国籍や年齢をこえて誰もが認められ、学べる法律をつくろう！

学校に行かない子ども、学校に行きたくてもいけない子どもは年間12万人以上、日本で生まれています。多くの子どもたちは学校に行くことはできないが、家庭や地域のフリースクールで活動をしている。

　中には、震災のボランティアに参加する子どももいる。ポルトガル語しか話せないブラジルの子どもは、ブラジル人学校にかよう。戦争中に学校に通えなかった沖縄のおばあは夜間中学で勉強をする。

　この人たちは、すべて納税者であり、納税しているにもかかわらず日本の公教育を受けることができない人たちである。政府も企業も、民間で活動してる一部の市民活動が許育の場を提供しているだけで、何も教育の場を認めてこなかった。

　これは、教育を受ける権利自体が認められていないということ。この状況を私たちは変えて行きたいと考えている。

　先日、沖縄の珊瑚舎スコーレさんを訪問した時に、夜間中学で学ぶおばあがたくさん「多様な教育機会確保法案」の勉強会に来てくれた。たくさん、学ぶことは楽しいと言ってくれた。

　権利とか義務をいうとどこか、ギスギスした感じでとらえられる。もっと素直に、いま、学校外で学ぶ人を国が応援する法律がこの法案であると理解したらどうだろうか？中には誰にも応援されたくないという人がいてもいい。でも応援してほしいという人がこの法律を使うということだ。

　沖縄では、夜間中学に「おばあ」は多いが、「おじい」は少ない。それも一つの選択だからいいのではないかと思う。「誰も学校出ていないから、権利行使をしないさい」と無理に「おじい」を夜間中学に追い立てはしない。

　この法案はそんな所からの出発の方がむしろ望ましい。