手術室に入れて、貴重な体験ができた」、「たくさんの器具や器械に驚いた」、「医療する人は協力しあい頑張っている」、「医師の仕事は想像以上に大変で難しいが楽しく体験できた」、「普段、体験できないことができたのでうれしい」、「また参加したい」など、うれしいコメントをたくさんくれました! みんな、ありがとう ٩(๑❛ᴗ❛๑)۶☆

 

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表彰式と記念撮影:未来の医師免許証が参加者のみんなの手に、病院長から一人一人に手渡されました。みんな大喜びでした!

 

手術室体験ツアーが、小さな子どもたちが医療のことを考えるよい機会になればうれしいですし、幅広い世代に響き、これからの富山、日本の医療をよくしていければと思います。このような取り組みを年に1回開催することにより、若い世代の意識が、富山、日本の医療を守りつつよい方向に変えていくようになればと思います

 


 

②手術室看護師 リクルート動画やホームページコンテンツの作成

最初のプロジェクトの目標は「患者さんが安心して手術を受けられるようにする」、「患者さんが富山大学附属病院で手術をうけてよかったと感じられる手術室にしたい」でした。冒頭では手術件数がかなり増えていること(17年間で2.5倍)をご報告させていただきました。しかも高難度の手術の割合が増えています。

 

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手術室看護師は、通常の病棟や外来業務とは状況が異なり、かなり特殊な環境下でのプロフェッショナルな任務ともいえます。附属病院の手術室ならびに看護師さんは、それぞれ業務に対するミッション、ビジョン、バリューを持っています。大学病院ですので、それぞれに専門性があり、手術室看護認定看護師、周麻酔期看護師などを目指す方もいます。

 

手術室看護師が、業務を覚えて安全に行うだけでなく、各人としてチームとしても仕事におけるエンゲージメント(達成感)ウエルビーイング(心身だけでなく社会的に満たされた状態)を感じて、仕事ができる。働く人にとっても富山大学附属病院手術室が、そのような場所になればと思っています。

 

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そのためには、必要な手術室看護師数を確保して、仕事の達成感などを通じて自己実現自らの成長を感じられるようにしたいと考えています。また産前休暇、育児休暇、その他の休暇なども柔軟に取得できる環境にもしなければなりません。そしてその環境をしっかりとこの先にもにつなげていきたいと考えます。

 

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この手術室看護師の業務内容について、外部にひろく知っていただき広報・リクルートに勤めて参ります! このクラウドファンディングの活動報告でも手術室に勤務する様々な職種をご紹介させていただいておりますが、内容をさらに深めたYoutube動画、ホームページコンテンツを充実させて、リクルートサイトに共有させていただきます。富山大学附属病院手術室を目指す未来の看護師さんにも是非とも見てもらいたいと考えております。またホームページは1年毎に内容を更新いたします。

 


③富山大学手術室で働く医療者の「人」の魅力に迫る広報誌

『富大オペ室STORIES』の定期刊行

 

富山大学附属病院の広報誌(かわら版)が今年度からリニューアルしました。Kusu:L(くすーる)というユニークなネーミングです。読む「くすり」、よ「くする」、「くすっ」と笑う・・・をイメージしています。2024年5月発刊で、配布&郵送などで1000部が、あっという間になくなりました! このかわら版は、附属病院ではたらく人にフォーカスした編集ポリシーとなっており、写真も美しい(変わったものでもOK)。その人となりがわかるコンテンツになっています。こちらをご覧ください。

 

そして私たち富山大学附属病院手術室も、同じように、手術する外科医、その診療科を支える手術室看護師、医療スタッフ(臨床工学技士、放射線技師、検査技師、薬剤師、その他)、事務系職員、医療助手さんの「人にフォーカスした紙面」を作成し、富山から全国に向けて、富山大学附属病院手術室のよいところをアピールしたいと思います。患者さんそして医療者も多く集まる病院にしたいと思っております! 2か月毎の発刊(全15回シリーズ)を予定しております。

さまざまな企画を実施することで、私たちのミッション、ビジョン、バリューを多くのみなさまに共有させていただき、富山大学附属病院が愛され、信頼される病院となるよう、職員が一丸となって頑張りたいと思います!

 

 

さいごに

 

このクラウドファンディングは2024年9月26日(木曜日)の23時をもって終了となりますが、それまでは、みなさまからのご支援をお待ちしております。最後までよろしくお願いします!

