【アニマルヒストリー vol.2】

トップインストラクターを務める私のアニマルヒストリーを話します。



無事レスリング部のある國學院久我山高校に入学し、レスリング部へ

高校のレスリング部の練習は学校の敷地とは少し離れたところで行われていた。
学校から歩いて5分ほどのテニス部のコートの横にマット一面分くらいのプレハブ小屋がレスリング道場だ。

この5分の道のりは不思議なもんで気分がいい時は長く、練習が嫌な時はあっという間に過ぎてしまったのを記憶している。

最初に道場に入る時は緊張した！元気にちゃんと挨拶をしたつもりが、タメ口で先輩に話していたらしい。緊張すると予想外の動きをしてしまう。緊張との付き合いはこの先も続く。

練習が始まった。90kgあった身体を動かすのがキツイ。マット運動、レスリングの動きの反復。どの動きも始めてのことばかりで感動した。テレビで見た格闘技の動きなんかイメージ通り何もできなかった。

練習も進み、スパーリングという試合形式の練習の時間になった。決められたことをやるより自由にやる方がうまくいく！という気持ちがあったので意気揚々と始める。これもまたうまくいかない。思うように身体が動いてくれないのだ。自分より軽い先輩にやられまくった。

見てるのとやるのはこんなにも違うものか。衝撃的だった。格闘技なら出来ると思っていたのが勘違いだったのか、これが当たり前なのか。何がともあれ意気消沈。

自分ならできる！俺は強いと思っていた自信は1日で3回くらい打ち砕かれた。



『次回、はじめてのテイクダウン』