アンディ支援プロジェクト終了報告
平成28年3月10日にスタートした、アンディ支援のプロジェクトは同年5月16日に支援目標金額に達し、無事終了いたしました。
何分、初めてのことでしたので、勝手がわからず数字を見て一喜一憂しておりましたが、全国からアンディのためにと沢山の心温まるご支援をいただき、何としてもこのプロジェクトを成功させなければ、という力になりました。目標額を達成した時の喜びと安堵は今も甦ります。
全国から91人の方々からご支援いただき、総額1,427千円ものご厚意が集まりました。
これをもとに、かねてからポニーの斡旋をお願いしていた埼玉県の牧場から、6月下旬に4歳になる牝のポニー1頭を購入しました。アンディよりも若干大きめの子ですが、性格も良く今では馬っこパーク・いわての稼ぎ頭(?)になっています。新しい名前を公募し、「クッキー」と命名しました。クッキーはセラピー乗馬に、乗馬スポ少のレッスンに、そして東日本大震災沿岸被災地へのふれあい訪問にと大活躍をしてます。そのお陰で、アンディはほんとにのんびりとした生活を送っていますが、いまだにアンディファンが多数訪れています。
【収支をご報告します。】
皆様から頂いたご支援は、次のとおり使わせていただきました。
・ポニーの購入費 864,000円
・ポニー輸送費 60,000円
・リターン購入費等 45,000円
・備品購入費(セーフティ対策)145,000円
・ポニー馬車改造費(クッキーの体格に合うよう梶棒等を大きくする必要が生じた)
31,000円
・郵送料他 20,000円
・手数料 262,000円
合計 1,427,000円
【リターンの発送状況について】
お寄せいただきましたご厚意に対しましては、心ばかりのリターンを6月末までに送らせていただきました。十分吟味し、漏れの無いように努めたつもりですが、まだお手元に届いておられない方は、大変お手数ですがNPO法人乗馬とアニマルセラピーを考える会(馬っこパーク・いわて ☎019-688-5290)までご一報くださるようお願いいたします。
最後に、馬っこパーク・いわて(以後、当園とします。)の現在の状況とこれからの活動について、お知らせしたいと思います。
当園では、現在26頭の馬を飼育しております。内訳は乗用馬13頭、ポニー8頭、重種(チャグチャグ馬っこに出演する大きい馬)5頭となっておりまして、個人及び滝沢市、盛岡チャグチャグ馬コ保存会からの預託馬が含まれます。この馬たちを4人の職員が調教、飼育しております。このほかに、ヤギ、ウサギ、チャボ、キツネの子を飼育しております。
当園は乗馬クラブとしての側面も持ち、大勢の会員さんが連日乗馬を楽しんでいますし、初めて乗馬をするという人たちも訪れているほか、乗馬大会も賑やかに行われています。
また、生徒、学生の体験学習やインターンシップの受け入れ施設として、今年も近隣の中高生や大学生が訪れています。さらに、生活保護受給者の社会復帰施設として盛岡市や滝沢市に在住する人たちを迎え入れ、さまざまな体験をしていただくことで、社会復帰にお役に立つよう努めているところです。
当園の大きな事業の一つとして、東日本大震災による被災地のふれあい訪問がありますが、今年も7月初めから岩手県園沿岸被災地の保育所、幼稚園などを訪問しており、11月までの期間で延べ13市町村26施設を訪問する予定でおります。
もう一つの主要事業であるセラピー乗馬につきましては、使用馬をアンディからクッキーに交代させ、毎週水曜日に障害を持つ子どもたちの機能回復に努めております。このセラピー乗馬の効果について、岩手県立大学の協力をいただきながら、その客観的な検証作業に取り組んでいるところです。
これからの当園のあり方に触れたいと思います。当園はNPO法人が運営する施設ですが、経営資金の確保が最大の課題になっており、さまざまな企画を立て来園数の増加と、馬を使った事業やイベント参加の拡大に努めているところです。
馬に関した事業として、他地域で活躍し現役を引退した馬が余生を送ることができる施設として、飼育を引き受けることができないか検討しております。
今は、気候的にまだ気温が高く、アンディの仕事はほとんどありませんが、秋口の涼しい気候になったなら、当園でのイベントで小さい子どもたちを背に乗せて歩いてもらおうと思っているところです。
9月10日(土)、11日(日)の2日間、恒例となっております秋の感謝祭「第17回馬っこフェスタ」が当園で開催されます。いろいろなイベントでお楽しみいただけるものと思っております。近隣の方は是非、足をお運びください。
当園の馬たちの様子などについては、当園のHPやFBを覗いていただければ幸いです。
今後とも、NPO法人乗馬とアニマルセラピーを考える会及び馬っこパーク・いわてに対しまして、暖かいご支援、ご協力を賜りますようお願いし、事業の報告とさせていただきます。
沢山のご支援、誠にありがとうございました。