 

みなさまからいただきました心のこもったご支援、寄付は、富山大学附属病院の手術室をよくするためのプロジェクトに使わせていただきたます。また、お一人お一人からいただきました応援コメントは、大切なメッセージとして心にとどめたいと思います。

 

患者さん、ご家族、ご支援いただける方々、富山大学附属病院で業務に携わる医療者、事務職員、みなさんが健康で幸せに、毎日を過ごせることようにと願っております。

引続きよろしくお願いします。 

 

                        2024年9月1日

                        富山大学附属病院 手術部 部長 佐武利彦

 


▼第一目標達成のお礼

 

第一目標達成のお礼と第二目標への挑戦について

7月29日にスタートさせていただきました富山大学附属病院手術室のクラウドファンディングは、みなさまから多くのご賛同をいただき、8月27日に第一目標の550万円に到達することができました。ありがとうございます!この成功により「患者さんが安心して手術を受けられる環境に手術室を整備する」というプロジェクトに着手するチャンスを、みなさまからいただくことができました。

 

この1か月間、みなさまからのあたたかいご支援、応援メッセージは、私たちにとっては大きな大きな推進力となりました。ありがとうございます。第一目標の達成後も、次々とたくさんの応援やご支援をいただき、みなさまからの熱い思いが伝わってきます。とてもうれしく思います。

 

富山県は人口減少、少子高齢化、若年者の転出超過などの難問に直面していますが、富山大学附属病院は、看護師をはじめとした医療スタッフ、麻酔科医、外科医の数を保ち、ミッションでもある大学病院としての高度急性期医療を維持しなければなりません。患者さんがいつでも安心して手術を受けていただくためにも、この先、医療者のマンパワー確保が必須です。質の高い医療を提供しつつも、患者さんの不安にも寄り添える病院の基盤を整えていきたいと考えています。

 

この課題解決のために、わたしたち富山大学附属病院手術室は、これから新たに第二目標870万円に向け、ネクストステージに挑戦します! 新しいプロジェクトの概要は以下の通りになります。

①富山の未来の医療を担う小中学生への早期医学教育、手術室ツアー(外科医、麻酔科医、看護師、臨床工学士などの体験)の定例開催

②手術室看護師のリクルート対策(動画やHPコンテンツの作成)

③富山大学手術室で働く「人」の魅力に迫る広報誌「とみ大手術室STORIES」の定期刊行

 

 

詳細については活動報告でご報告いたしますので、そちらをご覧ください。

最終日は9月26日(木)23時までと短い期間になりますが、みなさま、どうぞよろしくお願いします。

 

佐武利彦(2024年8月28日追記)

 


▼第一目標のプロジェクトについて

 

「富山大学附属病院で手術を受けてよかった」と感じていただけるように。

 

富山大学附属病院は、特定機能病院で高度急性期医療を担当しています。その手術室では、365日24時間、年間で8800例を超える手術が行われています。
 
外科医として、これまで手術に臨む患者さんの不安なお気持ちに、たくさん寄り添ってきました。病気やケガ、麻酔や手術、術後のことだけでなく、ご家族や友人、学業や仕事のことなど。患者さんの悩みは山ほどあります。

 

手術をお受けになる患者さんに寄り添い、安心して手術に臨んでいただけるように、「手術室の環境をもっとよくしたい!」と強く感じています。
 
そこで今回「アートの力とDX(デジタルトランスフォーメーション)の力を駆使し、患者さんの不安を和らげるための環境整備」に取り組むことにしました!

 

良質な医療を提供するために、附属病院は毎年、医療機器や医療環境の更新、新規導入を優先的に進めています。そのため、病院内で老朽化が目立ち整備が長年できていない場所があります。


手術室前エントランスがこのような場所の一つです。今回、クラウドファンディングに挑戦し、みなさんのあたたかいご寄付を得て「手術室前にアートを作成し、癒しの場」をつくります。


また「VRゴーグルの導入とオリエンテーション動画の作成により、手術をお受けになる患者さんの不安軽減」を図ります。
 
本プロジェクトを達成させ、1人でも多くの患者さんが「富山大学附属病院で手術を受けてよかった」と感じられる手術室にすることが、私をはじめ手術室スタッフの願いでありミッションです。


是非とも、みなさまからのあたたかいご寄付をよろしくお願いします!

 

富山大学附属病院 手術部 部長

病院長補佐(経営担当)

形成再建外科・美容外科教授

佐武利彦

 

 

プロジェクト実施の背景

 

富山大学附属病院 手術室
求められるその役割・近年の
手術実績

 

ページをご覧いただき、ありがとうございます。富山大学附属病院 手術部 部長の佐武利彦(さたけとしひこ)です。富山大学学術研究部医学系 形成再建外科・美容外科教授、富山大学附属病院 病院長補佐(経営担当)を兼務しています。

 

患者さんに元気になっていただき、地元に恩返しをしたいという思いから、長年勤めた横浜市の大学病院を辞めて、2020年1月に富山大学に着任し富山に帰ってきました。

 

数多くある形成外科手術の中でも、私は乳がん患者さんが手術で切除した乳房を取り戻すための乳房再建術を、毎日たくさん行っています。手術室には、ほぼ毎日、1日6~8時間、長い時は9~12時間も滞在して手術を執刀しています。

 

佐武利彦:いつも手術をしている附属病院の3番手術室前で 

 

この富山大学附属病院の手術室は、いつでも患者さんが安全に、安心して手術を受けられるよう、医療スタッフが待機し、手術できる環境を維持しています。

 

