僕にとって15年目、30回目となるモロカイ海峡横断レース、通称”モロカイチャレンジ”が先月末に終わりました。結果は6時間3分、部門総合5位、年齢別表彰(29~39才)では1位に入ることができました。

今年のレースは例年を遥かに上回る過酷なもので、言葉に表現することがなかなかできませんが、痛みと不安、全てを乗り越え全身全霊で漕ぐこと。そして目に見えないオアフ島まで自分の信じた道を進むこと。この二つだけに集中しました。小学6年の娘ホノもハワイまで同行し伴走船に乗って荒れたモロカイ海峡を渡りました。

 

(レースの詳細はブログにまとめましたのでご覧ください、)

 

 

レースを終え帰国した翌朝、大阪から一人の新聞記者が僕の家を訪ねてみえました。なぜ海とここまで深くかかわるようになったのか?海人丸二号の建造や、今の暮らしに繋がった理由を聞きたいとおっしゃっていましたが、僕は彼(記者の方)がもっと他の何かを求めているように感じました。

 

そして2週間後、自宅に新聞が届き驚きました。彼は単に海人丸プロジェクトや僕自身を取材したかったのではなく、海と空、すなわち地球と人の関わり方。そして人の生き方そのものに興味があったように思いました。僕が初めて沖縄を訪れた時に出会った宮里さんから物凄い衝撃的な戦争の話を聞き、そして同時にサメをサバニに引き上げる一人の海人の白黒写真から更に衝撃を受けました。それは僕はこの島に地に足を付けて暮らし、そして死ぬまでこの島で生き抜く覚悟をする十分な動機付けでした。Ready for支援者の方々にも是非文章を呼んでいただきたいです。お時間があるときにHPをご覧ください。

 

 

さて、ハワイ滞在でご報告が遅れましたが、二号建造は現在着々と前進しています。サバニの両側になる”側板(そばいた)”という部分の接着が終わり、図面に合せてテンプレートを作り切り抜く段階です。

また二号建造ワークショップに参加さるために来島される方々が毎月2~3名のペースで目の前に広がる海へ飛び込みにいらっしゃっています。(ワークショップの報告は改めてさせていただきます。)そして海人丸記念Tシャツ、ペンダントも遂に完成しました。Tシャツは鎌倉のTeruさんがなるだけ肌触りのいい素材がいいという僕の願いを最大に活かし、生地から拘りを持って準備をしていただき、しかも背中のロゴは育三さんが手掘りの版画をつくってボランティア協力してくれました。奄美クルーの武も丹精込めてシルバーネックレス(エーク;パドル、ユートゥイ;水汲みのバケツ)を創ってくれました。

海人言葉の中に『板一枚、下は地獄。』という言い伝えがあります。僕たちが海に漕ぎ出すときに、サバニの底板のすぐ下には危険がたくさんあり、洋上生活では自力で船を進むためのエークと、船体に入った水を汲み出すユートゥイが、僕らの命と同じくらい価値のある道具です。

 

帆を上げて風を掴み、そして自らの力で漕いで前に進む背中のデザインは、実際の航海写真から版画をおこしてもらいました。陸上生活ではお金があれば何でも欲しいものは手に入るという考えになりがちですが、人や地球の命ほど尊いものはありません。支援者の皆様へ郵送させていただきました海人丸Tシャツそしてネックレスを通して、皆様がが幸せの価値観を見直すきっかけになってもらえれば幸いです。

 

僕ら家族も、努力を惜しまず夢に向かって日々挑戦です。まだまだ暑い日が続きますが皆様もお体には気を付けて、共に全身全霊で前に進みましょう!!

Keep paddling. Taku

 

 

 

 

 

 

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