2018年以降、附属病院には、膵臓・胆道センター、総合がんセンター、形成再建外科・美容外科、呼吸器外科、脳卒中心臓病等総合支援センター、IBDセンターなど新しい部門が次々と立ち上がりました。2020年には中央手術室が2部屋増となり全部で13室となり、2022年にはカテーテル治療も同時にできるハイブリッド手術室が完成しました。

 

顕微鏡を使って1ミリ以下の血管や神経をつなぎ、がんで失った身体の一部分を再建しています

 

2022年3月には局所麻酔用の手術室が2部屋新設され運用が開始されました。2023年には災害・救命センターの診療体制が変わり、救急患者さんの手術が最近は急増しています。2024年には手術支援ロボットda Vinciも2台体制となり、さまざまな手術に対応できるようになってきています。

 

2020年にはコロナ禍となり一時的な手術件数の減少がありましたが、直ぐに回復しています。それ以降は2023年度まで、毎年前年度を上回る手術件数の伸びを示しています。

 

 

 

「先生、手術を受けるのが不安なんです。」
手術に向かう患者さんの、その不安を和らげるために何かできないだろうか。

 

手術前には、患者さんがお受けになる手術や術後経過について、ご本人やご家族に、わかりやすく丁寧に説明して、手術の同意をいただくようにしています。患者さんからは「手術内容についてはよく理解できました。先生や病院を信頼して手術を受けたいと思います」というお返事をいただきます。

 

手術を選択することが病気やケガを治すための最良の選択であれば、患者さんは手術を受けることを決断します。しかし患者さんの多くは、今回が初めての手術であることが多いです。納得はしていても、手術を受けることに、全くためらいがない患者さんはほとんどいません。

 

患者さんが元気になって、日常生活が元通りに送れるよう、全力を尽くして手術をします

 

手術を控えた患者さんの悩みや不安は尽きません。「手術を受ければ治るのか」「麻酔から覚めた時に痛みはないのか」「術後のトイレはどうなるのか」「食事ができるのはいつから」「手術の傷跡はどうなるのか」「家族の世話や仕事のため長く入院できない」「預けたペットが心配」など手術直後のことも心配ですし、「手術室の雰囲気はどうか」「怖くないか」「点滴はきちんと入るか」など手術室のベッドに横になって、麻酔が効いて、寝るまでの間の心配もあります。

 

もちろん入院日に手術室看護師さんがお部屋に訪問して、手術室に入室してから麻酔を受けるまでの流れを説明してくれますし、外来では麻酔科医の診察と説明があります。しかし、それだけでは不安を払拭し切ることは難しいです。

 

医師や看護師は、手術をお受けになる患者さんの不安をお聞きしたり、受けとめる機会が多くあります。私自身が最近、経験したストーリーを少しご紹介いたします。

 

富大オペ室STORY No.1

「千羽鶴の家族愛」

 

これから手術を受けようとしている若い女性の患者さん。麻酔薬が効いてだんだんと意識が遠ざかることがわかっています。手術室のベッドでじっと横たわりながら、家族のことを思い、感極まって涙を流していらっしゃいました。手術室に入る直前に、エントランス前でごご主人に見送られ、その時は笑顔で「頑張ってくるからね!」と気丈に振る舞っていました。

 

この患者さんは前日の入院の際に、ご主人と小さいお子さん2人から、サプライズで千羽鶴をプレゼントされ、とても感動されました。ご家族が何日も前から千羽鶴を折り続け準備されていたことをその時に初めて知り、号泣されていらっしゃいました。手術の時もお母さんをそばで応援したいから、この千羽鶴を手術室に持って行ってほしいとのことで、医療者として、患者さんへの深い家族愛に接することができ、私の胸もとても熱くなりました。

 

ご家族が入院前から準備してくれた千羽鶴にお母さんへの優しいメッセージが寄せられていました。
「おかあさんへ 手じゅつがんばってね! だいすき○○○より」

 

「愛する家族のためにも、手術を受けてきちんと病気を治して、できるだけ早く家に帰りたい」

だけど次々と不安が込み上げてきます。「ちゃんと麻酔から覚めるだろうか?手術は成功するだろうか?元通りの身体に戻れるのだろうか?」

 

ーどうしたら、この患者さんの不安を受け止めてあげられるだろうか。 

 


 

富大オペ室STORY No.2 

「夢はYoutuberの小学生」

 

まだ8歳でやんちゃな小学生。普段はよく遊び、元気で人を笑わせるのが特技。将来はYoutuberになりたいとみんなに話していました。外来の診察中もタブレット端末を肌身離さず、こちらが診療したいのに、構わず夢中になってYoutubeを見ていました。診察もできないくらいです。

 

あれだけ元気なお顔を見せてくれていたのに、手術前夜は不安で一睡もできず、ずっと泣いていました。手術室に行くまでは、右手にタブレットを持ち、左手はお母さんの手をしっかり握りしめ、なだめられながら手術室に向かいました。

 

 

そこにはやさしい看護師さんと麻酔科の先生、主治医の先生が待っていましたが、結局、お母さんがいないとダメでした。お母さんが帽子、マスク、ガウンまで身につけて、手術室の中まで入ることになり、麻酔がかかるまで付き添ってくれました。大きな涙を浮かべていたけど最後は頑張って、麻酔科や手術室看護師さんの指示にも協力してくれました。

 

「とにかく怖い!手術なんて受けたくない!手術は受けなくてもいい!なぜ自分だけ受けないといけないの?」

 

ーどうしたら、この子の不安を解消してあげられるだろうか。

 

 

患者さんの術前の不安を解消するために、私たちがやるべきこと

 

手術をお受けになる患者さんの不安の軽減のために、今回、大きく3つの取り組みを実施したいと考えています。

 

アートの力とDX(デジタルトランスフォーメーション)の力を駆使して、不安を和らげる環境整備を。

 

|①手術室エントランス周囲の壁面にホスピタルアートを

 

富山大学附属病院の中央手術室は、たくさんの医療機器を整備した手術室が13室あります。増改築を繰り返し各部屋は新しくとてもきれいで清潔感にあふれています。病棟もきれいで入院環境も整備されています。

 

しかし手術室前は改修工事されないままで、廊下の天井、廊下は老朽化し、シミや汚れ、モザイク状に次々と付け足された床シート、古い窓枠、汚れた病院の壁が目立ち、高度急性期医療を提供する大学病院のイメージとかけ離れています

 

 
夜間になると手術室前廊下は真っ暗に
 
現在の手術室前の廊下は薄暗く、平日でも人気がありません。

 

毎日たくさんの患者さんが手術を受けるために、エントランス前を通ります。ご家族もそこまでいっしょに付き添っていただくことも多いです。不安な気持ちを少しでも和らげられるように、長い壁面にホスピタルアートを描きたいと思います。

 

手術室前のエントランス周囲を明るくして、医師、看護師、その他の医療スタッフにも、気持ちよくこの廊下を通ってほしい! そしてこの場所を病院の中で最も魅力的なストリートに変えたいと思います。

 

「お母さん頑張ってきてね!」 リニューアルした手術室前(イメージ画像)

 

作成するホスピタルアートの詳細

画家(壁画アーティスト)を中心に1か月の期間をかけて壁画を作成します。附属病院職員もホスピタルアート作成に参加して協力します!

 

 

手術室前の壁面に作成します。富山の大自然(立山連峰)をバックに、ライチョウ、オコジョ、ニホンカモシカなど富山の動物を描き、明るい雰囲気を創出します。手術室に向かう患者さんやご家族の不安を取り除き、安らいだ気持ちになっていただきたいと思います。

 

また、廊下、天井が老朽化しているので、この部分も合わせて改修工事を行い、全く新しい空間を演出します。病院で一番素敵なストリートにします!

 

|②手術室の中がリアルにわかるVRゴーグルで不安を軽減

 

医師や看護師から十分な説明を受け、これから受ける手術のことは、患者さん、ご家族も、とてもよく理解できても、実際の手術室の様子や手術が始まるまでのことは、手術当日にならないとわかりません。

 

入り口でまず患者さんご自身の確認、手術部位と治療内容の確認を行います。手術を受ける部屋に入って患者さんがベッドに横たわったら、次に心電図、血圧計、酸素飽和度モニターを付け、前腕から点滴ルートを確保、下腿にはフットポンプを装着して、それから呼吸の通り道が確保されて、麻酔が十分に効いた状態で、手術が開始されます。

 

 

こういったことが事前にわかっていれば(プレパレーションと呼びます)、安心して落ち着いて、手術に臨める患者さんも多いと思います。あらかじめ作成した手術室オリエンテーション動画をYoutubeで見たり、VRゴーグルで360°パノラマ手術室ツアーができれば、もっとよいですね!

 

また手術室の中に入り、手術室特有の雰囲気が苦手な方も多いと思います。特にお子さんはそうかもしれません。好きな動物園の動画や、ヒーロー、プリンセスの動画コンテンツなどを見てもらえれば、気分が換わり(ディストラクションと呼びます)夢中になり、安心して麻酔や手術に臨めるようになる方も多いと思います。

 

手術室を利用するのは大人だけでなく、小さなお子さんも多くいらっしゃいます。大人も子どもも、手術を受ける不安や、恐怖心を少しでも軽減して、安心して手術が受けられる環境を整えたいと考えています。

 

《VRゴーグルの完成イメージはこちら》

 

|③手術室での流れを理解 オリエンテーション動画で患者さんの不安を軽減

 

手術室を利用する患者さん、ご家族の方に、あらかじめ手術室に入る前に見ていただくオリエンテーション動画を作成します。手術室に入る際のごあいさつ、患者さん確認、身に着けているもののチェックにはじまり、点滴、心電図などのモニター類の装着、そして麻酔開始、手術後の退室まで説明します。スマホやiPad、VRゴーグルなど好きな端末で見ることができます。

 

オリエンテーション動画を手術前に見ていただくことで、手術開始前の流れが理解でき、安心して手術に臨めるようになります。3分間の動画と患者さんに手渡しする資料もあわせて作成します。

 

《説明動画の完成イメージはこちら》

 

 

NEXT プロジェクト 医療スタッフの人材不足解消を。
人材不足の解決も患者さんの心に寄り添った医療の提供に不可欠です。

 

富山県は全国平均よりも速いペースで少子高齢化が進んでいます。2024年4月1日には遂に人口が100万人を割り込み、高齢化率(65歳以上)が32%を超え、70歳以上のお年寄りの割合が、5年後の2030年にピークに達すると予想されています。この5年から10年間は高齢者が増えるため、手術をお受けになる患者さんは増加します。一方で、少子化や若年者の都市部への転出超過により、富山の医療を担う若い人は減ってきています。

 

これから必要なのは、高齢の患者さんへの医療増に対応できるように医療スタッフの数を一定数保って、大学病院としての高度急性期医療を維持し、富山の未来の医療を担う若者を育成していくことです。

 

 

富山大学は、富山大学附属病院だけでなく、富山県下の各病院に医師を派遣しています。「大学病院だけよければよい」のではなく、富山県全体の医療をこれからも何十年もサステナブルに維持し発展させる役割を、富山大学が背負っています。

 

また、人材が不足している医療現場では、患者さんの不安に寄り添う余裕も無くなってしまいます。質の高い医療を提供しつつも、患者さんの不安にも寄り添える病院の基盤を整えていきたいと考えています。

 

そこで第二目標は、未来の医療者向け(小中高生)の医療者体験セミナー(ブラックジャックセミナー)の実施や、手術室看護師のリクルートに向けた動画やホームページコンテンツの作成、富山大学手術室で働く「人」の魅力に迫る広報誌『富大オペ室STORIES』の作成など、医療者の人材不足解決に向けたプロジェクトを実行する予定です。

 

過去に実施した小中学生向けの医療体験セミナーの様子

 

なぜクラウドファンディングに挑戦するのか

 

良質な医療を提供し、医療環境を整えていくためには、医療機器や医療環境の更新、新規導入を優先して進めていかなければいけません。そのため附属病院の整備が後回しとなっており、老朽化の目立つ場所が、あちこちに多く点在しています。患者さんのためには、このような場所も順に整備していくことが大切ですが、病院の財力だけで整備をすることが今は難しくなってきています。

 

富山大学附属病院のホスピタリティーを高めることで、手術で患者さんの体を治すだけでなく、治療後の満足度も高めていただきたいと思っています。医療者は心がこもった優しい医療を提供しつつ、入院中の医療サービスの質や量も常に高いレベルを保てるようにしたいと考えています。

 

寄付金の使途

 

このクラウドファンディングを職員が一丸となって成功させることで、「患者さんが安心して手術に臨める」「患者さんが富山大学附属病院で手術を受けてよかったと感じられる」そういった手術室にしていきたいと考えています。

 

またこの手術室のプロジェクトを通じて、附属病院に勤務する教職員、医療スタッフ、事務職員、病院が一体となって、さまざまな課題を解決できる機運が芽生えればと思います。

 

患者さんにとって快適な医療環境、職員が働きやすい職場環境とし、患者さんやご家族からも、富山大学附属病院が愛され信頼される存在でありたいと思います。みなさまからのあたたかいご寄付をお待ちしております。

 

手術室前廊下から見えた虹の様子


プロジェクトメンバーより

林 篤志
富山大学附属病院 / 病院長

皆さまこんにちは。富山大学附属病院で病院長をしている林 篤志です。眼科の医師をしています。富山大学附属病院の手術部は、手術室15室で年間8800件以上の手術が行われている多忙な手術部です。生まれて間もない赤ちゃんから100歳の方まで手術を受けられています。その中で、我々は少しでも患者さんの緊張がほぐれ、落ち着いた気持ちで手術に臨んでいただけるように手術室に入る前の壁面に心温まるアートを描きたいと思っています。

また、子どもさんにはヘッドマウントディスプレイ(VRゴーグル)を見てもらいたいと思っています。さらに、手術室で働く医療従事者の皆さまをぜひご紹介したいと思っています。これらを実現するために、皆さまから少しのご協力をいただければ、大変にありがたいと思っています。

 

高澤 知規
富山大学附属病院 麻酔科 /  教授

昨年の9月に富山に赴任して参りました。手術室で麻酔を担当しております。病気や怪我を治すために富山大学附属病院の手術室では毎年多くの手術を行っています。私たち麻酔科医の役割は、患者さんを手術中の痛みや不安から解放するため鎮痛薬や麻酔薬を使って全身管理をすることです。

手術や麻酔を手伝ってくれる手術室の看護師さんはとても貴重な存在ですが、増加する手術件数に追いついていません。今後も休日や夜間の緊急手術に対応できる十分な数の看護師さんを確保するため、皆さまからのご寄付を頂けますと幸いです。

 

丸池 小百合
富山大学附属病院 /  看護部長

富山大学附属病院 看護部長の丸池です。「手術」は人生の一大イベントであり、患者さんやご家族は不安な気持ちを抱えて手術に臨まれていると思います。私たち看護師は、そのような患者さんやご家族に寄り添い、安全で安心できる患者さん中心の看護を目指しています。

今回のこのプロジェクトは、まさに私たちの目指す看護と一致しており、心強く思うと同時に共に頑張って実現したいと思いました。この素敵なプロジェクトを企画してくださりありがとうございました。この意義ある挑戦が患者さんの力になることを心から願い応援しています。

 

大場 由希
富山大学附属病院 /  手術部看護師長

富山大学附属病院手術部看護師長の大場です。57名の看護スタッフが一丸となり、患者さんに安全な手術看護を提供できるよう取り組んでいます。

手術を受けられる患者さんは、さまざまな不安を抱え手術に臨んでおられます。私達、手術室看護師はそのような患者さんに寄り添い、安全で円滑な手術を行うことができるよう専門的な知識と技術の提供を行っています。今回の取り組みにより、手術を必要とされる患者さん一人ひとりが安心して手術を受けることのできる環境につながることを望んでいます。この挑戦に応援をよろしくお願いします。

 

小林 大介 
富山大学附属病院 地域医療総合支援学講座 客員准教授
病院直特別補佐(経営担当)
データ科学・AI研究推進センター

地域医療に関する政策研究を行いながら、病院長特別補佐(経営担当)として、病院運営にも関わり、より多くの患者さんに、よりよい環境の中で、より安心して快適に受診していただけるよう、日々検討を続けております。


普段は手術件数などの「数字」で病院の運営評価などを行うことも多い中で、今回のプロジェクトでは、数字にはなかなか表れない「患者さんの気持ち」の部分で不安を和らげ、安心して手術を受けていただけるようにとの思いが詰まっております。ぜひこの挑戦に応援いただけますよう、よろしくお願いいたします。

 

応援コメント

渡辺 未来雄 様
株式会社ビタミンアイファクトリー 代表取締役

私自身、手術を受ける時、事前に書面で説明してもらったものの、どうなるか全くわからなかった経験があります。初めての手術、自分の身体にメスが入るのは、やはり怖かったですね。


佐武先生から、クラウドファンディングの趣旨と、大人だけでなく、沢山の子ども達が手術を受けていると聞きました。仕事柄、感受性の高い子ども達と沢山接しているので、手術の意味も内容もわからないまま受ける子ども達の不安を想像すると、とても心が痛みます。


デジタルの力で術後の元気な未来の姿を想像し、ホスピタルアートを見て、明るい気持ちで手術室に入る。佐武先生らしい、富山の方々らしい素晴らしい取組みだと思い、応援させて頂きます。不安を持ったまま手術を受けるのと、本人も家族も安心して手術に望むのでは、術後の結果も自ずと変わることでしょう。


僕の場合はもらい事故による手術でしたが、今となっては傷跡が勲章になっています。自ら望んだのではなかったとしても、一人でも多くの人が、一人でも多くの子ども達が、このような取組みで、手術をきっかけに自分に自信を持つことを願っております。 

 

個人的には、これからトータルで医療の質が求められていく気がしています。大自然に恵まれ滋味溢れる食事、心地よい空気、自然体で優しい人々、ここ富山に最先端の技術を伴い、志ある人々が集まり、人々の人生に希望の光をもたらすブラックジャックのようなチームができるとしたら、都心の病院とは異なる存在価値が大いにあるのではないでしょうか?

 

西尾 さつき 様
合同会社 神宮前ギャラリー 代表

手術室に向かう時、不安がない患者さんなんているのでしょうか? ましてお子さんだったり、初めての手術を受けるのだったらなおさら。私はアートに携わる仕事をしたくて、東京表参道で貸しギャラリーを営んでおります。非常時には不要不急、なくても生きていけるものとして切り捨てられがちなアートですが、人の心に欠くことのできない存在だと思っています。

 

今回の佐武先生の試みは、アートの力に着目した素晴らしいプロジェクトだと思います。手術室へ向かう患者さんの心の負担が少しでも軽くなるように、そして支えてくださる医療者の方の職場環境が改善されるように、このプロジェクトの成功を願っています。

 

桝田 隆一郎 様
富山県酒造組合 会長 
清酒満寿泉醸造元 桝田酒造店 5代目蔵元

いやー、素晴らしい取り組みですねー。私自身お見舞いに伺ったり人間ドックに行く際にどんどんいろいろ考え不安になっていった経験があります。ふっと心が和む明るい絵を見るだけで精神的に助かりそうです。皆さま、いつ我々自身、家族、仲間がお世話になるかもしれませんので、みんなでこの取り組みを応援しましょう。

 

川村 雅江 様
株式会社川村水産 社長

富山県の医療を支える富山大学附属病院の手術部の取り組みは、大変魅力的だと思います。さらなる発展を祈願して、手術部のクラウドファンディングを応援します。

 

河内 肇 様
株式会社河内屋  代表取締役社長

富山大学附属病院がクラウドファンディングに挑戦する!と聞いて驚きました。子供たちが附属小学校・附属中学校に通い、富山大学には大変お世話になり感謝しております。また私自身がPTA活動を通じてさまざまな活動に参加させていただき良い思い出になっています。


現在、大学病院では、仲良しだった娘の同級生が外科医として頑張っていることを知り、これは応援しなければ!!と思いました。患者さんの為に心のこもった医療の提供、ホスピタリティーを更に高めたいとの思いに賛同します。是非、目標額を達成してもらいたいですし、この思いが多くの方に知っていただけるよう願っております。

 

松本 吉郎 様
 公益社団法人 日本医師会 会長

患者さんのための手術環境整備、医療人材の養成・確保により、大学病院が高度先進医療を担い、地域医療を支えていくことを応援します! 大学病院は、かかりつけ医、診療所や病院と役割を分担しながら、最善の医療の提供に努めています。

 

そうした大学病院で、患者さんが手術を受ける際に安心できる環境をつくることは、とても大切です。また、そのような環境は、医療スタッフが働きやすい職場づくりにもつながります。皆さまのご協力をお願いいたします。

 

横倉 義武 様
日本医師会 名誉会長
社会医療法人弘恵会ヨコクラ病院 理事長
第68代世界医師会長

当法人では地域の人々に密着した医療の提供を基本理念に掲げており、富山大学附属病院の目指す「質の高い医療を続けて提供していく」取り組みは地域に安心と安全をもたらす活動だと共感します。貴病院の取り組みを応援してまいります。

 

杠 俊介 様
第61回全国国立大学病院手術部会議  大会長

国立大学法人 信州大学医学部附属病院 手術部長兼副病院長で形成外科医の杠(ゆずりは)俊介です。国立大学病院では、全国的に財政が厳しく、施設や設備がなかなか更新できないまま、それでも地域の高度先進医療実践を全うすべく献身しております。手術部は病院機能の中心的な場です。富山県の県民の皆さまに安全で質の高い外科診療を提供している富山大学附属病院の手術部を私は応援します

 

松村 眞吾 様
横浜市立大学大学院国際マネジメント研究科 特任教授

日本の医療において北陸地方の医療を支える大事な拠点の一つである富山大学附属病院。高度先進医療を、そしてなによりも重要な人材育成を担う、大切な大切な存在です。そんな大学病院に、患者目線に立った医療を実践し、安心と信頼をつくる存在になって欲しい、そう考えます。

 

そのための手術室がどうあるべきか。例えばホスピタルアートは不安な患者さんの心をやわらげ、医療者にも元気を与えるものとなります。手術のドキドキを「恐い」から「元気になるぞ」のドキドキへ!皆さまのご協力をお願いいたします。

 

大坪 由里子 様
医療法人社団大坪会   三軒茶屋病院院長

今回のプロジェクトの中心でご尽力されていらっしゃる佐武利彦先生は、私の最も尊敬する医療人のお一人です。いつも笑顔で、明るく柔らかく接して下さる一方で、お会いする度に新しい取り組みに挑戦され情熱を注がれているお姿には、私も頑張ろう!という奮い立つような勇気をいただいております。
 
確固たる最新の高度先進医療の提供に加えて、患者さんや職員の方々の為の環境づくりに取り組むプロジェクトに心より賛同致します。

 

志茂 新 様
 青葉病院三軒茶屋ブレストセンター  院長

私事ですが、昨年8歳の一人娘が怪我で1か月で3回も全身麻酔の手術を受ける際に、子供にとって手術への不安は想像以上に強いのを実感しました。子供ながら病院にある環境で自分を勇気づけて手術に向かっていたのを思い出します。手術への不安を少しでも取り除こうとする佐武先生の働きかけに賛同します。

 

藤井 久丈 様
 医療法人社団藤聖会 富山西総合病院・富山西リハビリテーション病院  理事長

富山大学附属病院とは患者さんの診療協力や医療スタッフの交流などで大変お世話になっています。特定機能病院として高度医療を提供し、大学病院として医師の養成に邁進される富山大学。その枢軸となる手術室の環境整備クラウドファンディングにエールを送ります。

 

 

 

免責事項等

▽ご寄付の前に、利用規約を必ずご一読ください。
▽クラウドファンディング達成後(ご寄付確定後)の返金やキャンセルは、ご対応致しかねますので、何卒ご了承ください。
▽クラウドファンディング達成後(ご寄付確定後)は、ご寄付時にご回答いただく寄付方法・住所・宛名・電話番号・質問項目等への回答内容はご寄付確定後、変更できませんのでご注意ください。お間違いのないようご注意ください。(クラウドファンディング達成前の変更方法はこちらをご覧ください。)
▽ご寄付完了時に「応援コメント」としていただいたメッセージは、本プロジェクトのPRのために利用させていただく場合がございます。あらかじめご承知おきください。
▽ご寄付に関するご質問はこちらをご覧ください。

▽ページ内に起用している写真は全て掲載許諾取得済みです

税制上の優遇措置について

富山大学基金への寄附金については、税制上の優遇措置が受けられます。本学が発行する「寄附金受領証明書」を添えて、確定申告により手続きをお取りください。なお、「寄附金受領証明書」は、寄附金の入金を確認させていただいた後にお送りいたします。

 

|個人からのご寄附に対する措置

寄附金額が2千円を超える場合、その超えた金額が当該年の所得から控除されます。ただし、寄附金の額が総所得額の40%を上回る場合は、40%が限度となります。(所得税法第78条第2項第2号)

 

所得税の軽減額=(寄附金額-2000円)×所得税の税率

さらに、寄附された翌年の1月1日に富山県内にお住まいの方は、県民税及び市町村民税の寄附金税額控除を受けることができます。2千円を超え総所得額の30%までの寄附金額に対し、県民税は4%、市町村民税6%を乗じた額が控除されます。(富山県税条例、県内市町村税条例)富山県以外にお住まいの方は、それぞれお住まいの都道府県及び市町村により取扱いが異なりますので、お問合せ願います。

個人住民税の軽減額

県民税=(寄附金額-2000円×4%

市町村民税=(寄附金額-2000円)×6%

修学支援基金・研究等支援基金へのご寄附による税制上の優遇措置については、こちらのページ(「修学支援基金」「研究等支援基金」)をご覧ください。

 

|法人等からのご寄附に対する措置

寄附金の全額を損金算入することができます。(法人税法第37条第3項第2号)

 

※寄附金領収書は2024年12月末までに送付します。なお、領収書の日付は、READYFORから富山大学に入金のある2024年2024年11月8日(金)になります。

 

ギフトについてのご留意事項

※本プロジェクトのギフトのうち、【お名前掲載】に関するギフトの条件詳細については、こちらのページの「●命名権、メッセージの掲載その他これに類するリターン」をご確認ください。

 

 

 

プロジェクト実行責任者:
齋藤滋(国立大学法人富山大学)/ 佐武利彦(富山大学附属病院 手術部 部長)
プロジェクト実施完了日:
2025年7月31日

プロジェクト概要と集めた資金の使途

富山大学附属病院手術部環境の整備として、①手術室エントランスのホスピタルアートの設置②手術室体験VRゴーグルの導入③患者さん向け手術室説明動画コンテンツの作成を実施します。

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プロフィール

富山大学附属病院 手術部 部長、病院長補佐(経営担当)、形成再建外科・美容外科教授。東京オリンピック開催年に富山県砺波市で出生。砺波北部小学校、出町中学校、石動高校を卒業後に、久留米大学医学部医学科に進学。医学部を卒業後に、東京女子医科大学形成外科、川口市立医療センター外科で研修し、横浜市立大学附属市民総合医療センター形成外科の准教授、部長を経て、2020年1月に生まれ故郷の富山に戻り富山大学形成外科に初代教授として着任しました。専門が乳がん切除後の乳房再建、再生医療、性別不合に対する外科治療などで、普段はほぼ毎日、長時間の再建術を執刀しつつ、若手医師へ手術指導をしています。富山に戻ってから、人口減少、少子高齢化など医療や社会的な問題にも直面。課題解決のため、病院経営・医療政策についても学び、富山県だけでなく全国の患者さんの治療環境、医療者の就労環境の改善を目標に掲げ、毎日頑張っています!

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プロフィール

富山大学附属病院 手術部 部長、病院長補佐(経営担当)、形成再建外科・美容外科教授。東京オリンピック開催年に富山県砺波市で出生。砺波北部小学校、出町中学校、石動高校を卒業後に、久留米大学医学部医学科に進学。医学部を卒業後に、東京女子医科大学形成外科、川口市立医療センター外科で研修し、横浜市立大学附属市民総合医療センター形成外科の准教授、部長を経て、2020年1月に生まれ故郷の富山に戻り富山大学形成外科に初代教授として着任しました。専門が乳がん切除後の乳房再建、再生医療、性別不合に対する外科治療などで、普段はほぼ毎日、長時間の再建術を執刀しつつ、若手医師へ手術指導をしています。富山に戻ってから、人口減少、少子高齢化など医療や社会的な問題にも直面。課題解決のため、病院経営・医療政策についても学び、富山県だけでなく全国の患者さんの治療環境、医療者の就労環境の改善を目標に掲げ、毎日頑張っています!

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